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家出少女

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家出少女

1 - 家出少女

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2020年09月23日

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俺は かなめ さな

こんな女っぽい名前が嫌いだ。

くそ親だ。

要さな

ホットケーキでも食べて寝るか

独り言は癖だ。

誰かといても思ったことを言ってしまう。

そのせいで皆に嫌われてる。

今は株で裕福な生活をおくれてるが

デブにはなりたくないし、

金持ちのぼんぼんみたいな夢がない生活はごめんだ。

そう思ってると、俺の家のインターホンがなった。

要さな

誰だよこんな時間に。

今は2:23

要さな

論破して2度とこないようにしてやる。

覗き穴を見ると、そこにはボロボロになった中学生位の女の子が立っていた。

俺はチェーンロックをつけてあるのを確認して、ドアを少し開けた。

要さな

なんだ。

要さな

誰だお前。

出てみると、女の子は息が荒く、よろよろな感じに立っていた。

女の子

あのー、すみません

次に、女の子は笑顔でこういった。

女の子

私を買ってくれませんか?

要さな

断る。

俺はドアを閉めると、外からドンドン音がする。

女の子

あ、あのっ!

女の子

私、何でもしますよっ!?

女の子

掃除、洗濯、料理、かたもみ、話し相手、何でもしますよっ!?

話し方的にあまりにも必死になりすぎてるのが伝わり、俺は興味を引き付けられる。

女の子

だ、だから………

女の子

お願い……します………

女の子

お願いだよぉ……………

俺はチェーンロックがされてるドアを開け、女の子を見る。

要さな

用件はなんだ?

女の子

あっ…。

女の子

その………私を買ってください……。

要さな

………………。

俺は何を思ったのか、チェーンロックを外し、ドアを開ける。

女の子

あっ……。

女の子

私を買ってくれるんですね!?

要さな

お前

女の子

はい?

要さな

うるさい。

女の子

……………えへへ……。

女の子

………す……

女の子

すみません…………。

女の子は一瞬落ち込みかけたが、それでも笑っていた。

あーあ。

虐待かいじめの証ですね。

要さな

とりあえず入れよ。

要さな

うるさいから。

女の子

はっ、はいっ。

俺はチェーンロックを外し、女の子を家の中へいれる。

女の子

お邪魔しますっ。

要さな

うん。

女の子が靴を並べるためにかがむが

女の子

いっ………。

ほらな。やっぱりそうだ。

要さな

靴なんてどうでもいいから早くはいれよ。

女の子

えへへ……すみません……。

リビングに案内すると、俺は女の子に座るように指示し、そして酒を投げてわたす。

女の子

えっ…………。

女の子はきょとんとして酒を見つめる。

要さな

飲め。

女の子

……………………。

さすがの女の子でもこれには笑顔で対処できなかった。

女の子

……………………………………飲めばいいんですね?

要さな

あ?

女の子

のみますっ。

女の子は酒の缶を開けて、ぐいっとイッキ飲みする。

要さな

おー。

あまりにも豪快すぎて、俺は女の子に見とれる。

女の子

ごほっ!ごほっ!

要さな

ゆっくりのめ。

女の子

は、はい……

女の子

すみません……。

要さな

そんで?

要さな

なんで俺がお前を買わなきゃいけないの?

要さな

言っておくけど、俺は女は必要ないし、ましてや未成年には興味ない。

要さな

それにな、お前には男を誘う魅力がない。

俺はAカップくらいの女の子の胸を指差す。

要さな

それでよく買ってください。なんて言えるな?

女の子

……………………………………すみません……(小声)

攻めるのはここまでにしておこうか。

これ以上は悪趣味だ。

女の子

けど…………買ってほしいんです………。

要さな

理由は?

要さな

俺、嘘嫌いだから、したらどうなるかわかんないよ?

女の子

…………………。

女の子は不安そうに目だけを横に向ける。

要さな

それで?

