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青く
綺麗に澄んだ
サラサラの髪
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てるとくんの
知り合い
僕も
どこかで会ったことがあるような
そんなわけないか
てるとくんが
涙をひとつぶ
ふたつぶ
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"泣く"ということ
彼はまだ
悲しい涙しか知らないんだ
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僕は
あのふたりを
邪魔しちゃいけない気がして
めるとくんを連れて
少し離れた所で
見守ることにした
懐かしい顔に
過去が思い出される
まひちゃんが倒れた、
誰のせい?
自分のせい?
ふざけんな
まひちゃんがしんじゃうかもしれない
もう会えない?
病院の天井
まひちゃんも同じ景色見てるかな
傷が痛む
もう、
死にたい
退院した僕を
なにもしたくない、
できない僕を
ばぁうくんが抱えて
逃げた記憶がある
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僕は、
"逃げたくなかった"
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きっと
ぼろぼろな顔の僕に
彼は言う
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彼もまた
ぐちゃぐちゃな顔をしている
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家には母さんが居なかった
僕ら3人だけだった
それなのに
僕が退院してすぐ逃げたのは
僕の精神状態を見て、かな
これは言わないでおく
でも
そんなすぐ逃げる必要はなかった
まひちゃんが退院するのも待てたはずだ
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僕の口からは
なにも発されなかった
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そういって彼は
寂しそうに
僕の"弟"の方を見る
違う
僕の弟は
まひちゃんだったはずなのに
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数日前のこと
言わなくていっか
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僕たちが今まで会えなかったのは
お互いの居場所を知らなかったから
でも
今まひちゃんに居場所を伝えてしまえば
いずれ
刑務所からでてくる
母さんに僕たちの居場所がばれてしまう
そしたら……
あの
かわいいかわいい弟たちも
僕のように
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まひちゃんは
僕の考えてること
分かっちゃうみたいだ
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空は暗くなりはじめている
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置いていってしまったから
今度は必ず
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小指を絡めて
目を合わせると
彼はにこっと笑った
彼の手はなんだかあつくて
顔も、少し赤い気がする
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そういって
お互い別の方向に歩き出す
振り返ると
彼の背中は
寂しそうに見えた
きっと
お互いがお互いのことを思って
別れた、
お互い別れたくなくて
もっとずっと一緒にいたくて
だって
もう二度と会えないかもしれないんだよ
そりゃ
別れたくないに決まってる
僕は"お兄ちゃん"
切り替えて
"新しい弟"の方に向かう
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さっきとは
別の世界にいる気がした
夢でも見てたかな
きっと、
また会える
だって
約束した
また会えるその日まで