テラーノベル

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ランキング

コンテスト

出版・メディアミックス作品

さよなら僕たちの世界。

一覧ページ

「さよなら僕たちの世界。」のメインビジュアル

さよなら僕たちの世界。

第26話 - お前の名前は

105

2019年08月26日

#恋愛

#泣ける

#ほっこり

#青春

要海暖

シェアする

如月琉生

誰だ、お前。

本橋鈴

あ、！

本橋鈴

えっと！

遠山一葉

鈴、俺から話すよ。

本橋鈴

はい、！

遠山一葉

俺の名前は遠山一葉
〈とおやまかずは〉
高校２年。

遠山一葉

鈴の幼馴染みだ。

如月琉生

(…年上？)

如月琉生

幼馴染み…

遠山一葉

そう。

本橋鈴

幼馴染みって言うのかな？

本橋鈴

だって、一葉くんと一緒だったのは小学生までだし。
今、ここに住んでないよね？

遠山一葉

んー、まぁ、そんなことはどーでもよくて、

遠山一葉

お前の名前は？

遠山一葉

お前は誰だ？

遠山一葉

鈴の何なんだ？

如月琉生

俺の名前は如月琉生。

如月琉生

鈴とは中学、高校が一緒

如月琉生

俺はー…、鈴の。

如月琉生

(あれ、俺って鈴の何なんだろう)

如月琉生

(友達？)

本橋鈴

琉生くんとは友達なの！！

本橋鈴

仲良くしてもらってるんだ～

遠山一葉

相変わらず天然だな、鈴。

遠山一葉

まぁ、いいや。

本橋鈴

ところで、一葉くん

遠山一葉

ん？

本橋鈴

何しに来たの？

遠山一葉

何って鈴に会いに来たに
決まってるだろ？

本橋鈴

え…

遠山一葉

なーんてなっ！笑

遠山一葉

また戻ってきたんだよ

遠山一葉

親が離婚したから

本橋鈴

え！じゃあ、

本橋鈴

またあの家に帰ってくるんですか？

遠山一葉

おうよ。
また、一緒だな。

本橋鈴

そーなんだ。

如月琉生

家、隣同士なの？

本橋鈴

そーだよ！

遠山一葉

そーいえば、風は元気？

本橋鈴

はい、また一段と
可愛くなりました。

本橋鈴

私の高校、受けてくれるみたいです

遠山一葉

お、まじか！

遠山一葉

風、家にいるか？

遠山一葉

会いたいんだけど？

本橋鈴

いると思いますよ！！

本橋鈴

きっと風も喜びます！

遠山一葉

じゃあ、今から行こうよ！

本橋鈴

え…

一葉は鈴の手をとって家に向かおうとした。

如月琉生

(何あれ、)

如月琉生

(強引すぎでしょ。)

如月琉生

ちょっとちょっと

俺は二人の手を振りほどいた。

本橋鈴

琉生くん！

遠山一葉

あーあ、振りほどかれちゃった

如月琉生

俺がいること忘れてない？

如月琉生

俺も鈴の家、行ってもいい？

本橋鈴

え！！？

如月琉生

…だめ？

本橋鈴

ももももも

本橋鈴

もちろんです！！！

本橋鈴

ぜひ、来てください！！

如月琉生

良かった。

遠山一葉

(へぇ。そういうことね。)

遠山一葉

(琉生は鈴のことが好きなんだ)

遠山一葉

(でも、鈴は全く気づいてなさそう。)

遠山一葉

(でも、鈴も琉生のことを意識し始めてる。)

遠山一葉

(はぁ、なーんだ。)

遠山一葉

(つまんねぇの。)

若草椥

(…。)

若草椥

(なんか、だるいな。)

若草椥

(しんどくなってきた。)

刹那真白

…椥？

若草椥

あ、なんでもない。

若草椥

次、どこ行く？

俺は座っていたベンチから立ち上がった。

若草椥

…！

視界が急に真っ白になった。

ドサッ。

刹那真白

椥…？

刹那真白

おい！！

刹那真白

椥！！

若草椥

…だ、いじょうぶ。

若草椥

ただの、めまいだから。

若草椥

(あぁ、頭ガンガンする。)

若草椥

(…気持ち悪い。)

俺は頭をおさえた。

刹那真白

椥、ちゃんと

刹那真白

言ってくれっ！！！！

刹那真白

俺はお前のことを全然知らない！！

刹那真白

教えてくれ、俺にも出来ることあるかも知れねぇだろ？

真白は歪めた顔で俺に向かって叫んだ。

若草椥

叫ぶな、頭痛い。

若草椥

(なんでお前は)

そんなに優しいんだよ。

若草椥

…。

刹那真白

椥？

刹那真白

どうした、？
どこが痛い？

椥は目から無数の涙を溢した。

若草椥

…なんでもない。

若草椥

急に体調悪くなっただけだから。

刹那真白

俺はどうすればいい？

刹那真白

というか、家まで送るわ。

刹那真白

ほら。

俺は背中を向けて、しゃがんだ。

若草椥

え？

刹那真白

背中にのせてやる。

刹那真白

おいで、椥。

俺にはこのくらいしか

椥にしてやることが出来ねぇ

若草椥

…。

椥は俺の背中にのった。

刹那真白

よいしょっと。

刹那真白

…え。

刹那真白

(なんだ、？)

刹那真白

(体重、軽すぎねぇか？)

刹那真白

(足も細すぎる。)

若草椥

…どうした、真白。

刹那真白

あ、いや、なんでもない。

刹那真白

あ、そうだ、椥。

刹那真白

お姫様だっこでもいいぞ？笑

若草椥

…は！！？

若草椥

きもいこと言うんじゃねぇ

刹那真白

ちょ、暴れるなって笑笑

刹那真白

(いつも通り、笑えてる？)

刹那真白

(顔はひきつってないか？)

刹那真白

(何も、おかしくないか？)

刹那真白

なぁ、椥。

若草椥

…ん？

刹那真白

まだ、俺に

刹那真白

…隠してることねぇか？

若草椥

え…

若草椥

(なんで、そんなこと。)

若草椥

ないよ。

刹那真白

…そうか。

刹那真白

(やっぱり、気のせい？)

若草椥

(なんで、気づくんだよ。真白。)

若草椥

(俺、その事忘れようと思ってたのに。)

若草椥

(あぁ、もう嫌だ。)

若草椥

(気づかないで欲しかった。)

もうそろそろ体は

限界です。

さよなら僕たちの世界。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

105

コメント

1件

ユーザー

如月君頑張ってほしい❗

要海暖

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