香の死体だ
四肢と首が色んな所に転がっており、 胴体はベッドの中央に鎮座している
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
華斬 巧
華斬 巧
穂兎 芽楼
華斬 巧
ゴミ箱 (※良い背景がありませんでした)
何の変哲もないゴミ箱、 中にはくしゃくしゃに丸められた紙と DVDが入っていた
穂兎 芽楼
華斬 巧
芽楼の言葉に、 巧はワンテンポ遅れて反応した
恐らく、自身のDVDの事を 少し思い出してしまったのだろう
……芽楼が口を開く前に、 巧が話し始めた
華斬 巧
華斬 巧
華斬 巧
穂兎 芽楼
それなら〜、僕にも見せて欲しいな〜
後ろからゆったりとした声が聞こえ、 そこまで驚きもせずに2人は振り返った
……そこには、予想通り 朝緋が立っていた
華斬 巧
遙 朝緋
穂兎 芽楼
穂兎 芽楼
遙 朝緋
華斬 巧
ケースから取ったDVDを手に、 巧はテレビのある方に行って
DVDを、DVDプレイヤーに入れ、 テレビをつける
最初は当然の如く砂嵐だったが、 DVDが読み込まれた途端 カラーバーが出てきて、 「ピー」と言う音が鳴り響く
……そして、 無機質なエクスの声が聞こえてきた
『悪戯が大好きで、 何人もの人間に悪戯を仕掛けてきた 碌守香さん』
『貴方様は旧 エルノ平山高等学園にて 1年間学びを得て、 そして新 エルノ平山高等学園では 新たなる学びを得る事でしょう』
『……そんな貴方に、 特別なビデオレターがあります』
そうエクスが言うと、 画面が暗転する
きっと彼女のも、 家族に関するものだろう……
……そう、思っていた
映し出されたのは、 知らない学校の教室だった
時刻は夕方なのか、 窓から見える空は赤くなっていた
そして画面の真ん中に、 壁に寄り掛かる様にして身を任せ 口角を上げた少女が一人………
…恐らく、香と同い年か1下の後輩だろう
そんな少女が、話し始める
少女
親しげな話し出しで、同級生だと感じた
性格は明るそうで、 笑顔を絶やさず此方を見ていた
少女
少女
少女
少女
…不穏な雰囲気になってきた話に 呼応する様に、 周囲が真っ赤に染まっていく
少女
少女
少女
とてつもない爆弾を投下したにも 関わらず、 少々はヘラヘラと笑うばかりだった
少女
少女
そう言って、 少女はカメラに自分のスマホを見せる
そこには 恐らく、その自殺した経緯を 書き記した文が映っていた
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女
そう少女が言った途端、 暗転し、砂嵐に戻る
……これで終わりだったようだ
どうやら、 香は別ベクトルの 「動機」だったらしい……
……"晒されたくなければ殺人を犯せ" と言う、
先程の少女にとっては意図していない 脅しとなっていた………
既にあった人の悪意も、 ひと手間加える事で更なる悪意に 変換される………
……本当にこの地獄の様な場所は
何処までも、 悪意に満ちていた
コメント
5件
ほんの少しの出来心での事が、不意に大きな事に発展する、、、 そしてそれを後から掘り下げる人、、、見てるこっちも苦しくなる