零番街

どうもいちごです❕🍓ྀི

おかげさまでついにＦ様３０名以上になりました！ありがとうございます🥹‪🫶

目標は年末までに２０人だったはず、、

余計に嬉しいです大感謝😭✨️

‼️注意‼️

壱から玖を読んでください

それではどうぞ！

バンッ

いきなり浴室の扉が開いたかと思えば、そこにはないくんがいた

わざわざ風呂場に来てまで言いたいことがあるのだろうか

まろの処刑から数週間

やっと心が彼とのお別れに追いついてきた頃、ついにそれは叶った

ずっと探し続けていたアヘンの出処の情報がついに手に入ったらしい

説教からの逃れ方に手慣れている

流石はないくん、今までのお説教回数が半端ないのだろう

湯で濡れた体と髪を急いで拭いて、俺はリビングへ向かった

恐らく震えながら俺とないくんの部屋を訪ねてきた時のことだろう

　いふへ 新入りの情報はまだか？ お前が寄越す情報はどれも役に立たないものばかりで非常に不快だ。殺されたくなければ私に従え。 新入りに団員の本名をバラす時は怪しまれぬよう自然にやれよ。死ぬなら私の役に立ってから死ね。 　　　　　　　　　　　　　　　　　ムハンマド

つまり英、印、清の現状は

一、英が清から大量に茶を輸入したため銀が不足してしまう

二、失った銀を清から取り戻すため英は印にある頼みをする

三、その頼みが清にアヘン中毒者を量産すること

四、見事アヘンの価値は爆上がりし、印に大量の銀が入る

五、その利益で印は英から絹織物を輸入し、英は再び銀が豊かになる

ここ最近で清が急激に貧しくなった理由は恐らくこれだ

　りうらへ 賽子団での生活には満足しとるか？ 俺は団を裏切る行為をしてしまった。この上ないほど申し訳なく思っている。 ないこもあにきもお前のことを優秀やって褒めとったよ。もちろん俺もりうらは凄え奴やと思っとったし、やからこそ凄え奴がいっぱい揃っとる賽子団を潰したくなくて。 ほんまは処刑前に逃げることもできた。最初は倭に逃げようとも思っとった。けど、団を危険に晒しといて自分だけ逃げるなんて俺にはできんかった。やから大人しくないこに殺されたってわけ。 そんなないこのことを悪く思わんでほしい。 賽子団はもちろん、ないこは何より大切にしてやってくれ。いずれわかるから。 重ねてすまんかった。今までありがとう。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いふ

それはまろからの最期の手紙だった

手紙を読み終えて視線を上げると

同じように手紙に目を落として涙を流す初兎ちゃんと

複雑な表情で手紙を折りたたむあにき

そして遠い空の向こうをぼんやり眺めるないくんがいた

まろは死ぬ前に、一人一人に宛てた手紙を書いていたんだ

ならばほとけっちもそれを読んだはず

⋯⋯ ほとけっち、大丈夫かな

ないくんは部屋で寝ていると言っていたけど、きっと本人は─────

⋯⋯ 後で部屋に行ってみよう

死んだ魚の目をしたないくんをあにきが連行し、彼は無事に説教された

俺はその間に街の見回りを終え、

帰ってきたら、真っ先にほとけっちの部屋へと向かった

俺が部屋を訪ねた時には

初兎ちゃんにぴったりくっついて離れないほとけっちがそこにいた

彼のことを思い出してやり切れなくなってしまったのだろう

処刑後は白黒組の部屋で寝ていたくらいだし、本人にとっては

彼との思い出が辛いものだったのに

このタイミングで手紙が見つかり、読めば思い出が蘇って辛くなった

⋯⋯ 人とはそういうものだ

二人と就寝前の挨拶を交わし

俺たちは部屋を出て自室へ向かった

まだ痛む患部を手で抑えながら

もう一方の手で己の鼓動を確かめる

俺の心臓は休むことなく動いている

痛みを堪えて立ち上がり、

出口に向かって足を引きずる

あいつはよく『この痛みも温かさも生きてる証拠』だと言っていた

死んでいたら痛みなど感じない

そう考えれば、痛みなんてそれっぽっちのものだと思えてきて

また逢う日をただ想いながら

俺は賽子団のアジトを後にした

終

お疲れ様でした！

🐱💙さん再登場回でしたー！！

🐱💙民の皆様お待たせいたしました🙌︎💕︎ ちゃんと生きてますよ！！

今回も補足なしです

ばいばい🍓ྀི👋