雲原 麻衣
(私…?!)
雲原 麻衣
(…じゃない)
圭
麻衣、何かあったか?
雲原 麻衣
圭、この人…
圭は私の指を指した方を見た
圭
麻衣…?!
雲原 麻衣
この人が麻衣さん?
圭
だが、麻衣はここにも…!
圭
何が起きておる?!
雲原 麻衣
いや、私にも分からない…
圭
お主は何者だ?
雲原 麻衣
私も麻衣だよ
雲原 麻衣
…まぁ2020年から来た麻衣だけど
圭
2020年じゃと?!
圭
今は1500年じゃぞ
雲原 麻衣
だから、未来から来たの
圭
未来…
圭
もう訳が分からぬ
圭
…とにかく城に麻衣を連れて帰ろう
雲原 麻衣
うん、分かった
雲原 麻衣
手伝うよ
圭
ありがとう、助かる
…………
私たちは麻衣さんを部屋に寝かせた
圭
では、話を詳しくお願いしたい…
雲原 麻衣
私もよく分かんないけど…
雲原 麻衣
多分、麻衣さんは私の先祖なんだと思う
圭
ほう、先祖か…
雲原 麻衣
もしかして、麻衣さんって雲原って苗字?
圭
あぁ、そうだ
雲原 麻衣
じゃあやっぱり先祖だよ
圭
ううん…
圭が悩み始めた
麻衣
ん…
その時、私たちの隣に寝ていた
麻衣さんが目を覚ました
雲原 麻衣
麻衣さん…!
圭
麻衣!
麻衣
あら、圭…
圭
大丈夫か?怪我は?
麻衣
大丈夫よ
圭
何故あんな所に倒れておった?
麻衣
ちょっと目眩がしてしまったの
麻衣
心配かけてごめんなさい…
圭
そんな事は気にするな!
圭
お前が無事でなによりだ
麻衣
ありがとう
麻衣
それで、こちらの方は…
雲原 麻衣
あ、えっと私は!
麻衣
よく見たら貴方…
麻衣
私にそっくりじゃありませんか!
圭
そうなんだ
圭
私も驚いたよ
麻衣
一体何があったんですか…?
圭
あぁ、1から説明するとな…
…………
圭
こういう訳だ
麻衣
なるほど…
麻衣
つまり、この子は私の子孫?
雲原 麻衣
はい、おそらく
麻衣
通りで私に似てる訳ですね
麻衣
それで、未来から来たとおっしゃいましたが
麻衣
どうやって帰られるんですか?
雲原 麻衣
それが問題なんです…
圭
私もどうやって未来に行ったのか
圭
検討もつかぬ
麻衣
謎が深まりますね…
麻衣
とにかく、例の森に行ってみましょう
雲原 麻衣
はい
圭
それが良いだろう
…………
雲原 麻衣
ここです
麻衣
ここは…何度も来たことがあります
圭
麻衣のお気に入りの場所だからな
麻衣
はい、鳥のさえずりが心地いいので
雲原 麻衣
でも、何も起きないですね…
麻衣
えぇ、そうですね
圭
麻衣、お前は過去に来る直前にした事を覚えているか?
雲原 麻衣
過去に来る直前にした事?
圭
あぁ、もしかしたら麻衣の行動にヒントがあるかもしれない
雲原 麻衣
う~ん…直前にしてたことか…
雲原 麻衣
つまみ食い…かな
圭
つ、つまみ食い…
圭
なんのヒントにもならないな
雲原 麻衣
悪かったわね!
麻衣
誰といたか…とかもヒントにならないでしょうか
雲原 麻衣
友達といました
雲原 麻衣
それで人気のお店に並んで…
麻衣
友達というのは?
雲原 麻衣
中野夏帆って子です
麻衣
夏帆なら、私の友達にもいます…!
圭
ということは同じ状況を作ればいいのか?
麻衣
はい、やってみる価値はあります!
圭
じゃあ、早速取り掛かろう
雲原 麻衣
え、取り掛かるって…
私が言葉を発する前に
2人は動き出していた
雲原 麻衣
ちょ、ちょっと待ってよ~!
…………
麻衣
よし、準備完了ですね
圭
そうだな
麻衣
夏帆も連れてきましたよ
夏帆
はい、夏帆です!
雲原 麻衣
(やっぱり似てる…)
圭
俺は屋台を用意した
雲原 麻衣
…これでどうするの?
麻衣
とにかく、未来の再現をしましょう!
圭
俺はどうしたら?
麻衣
えっと、私と圭は周りの人になりましょう!
圭
あぁ、分かった
夏帆
私は未来の麻衣と話してればいいの?
麻衣
そう!
夏帆
分かったわ!
雲原 麻衣
じゃあ、再現するね