母を殺した七人に、死亡通知が届く
市役所の戸籍課で働く水城澪は、疎遠だった母・千佳の死を知らされる。遺品整理のため実家を訪れた澪が見つけたのは、七人分の「死亡通知」だった。
そこには、まだ生きている人間の名前と、三日後の死亡日時が記されている。
最初の一人は、母の元上司。
そして通知に記された日時どおり、男は事故死した。
さらに二人目にも死亡通知が届く。
母が残したノートには、七人の名前とともに、たった一行だけ書かれていた。
「私は、この七人に殺されました」
母を死に追いやった者たちへの復讐なのか。
それとも、誰かが母の死を利用して殺人を続けているのか。
澪は次の犠牲者を救おうと、母の過去を調べ始める。だが調査を進めるほど、これまで信じていた事実が崩れていく。
母を苦しめたはずの七人は、逆に母によって人生を壊された人々だった。
失踪した父、母の親友、担当医、出生届に関わった人物――そして澪自身の出生にも、母が隠していた重大な秘密があった。
やがて澪は気づく。
死亡通知は、七人を殺すために作られたものではない。
七人を一つの場所へ集め、母が死後もなお支配するために用意した最後の計画だった。
そして七枚目の死亡通知に書かれていた名前は、
水城澪。
自分の死亡日時まで、あと一日。
母を殺したのは誰なのか。
死亡通知を実行しているのは誰なのか。
そして母は、なぜ実の娘まで「七人」の中に加えたのか。
母が死後に仕掛けた最後の復讐を止めるため、澪は自分自身の過去と向き合うことになる。