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私、朱花は…
りりあ"先輩"が、好きだった。
りりあ博士
…やっぱり、先輩は凄い。
"高校生"ながらに、波の研究者…
いえ、それ以上の実力があって…
朱花
朱花
りりあ博士
そう頷く先輩を見て、
可愛いなあっと思い、
私の気持ちが悟られないように、言葉を続ける。
朱花
りりあ博士
やっぱり、可愛い。
天才的な発明家なのに、天真爛漫で、ドジっ子の先輩。
そんな先輩には、ある"夢"があった。
朱花
朱花
そう、『時間旅行』
ある時先輩は、言っていた
『私、時間旅行をして、やりたいことがあるの!』
『過去へ、戻って…お母さんとお父さんの顔を見たいんだ!』
そう、先輩は…いわゆる
『孤児』
だった。
そんな先輩が、何故こんな性格になれたのかは私には分からない。
ただ───
未来のりりあ
朱花
…気付くと、何故か先輩は二人いて…
何なのか、よく分からなかった。
朱花
朱花
朱花
未来の朱花
…つまり、時間操作装置を使ってここに来たと…
りりあ博士
先輩は分かってないようだった。
そんなところも可愛い…。
未来のりりあ
未来のりりあ
りりあ博士
朱花
…どうでもいいけど、未来の先輩も可愛い…
未来の朱花
未来のりりあ
りりあ博士
笑
不覚にも笑いそうになってしまったけど、相槌を返す。
朱花
未来のりりあ
未来の朱花
当たり前じゃん。
私は何より先輩のことを信じてる。
りりあ博士
未来のりりあ
未来の朱花
りりあ博士
?!
朱花
りりあ博士
そんな……先輩…
りりあ博士
未来のりりあ
未来のりりあ
…
嗚呼…。
先輩が…悲しそうな顔をしている…
そんな顔、見たくないよ…
りりあ博士
えっ?!
朱花
そんな…先輩の夢の結晶が…
私と先輩の思い出が…
朱花
発明品は、壊れてしまったけど。
私は、ずぅっと先輩の元にいます。
先輩が、悲しまないように
私の気持ちが、悟られないように。
先輩が、誰のモノにもなりませんように。