ユータ
人はどうして、忘れるんだろう?
モミ
試験問題の対策ですか?
ユータ
もしなんでも覚えられたら、試験は簡単だよね
モミ
簡単な試験だったら、パスできそうですね
モミ
自分で応用しなければいけない問題があった場合はどうします?
ユータ
そうか、結局考えないといけないのか
モミ
はい、結局はご自身の理解の度合いですからね
モミ
なんでも覚えられたとしても、
モミ
理解しなければ意味はありません
ユータ
試験が終わったら、すぐに忘れてしまうのはなんだろうな
ユータ
試験前まではあんなに覚えていたのに
モミ
短期記憶ですからね
モミ
容量の少ない代わりにすぐ引き出せる領域です
ユータ
結構、器用なことをやっているよね
モミ
ある意味生存戦略と言えるかも
ユータ
忘れることって、自分で選べるのかな
モミ
ある程度はそうですね
モミ
興味がないことは自然と忘れてしまいます
ユータ
器用なことをやっているよね
ユータ
別に意識しているわけでもないのに
モミ
どれだけ興味のある対象について、思考をするかが重要ですね
ユータ
考えるだけで良いんだ
モミ
記憶領域の割り当てですからね
モミ
考えていることは覚えていますが、
モミ
考えたくないことは忘れていきます
ユータ
でも、嫌なことでも忘れられないことがあるだろう?
モミ
それは逆にそのことについて考えすぎてしまうからですね
モミ
何度も考えることにより、記憶が整理して、定着する
ユータ
同じメカニズムなんだ
モミ
そう、思考しないことが一番重要です
ユータ
じゃあ、嫌なことがあったら、別のことをすれば良いわけだ
モミ
よくある対策ですよね
ユータ
理にかなっているんだ
モミ
そうとも言えます
ユータ
へぇ
モミ
忘却したければ、現実から目を背けることですね
ユータ
見ないようにすれば良いわけだ
モミ
そうです
ユータ
現実から目を背け続けたら、どうなる?
モミ
どうなるのでしょうね
モミ
きっと、記憶があやふやになっていくことでしょう







