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ある1つの大きな家に、2つの家庭が住んでいたとか。
男の子に生まれた子は一生執事として過ごしていたとか。
お嬢様は沢山の人に愛されて育ったとか。
お嬢様と執事の間に起きる一つの、いや永遠に続くストーリー。
物語に入る前に
〜西園寺家と九条家〜 1つの家にシェアハウスみたいな感じで住んでいる 男の子は執事として、女の子はお嬢様として一生を過ごす お嬢様と執事は結婚できない
〜西園寺家〜 莉々 22才 人懐っこい性格、面倒見が良い 心音 20才 照れ屋で恥ずかしがり屋
〜九条家〜 沙飛純 23才 何をしても優秀で完璧 流羽 20才 人見知り でも、慣れた人にはデレデレ
〜モブキャラ〜 向井 律輝 心音、流羽の同級生 朝比奈 玲 莉々の婚約者??
赤&黄…女体化+一人称「私」
世界観を掴む為、苗字、名前を漢字にしています。 赤くんと黄くんは名前が多少変わっています。
モブキャラとしてオリジナルキャラクターが出てきます。
cp…青黄&桃赤
『happy end』を予定しています。
「~~side」とありますが、
「 」
↑のような真ん中の文字のところの視点を指しています。
右側のチャット部分のところとは異なる場合がありますのでご注意下さい。
こちらの画像がこのシリーズを示しています。
ご本人様とは関係ございません。
『運命…1』
莉々side
生活音をかき消すように雨特有の音を鳴らしながら、 青白く光る稲妻と共に地面へと__。
こんな天気の日にはあの出来事を思い出す。
あれは、私の弟が執事になりたての頃だったかな。
私たちが住んでいる家には、西園寺家と九条家の二つの家庭が 1つの家でシェアハウスをしているような感じ。
私は西園寺莉々。 そして4つ下に弟の心音がいる。
心音は男の子ながらに照れ屋で恥ずかしがり屋。
本人は認めたくない様子。 要するにツンデレってところかな…。
九条家には私の1つ上の沙飛純くんと、 その妹で心音と同い年の流羽ちゃんがいる。
流羽ちゃんと心音は初めて会う人と話すのが苦手で、 最初の頃は2人ともおどおどしてたっけな…
流羽
流羽
流羽
心音
流羽
流羽
流羽
莉々
莉々
心音
こんな感じで2人とも話したいんだけど、 あと一歩が…っことが1ヶ月位あった。
そんなある日のこと。 その時はみんなでテレビを見ていた。
テレビに映し出されていたのは、日本地図と共にイナズマのマークが。
幼かった心音、流羽ちゃんでもなんのことかわかったらしい。
流羽
流羽
沙飛純
流羽ちゃんは雷が大の苦手で、それがわかった途端に お兄ちゃんの沙飛純くんの手をずっと握っていた。
親たちに呼ばれ夕食の時間。 まだ沙飛純くんと流羽ちゃんは手を繋いでいる。
心音
流羽
流羽
心音
心音
心音
初めてまともに話した2人。
何かを察した沙飛純くんは、流羽ちゃんから手を離し、 私を連れて夕食へ向かった。
この後何の話をしたのかはわからないけれど、 ご飯を食べ終わった後、2人は手を繋いで心音の部屋に入って行ったから、 きっと一緒に寝たのだろう。
その夜から2人はすっかり仲良くなっていった。
十数年経った今でも、 2人が仲良くなった大事な日を私はお姉ちゃんとしてしっかり覚えている。
ほら、今日も 流羽ちゃんの部屋に2人で入っているでしょ。
沙飛純
ほぼ私の専属執事となった沙飛純くん。
莉々
莉々
私だって雷が怖くないわけじゃないから、 ここはお嬢様として我が儘を言わせてもらう。
沙飛純
沙飛純
執事姿が様になっていてかっこいいと思うのはみんなもそうだろう。
莉々
沙飛純くんのお部屋にお邪魔させてもらう。
莉々
莉々
莉々
沙飛純
部屋で2人きりの時には敬語を外すのが私たちのルール。
沙飛純
莉々
沙飛純
そう、私と沙飛純くんは高校生の時から付き合い始めた、 彼氏、彼女の関係。
そのお話は後にするとして…
莉々
沙飛純
今の家庭上、執事とお嬢様の関係で結婚することは許されない。
私たちは結婚をしてもおかしくない歳だ。
莉々
莉々
沙飛純
沙飛純
莉々
私たちの為にも、私たちの弟、妹のためにも 今の現状を変えたいのが本音である。
莉々
沙飛純
沙飛純
今までは、男の子は執事として一生過ごし、 お嬢様は別に結婚する男性を決め、子をめぐみ次へ継ぐ。 これを伝統として続けてきたから簡単には変えられない。
沙飛純
莉々
莉々
沙飛純
莉々
なんていうのを言い訳に、愛しの彼に抱きつく。
沙飛純
沙飛純
沙飛純
莉々
焦らないのも大事。
莉々
莉々
沙飛純
沙飛純
莉々
莉々
沙飛純
沙飛純
莉々
莉々
沙飛純
流羽side
こんな天気の日にはあの時のことを思い出す。
私たちは仲良くなれたきっかけの日。
流羽
心音
お嬢様に対してでも、自分が執事として立場でも、 敬語をつかわないころちゃん。
ころちゃんらしさもあるし、何より距離感がないから私は好きだな。
流羽
心音
心音
流羽
心音
心音
ころちゃんが部屋に来て2人でベッドに座りながらお話しする。
流羽
心音
どうやらころちゃんもさっきの私と同じことを思い出していたらしい。
心音
流羽
心音
心音
心音
流羽
こんな風に、昔の話をしながらのんびりと過ごす。
ころちゃんといれば、雷のことも忘れられる。 それくらい今の時間が楽しい。
心音
流羽
心音
流羽
こうやって、ちょっとした部分にも気付いてくれて心配してくれる。
心音
流羽
そして、私の気分とかに合わせて口調を変えてお話ししてくれる。
心音
心音
流羽
私はころちゃんが執事でよかったと思う。
でも、もっと違う関係だったら…と思う自分も
それは、
心音
心音
流羽
心音
お嬢様と執事の間にできてはいけない関係があるから。
流羽
これは、私たちがその壁を乗り越えて幸せを掴むお話。
続く。