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主
主
主
主
主人公紹介
蓮
主
主
人に与えられた名前って
本当は何の意味も無いのかもしれない
だって私は───
その名前で呼ばれた事すら
覚えていないんだから
私は父と血が繋がっていない
そんな私が父と出会ったのは私が7歳の頃
?
私には身寄りがいない
一緒に暮らしてた親は物心がつくまえに 夜逃げしてしまった
私は捨てられたのだ
男
?
私は黙って首を振った
男
男
それが私の名前になった
第1章:疑問
そして26歳になった今でも
父はどこか遠い存在だった
優しい日もある起こる日もある
でも何よりいつもどこか 罪を抱えているような背中だった
蓮
蓮
蓮
押し入れに血が着いた服と 拳銃が置かれてあった
蓮
第2章:万事屋
蓮
坂田銀時
坂田銀時
ふざけながらも男の瞳はどこか鋭かった
坂田銀時
蓮
坂田銀時
坂田銀時
会話は軽かった
けれど
雰囲気はどこか落ち着いていて 初めて「大人同士」として誰かと話している気がした
第3章:父の真相
万事屋の調査で明らかになったのは
蓮の父が薬物取引の黒幕の1人だったという真実
かつては攘夷志士として仲間を守ったが 終戦後の裏切りと絶望で裏社会へ落ちていった
蓮
そして私を拾ったのは偶然である事も
坂田銀時
坂田銀時
蓮
銀時の言葉は優しさよりも静かだった だからこそ重く刺さった
坂田銀時
坂田銀時
坂田銀時
坂田銀時
第4章: 終焉
取引現場を突き止めた蓮と銀時
父は最後の取引で裏切られ追い詰められていた
蓮
蓮
蓮の父
蓮の父
蓮
売人
売人
銃口が蓮に向けられる
坂田銀時
坂田銀時
蓮の父
蓮
蓮
蓮
坂田銀時
蓮の父
父が蓮を庇いて撃たれたのだ
売人
売人
坂田銀時
坂田銀時
蓮
坂田銀時
坂田銀時
蓮
蓮
蓮
蓮
血を吐きながら父は微笑んだ
蓮の父
蓮の父
蓮の父
蓮
第5章:名も無き時間
数日後…私は父の遺品を整理していた その中に7歳の自分の絵があった
蓮
《とうさんとれんずっといっしょ》
蓮
蓮
蓮
背中から銀時の声がした
坂田銀時
坂田銀時
坂田銀時
蓮
終章:声にならない想い
蓮
坂田銀時
蓮
坂田銀時
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
銀時はしばらく黙ってからぽつりと笑った
蓮
坂田銀時
坂田銀時
蓮
蓮
私は少しだけ泣いた
でもそれは誰にも見せたことのない 初めての安心の涙だった
名もなかった私に今は“呼ばれる意味”がある
誰かと生きていくってきっと——こういうことなんだ
~完~
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