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北斗
北斗
拓斗
1話の続き
はじめの紳士は、すこし顔いろを悪くして、じっと、もひとりの紳士の、顔つきを見ながら云いました。「ぼくはもう戻ろうとおもう。」「さあ、ぼくもちょうど寒くはなったし腹が空いてきたし戻ろうとおもう。」「そいじゃ、ここで切りあげよう。なあに戻りに、昨日の宿屋で、山鳥を拾円も買って帰ればいい。」「兎も出ていたねえ。そうすれば結局おんなじこった。では帰ろうじゃないか」ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、いっこうに見当がつかなくなっていました。風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。「どうも腹が空いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。」「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」「あるきたくないよ。ああ困ったなあ、何か食べたいなあ。」「喰べたいもんだなあ。」二人の紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。そして玄関にはRESTAURANT西洋料理店WILDCAT HOUSTE山猫軒という札がでていました。「君、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。入ろうじゃないか」「おや、こんなとこにおかしいね。しかしとにかく何か食事できるんだろう」「もちろんできるさ。看板にそう書いてあるじゃないか」「はいろうじゃないか。ぼくはもう何か喰べたくて倒れそうなんだ。」二人は玄関に立ちました。玄関は白い瀬戸の煉瓦で組んで、実に立派なもんです。そして硝子の開き戸がたって、そこに金文字でこう書いてありました。「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」二人はそこで、ひどくよろこんで言いました。「こいつはどうだ、やっぱり世の中はうまくできてるねえ、きょう一日、なんぎしたけれどこんどはこんないいこともある。このうちは料理店だけれどもただでご馳走するんだぜ。」二人は戸を押して、なかへ入りました。そこはすぐ廊下になっていました。その硝子戸の裏側には…
雑談?笑
私
北斗
拓斗
私
拓斗
北斗
私
北斗
拓斗
私
私
拓斗
北斗
私
北斗
拓斗
私
ザワザワ
〜♪
ザワザワ
雑談終了