女の子

…その………

女の子

………………最近、お父さんがお酒ばかりで働かなくて………

女の子

その……………

女の子

なんというか………………

女の子

…………私、その…………

女の子

えっと……………

要さな

うん。

女の子

………その…………お父さんに…………

要さな

うん。

女の子

その……………………

女の子

色々とされてて………………

要さな

色々って?

女の子

そっ、それは……。

要さな

未成年が酒のんだのばれたらどうなるかわかる?

女の子

えっ……………………?

要さな

言うしかないんだよ。

女の子

…………………………………。

女の子

私……………お父さんに………

女の子

暴力とか………お風呂に急に入ってきて………

女の子

冷たいシャワーとか浴びせてくるから………………。

要さな

他には?

女の子

ビール瓶で殴られたり………

女の子

あっ、けど、普段は温厚で優しいんですよ?

イラッ。

女の子

お母さんがいたときとか、優しくて毎日楽しかったし…

イライラッ。

女の子

ほ、ほらっ。私にたまに撫でてくれたりとか…………

女の子

私に優しく………………

女の子

優しく……………………………

要さな

わかった。もういい。

要さな

買ってほしいんだな?

女の子

えっ…?

要さな

そうなんだよな?

女の子

は、はい…っ。

要さな

なら、着替え用意するから

要さな

シャワーと着替えをしろ。

女の子

は、はいっ!

女の子は本当に嬉しそうに笑った。

俺はあまりにもその無防備な笑顔を守りたくて、撫でてやろうとしたが、

女の子はすぐに立ち上がって風呂場へ向かってしまった。

要さな

ちっ。…あの慌てん坊め。

要さな

おい。着替え忘れてるぞ。

女の子

あっ、はい!

俺はまだ名もしらない女の子に着替えを渡し、風呂場へ案内した。

風呂場へ行き、扉を閉めると、俺は盗み聞きをしていた。

すると、しばらくすると、

少しだけ、泣き声が聞こえた気がした。

要さな

…………………。

俺はその間に酒を大量にのみ、女の子が風呂から上がるのを待った。

女の子

お、お待たせしました~……。

俺は風呂から上がった女の子を見ると、俺のがばがばの服をきた女の子がそこに立っていた。

要さな

よし。ソファーに座れ。

女の子

…………………………はい。

女の子はなにかを察したように目をつむり、ソファーに座る。

要さな

俺はこれから

要さな

お前を俺のものにする。

要さな

いいな?

女の子

………………………はい。

女の子は無理矢理笑った。

要さな

そこだよ。

女の子

えっ………?

要さな

嫌なら断れよ!!

要さな

どうして笑って何でも飲み込もうとするんだ!!

要さな

お前、俺に嘘をついたな!!

女の子

ち…………違う…………。

女の子はガタガタと体が震えていた。

要さな

ふざけるなっ!!

要さな

約束だ。

要さな

俺、何するかわかんないぞ。

俺は女の子を押し倒し、顔を近づける。

要さな

なんていうんだ?

一ノ瀬さな

……………さな……。

一ノ瀬さな

一ノ瀬さな……。

要さな

……………もういいわ。

俺はもうすべてがいやになり、脱ぎかけてた服を着る。

一ノ瀬さな

……………買ってくれないんですか……?

要さな

同じハンネの奴とそういうのをするきにはなれない。

一ノ瀬さな

………………。

要さな

遠くへ逃げよう。

要さな

お前は今日から俺のだ。

一ノ瀬さな

……………………はい。

一ノ瀬さな

よろしくお願いします。

一ノ瀬ちゃんは頭を下げる。

要さな

よし。

俺達は、酔いつぶれて寝てるであろう一ノ瀬ちゃんのお父さんに向けて手紙を書いた。

要さな

忘れ物はないな?

一ノ瀬さな

はい。

朝になると、俺達は家を出て、どこか遠くへと向かった。

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