琴葉
…。
藍
……、琴葉…
琴葉
、お早う!!
藍
………、大丈夫……?
藍
…ガーゼも…貼ってるし、…何かあるんだったら__
琴葉
わからないよ。
藍
、えっ…
琴葉
…藍には…
琴葉
分かるわけないよ…
その声は、
溜め込んだものを吐き出すように強い声だった。
藍
ぁ…
怖くて霞んだ声しか出ない。
足が震える、視線のやり場が分からない、
やっと御免なさいと言えた時には視界は黒しか映らなかった。
琴葉
ぁ…え、…?
琴葉
あい…?
目の前であいが倒れている。
私のせい?
琴葉
……また。
琴葉
また空回りしちゃった…、?
今日は先生がいない。
取り敢えず藍をベットに寝かせる。
寝かせたときに少し腕が露出した。
細く白い腕には。
赤黒い血や掻きむしった跡、血が固まって茶色になっているところがある。
虐めだ、藍に対する虐め何だ。
そんなことを考えていると床になにか落ちている。
カッターだ。
藍のものだろう。
虐めだけの傷じゃなくて。
私の傷をつけて、私の物にしたい。
琴葉
…ごめんね。藍。
首元に血が露出する。
チョーカーより上に傷を付けた。
チョーカーに血が付く
琴葉
…かわいい。
琴葉
次は藍が起きているときにするね?
琴葉
…此れで、
琴葉
私の藍になってほしいなぁ…。