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在校生
在校生
3月14日
華々しいはずの卒業式は
僕らの先行きを不安にさせるような
暗い雲に覆われた春陰の日に行われた。
進行役
進行役
保護者、先生、生徒。
総勢1000人程の人が見つめる中
私は答辞を読み上げる。
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
-------------数日前-------------
担任の先生
雛美
担任の先生
雛美
担任の先生
担任の先生
担任の先生
雛美
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雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
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夏菜子
雛美
夏菜子
雛美
弥生
雛美
夏菜子
弥生
雛美
弥生
夏菜子
雛美
弥生
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雛美
雛美
雛美
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瑠奈
弥生
夏菜子
雛美
瑠奈
瑠奈
夏菜子
弥生
弥生
瑠奈
雛美
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雛美
雛美
雛美
眠くなるくらいに面白みのない言葉に
なんの重みがあるのだろうか…。
静まり返る壇上
進まない言葉に
周りの先生や生徒がざわめきだす。
在校生
在校生
雛美
雛美
雛美
雛美
ざわ…ざわ…
雛美
雛美
雛美
雛美
ざわ…ざわ…
先生方
先生方
ざわ…ざわ…
雛美
雛美
雛美
雛美
先生方
先生方
先生方が壇上へと駆け上がる
そこで賺さず私は隠し持っていた包丁を自分の胸へと突き出す。
雛美
会場はどよめき、悲鳴すら聞こえる。
雛美
雛美
先生方
先生方
先生方
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
私は溢れ出す涙と共に思いっきり目を見開き語りかける
雛美
静寂した会場に私の震えた声が響き渡る
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
そう、ここが最後。
これが私の最期の卒業式…。
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
雛美
そう…これは復讐なのだ…
私を毎日嘲笑ったあいつらに
私の心をすり潰し殺したあいつらに
大きな心の傷を残すための…
雛美
どうする事もできない教師達を前に
私は胸へ思いっきり包丁を突き刺した…
グサッッ
雛美
溢れる血しぶき
響き渡る悲鳴の嵐と
真っ青に血の引けたあいつらの顔
雛美
私は最期の最期に穏やかな笑みを浮かべた…
在校生
在校生
先生方
先生方
薄れ行く意識の中
私は最高の幸福感に包まれていった…。
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担任の先生
担任の先生
雛美
私は血のりのついた制服を着替えながら応える。
担任の先生
担任の先生
担任の先生
雛美
担任の先生
担任の先生
雛美
雛美
私はやった
やってやったんだ…
なのに…
雛美
雛美
なんでこんな涙が溢れるんだろう…
雛美
雛美
雛美
3月14日
薄暗い雲は晴れず
古びた校舎に代わり映えのない景色も
何も変わらないまま
落ちた涙も乾く事なく
付けた傷も治る事なく
なにが正解なのかも分からないまま
悲劇の卒業式は終わりを迎えた。
いずれ大人になったら分かるのだろうか?
終わりと始まりの季節
新しい未来はまだ何もわからない…