怪物…なの？

やっぱり不安しか無い

だけど…お母さんの為

お母さんの為でいい…のかな

待ってまだ入れない…

心の…準備が…

ここからこっそり見よ…

お願いだからこっち見ないで…

お母さんはいいけど…お兄ちゃん達は…

なんか優しい…？

こんな俺でもいいの？

本当にいいの？

でも行かないとずっとこの気まずい間になりそう

いいんだけど急じゃない？

顔もずっと下向いてるから分からないし…

なんか見れない…

可愛い…？

それがお父さんの口癖だったから

嘘にしか聞こえない…

別にそんな事言わなくていいよ

俺は嫌がらないから

どうせいつかやめるだろうね

なんか話し方可愛い…

ないこ？だったけ？その人もなんか優しい声してる

気を向けて一回見てみる？

だけど迷惑じゃないかな…

ううんだけど一回見るか

なんか2人共優し…そう…

あ…喋った

顔が銅で出来てるんだと思った

まあまずみんなの名前を声で出せるかによるけど…

あ…あと1人いたんだっけ

あれ…この子もアルビノ？

髪も白だし目も髪と違う

だけど目も良さそうな雰囲気だしょ肌も薄くない…

じゃあ普通に元から？

だってアルビノなんて2万人のうち1人しかならないんだよ

日本以外にいる可能性なんてめっちゃ高いし…

まず会えてたら奇跡だよ

あ…これ嫌われたな

やっぱ見なきゃよかった

ん？

いやほとけっちも普通にめっちゃ引くよ

ただ単に今は初対面だから引いてないけどね

見られるの恥ずかしい…

優しい目で見る人も冷たい目で見る人もいる

なんか…怖い…

何故忘れてた

これまでは話さなくてよかったけど

今は無理か

さあどうかねお母さん

いやそこは言ってよ…

あ…圧がすごい……

怖い…

え…怖

なんかまたボソボソ言ったら怒られそう…

これからが生きにくくなりそう…

ちゃんと言っておいた方が安全かな…

やっぱ嫌われたかな…

普通に後悔した…

え待ってそんな事聞いてないよ

喋った事もない人と一緒に過ごせって…

無茶言わないでよ…

怖い…

お母さん…流石に言家には帰るよね

俺置いてかないでよ…

お母さんへの信用心無くなってきちゃうよ…

何故か泣けない

目がいつでも泣けそうなくらいに涙がありそうなのに

目に溢れずに頭が不安で溢れる

あれなんか急に涙が…

だけど不安の涙じゃない…

安心感の涙だ…

心が読まれた感じがする

周りの事も気にすることは出来なかった

感じたことがない安心感

まだ信用はできないかもしれない

だけど

今はこうやって生きていかないといけない…のかな

ずっと黙ってたらこれからが大変だし

心開いていたらいつか秘密も言っちゃうかも

ないくんが言った通りに

少しずつ心を開いていけばいい…のかな

そしたら俺も楽になる…

かもしれない

あーあ

またあの癖だよ

俺が自分の予想を確信する気持ちがないから…かな

しょうがないよね