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エリーゼ
マンドー
グローグー
グローグーのカゴにはお菓子がいっぱいだ。
エリーゼ
街の子どもA
街の子どもB
街の子どもC
イウォークの仮装をした兄弟が集まってきた。小さな丸い耳に、ふさふさの毛皮、ちゃんと尻尾まで付いている。
エリーゼ
わたしは抱きしめたい衝動をグッと堪えて、子ども達にお菓子を配った。
街の子どもB
街の子どもC
街の子どもA
エリーゼ
グローグー
街の子どもB
マンドーが一歩前に出た。
子ども達は、ビクッと震えて後ずさった。
街の子どもB
街の子どもA
街の子どもC
マンドー
マンドーはため息を吐きつつも、クッキーの包みを子ども達に渡した。
街の子どもB
街の子どもA
エリーゼ
街の子どもC
グローグー
グローグーは負けじと吠えた。
街の子どもB
街の子どもA
街の子どもC
子ども達はケタケタと笑い、次の獲物を探しに夜の街へと消えて行った。
マンドー
エリーゼ
マンドー
エリーゼ
日が沈むまで、一緒に遊んでいた。 寂しくはなかった。
マンドー
パズ・ヴィズラさんのことだろうか。 マンドーは、懐かしむように言葉を紡ぐ。
マンドー
エリーゼ
キッパリと言い切るわたしに、マンドーは少し驚いた様だった。
マンドー
もう確かめることはできない。でも、きっと───
誰かがわたしのローブの袖を引っ張ってきた。
エリーゼ
振り返っても誰もいない。
マンドー
エリーゼ
突然風が吹き、マンドーのマントが揺らめいた。
マンドー
まるで、何かが通り過ぎたような……
エリーゼ
グローグー
グローグーは無邪気に笑っている。
わたしとマンドーは、顔を見合わせるのだった。