過去に囚われた君に

こんにちわ！

阿呆鳥です

新作です

アイコンは ちるめんずメーカー様です

色々参考にしてます

よろしくお願いします

パイプオルガンの音色で目を覚ます

聞きなれない音に驚き、 急いで目を見開くと

眩しい光に目が眩んだ。

しばらくすると目が慣れてきて、 自分のいる場所を目の当たりにする

目の前に広がるのは簡易的な協会？

本来の協会とは少し違い、 簡単に説明するとしたら

大きな教会をギュッッッッと 狭い空間に詰め込んだ感じ。

自分はそのど真ん中に寝転がっていた。

何故ここに居るのか、 記憶を漁るが 断片的にしか思い出せない

たしか猛烈に炭酸ジュースが 飲みたくなって....

コンビニに出かけようと...

たしかボクはあの時、コンビニに 行く途中で猫を見つけて....

猫を追いかけていたら 急に意識を失ったんでした！

それで気づいたらここ、と...

「誘拐、ですね！」

そう声を出すと、狭い空間に響いた。

その反響からではあろうが、まるで No！と言うようにパイプオルガンから 低い音が鳴った。

協会の中を一通り確認したが、 大きな扉以外これと言って情報は無い

ガチャガチャとドアノブを引いたり押したりするが、開く様子はない。

すると、チャリン...と、 ドアの音とも オルガンの音とも 違う高い音が耳に入る。

青年が振り返る

男が近づくと、猫は逃げる様子を見せず むしろ足元にすり寄ってきた

猫を抱きあげると、猫がしきりに ポッケを弄る。

手をポッケに突っ込むとひんやりとした 感覚がして それをつかみ引き出す

黒色に艶々と光る"ナイフ"は 尖った刃先から 本物と思って良さそうだ

本物かぁ....

これ、どうしたものですかね

このまま所持してたら 銃刀法違反だ...

改めて猫を見ると、首輪に 金色の何かがついている。

こんな簡単なところにあるだなんて...

灯台もと暗しとはこういう事ですね

猫の首から鍵を取り、握った瞬間

後ろからすすり泣く声が聞こえた

驚いて扉の方を見ると、 青年はその泣き声の主に覚えがあった

黒髪の子供は泣きながら家族を呼ぶ

青年は泣いている子供に近づき、 同じ目線になるまでしゃがむ

青年はナイフで子供の首をかき切った

血は流れることなく、子供は パラパラと砂のようになって消える

青年は猫を撫でながら扉に近づき、 鍵を指すところを探す

鍵穴がない

足元によく注目してみると、 扉の下だけ鉄製になっている

鍵を指すことなく、 扉を横に引くと 扉は鈍い音を立てながら ギギギ...と、開く

扉を開けるとそこは開けた場所で、 上には広場を除きこめるような 階段が連なっている

そして広場には男女混合に複数人が 立っていた。 中には青ざめた顔の人も居たり 笑ってる人もいた

インナーカラーが印象的な男性が 真っ先に口を開く

髪にピンをつけた男性も続けて喋る

人様で賭け事してる変な男も喋るが、 瞳孔が見開いていて不気味に感じる

確かに、僕が来るまでに時間が あったようだし...調べ終わってるのか

髪の毛がグラデーションがかっている 華のある女性が 自己紹介 を提案してきた

過半数が賛成をした為、 強制的に自己紹介が始まる