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わ
か
っ
た
、
も
う
出
て
い
く
ね
、
夕菜
この言葉を発したのは、
言うまでもない、 親の虐待に耐えられなくなったからだ
「あんたなんか産まなきゃよかった」
こんな言葉を言われたら、 出ていくしかない、
私の頭には、その選択肢しか なかった。
父親
母親
私は、財布を取り、 少しばかりだがお金を握りしめ、 家を出た。
夕菜
今まで、親の虐待がなかった訳じゃ ない。
髪を引っ張られたり、 包丁を向けられたりしたことも あった。
終わった後、私は部屋に引きこもり、 「この世界にはもっと酷いことをするひとがいる、」
「私の虐待はまだマシな方だ。」
と、自分に言い聞かせ、 今まで耐えてきた。
でも、そんなお芝居も 今日で終わり。
悲しさと苦しさに 胸を狩られ、家を出てしまった
「はぁ、はぁ、」
と、息を噎せながら、 私は近くの駅へ向かった
ガタンゴトン
揺れる電車の中は、 今日も人が沢山。
何とか周りの人にぶつからないよう、 手すりを握っていた手の力を強めた
少しでも家から離れたくて、
私は、目に溜まった水を、 頬に垂らした
次は、〇〇駅〜
アナウンスが、次の駅を発した
「ここで降りよう、」と、 電車を降りる準備をした。
"ガシャン" ドアが開く音を聞いたあと、 外へ出ようと駅の床に 足を付けると、
突然、視界が歪んだ
夕菜
目を覚ますと、周りに建物が 沢山並んでいた
夕菜
夕菜
よくわからない、 電車を降りようとすると、突然視界が 歪んで、、
いや、でも、 家から離れられたのなら好都合。
今すぐ、 大きい建物を見つけよう。