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コメント
2件
わわ!参加ありがとう‼️👊🏻 めちゃくちゃ続きが楽しみになる作品だなって思った!👀 みんなが止まった理由も考えさせられる…!!🫣💖
下校時刻を知らせるチャイムが鳴る
それと同時に騒がしい廊下が一瞬で静かになった
不思議に思ったが私はそのことを頭の片隅に置いた
今日は部活がなかったので自習室で勉強をしていた
自習室には私しか居なく他の人はいない
時計をふと見ると4時を回っていた
et
親友の2人を待たせると悪いと思い
私はノートと筆箱を急いでバックの中に押し込んだ
そして椅子をしまい歩き出すと
やけに自分の足音がうるさい
立ち止まってみるとやはり廊下からは音はしない
私はそんなことを不思議に思い教室の窓から
廊下を覗いた────
et
私が見た光景はあまりにも現実的ではなく
その驚きとともに1歩後ろに下がった
et
夢を見ている
そんなことを思い教室のドアに手をかけドアを開けた
私がさっき見た光景は間違いではなかった
みんな石像かのように固まっていた────
et
廊下を走る男子生徒
それを注意する先生
誰もかもが止まっていた
動いているのは私だけだった
時計の方に目を向けると時計は4時で止まっていた
秒針も動かずと────
et
私は親友のrnとnaを探した
いつもなら、時間をすぎていると2人はドア越しに
『etさん遅い〜!』
『置いて言っちゃうよー』
みたいな会話を交わしている
なのにそんな2人の声はなかった
私はまさかと思いrnとnaの元へ走っていった
et
怖かった、とても不気味だった
そんな中親友の姿を見つけた
2人はお互い見つめ合いながら笑っていた
固まっているのにその表情はこちらにも伝わるぐらい
楽しそうだった────
et
声をかけても返事は無い
肩を叩いても動かない
そんな不気味な世界の底のどん底に落ちた気分だった
誰も動かない
私は途方に暮れていた
et
考えるほど出てくる疑問と不安
恐怖に包まれながら廊下を歩いていると
後ろから走る足音が聞こえた
私はそれが不気味に思えたのか走って逃げた
でも、追いかけてくる人は早くあっという間に
追いつかれそうだった
そして後ろから
『おいッ、待てよ』
と声をかけられた
私はそこでやっと止まった
仲間が見つかったと思った
安心した
背後を振り返ると同じクラスのyaくんがたっていた
彼はあまり目立つタイプではなく無愛想だったため
私は何故か彼とは関わらないようにしていた
そんなことをしていたため、私は少々気まずかった
et
ya
そして彼の低い声が異様な光景の廊下に響き渡る
et
思わず思っていたことを口にしてしまった
ya
すると、yaくんは少し黙ってから
私に歩みよってきた
近づくにつれて心臓の鼓動が早くなるのを感じて
私は思わず視線を逸らした
ya
ya
ya
そう彼は自信がなさそうに呟いた
その言葉は今にも消えそうなくらい微かだった
et
ya
彼の声が不思議と心を落ち着かせる
けれど同時に、胸の奥の奇妙なざわめきも残った
et
et
私は自然とyaくんに向かって歩き始めた
止まった時間の中で始まった2人だけの放課後
けれど私は知らない
この"秘密の放課後"には
甘い予感と同時に
抗えない運命が潜んでいることを────
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
茉白
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茉白
茉白
茉白
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