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おじいさん
あがりなさい
キッド(幼少期)
…
おじいさん
どうでもいいのなら
おじいさん
こんな老人の話を
おじいさん
聞いてくれぬか？
キッド(幼少期)
何ですか…？
おじいさん
わしはなぁ
おじいさん
子供がおってのぉ…
おじいさん
妻もおって子供もおって
おじいさん
わしはたいそう幸せじゃった
キッド(幼少期)
…ではどうして今1人なの…？
おじいさん
それはのぉ…
おじいさん
まだわしが若いときじゃった
おじいさん
わしはその日仕事で遠くへ行っとった
おじいさん
１ヶ月後
おじいさん
わしは帰ってきたのじゃが…
おじいさん
わしの家族はみな
おじいさん
死んどった…
キッド(幼少期)
…！
おじいさん
でもなぁ…
おじいさん
お主がわしの子供によう似ててのぉ
おじいさん
だからお願いじゃ
キッド(幼少期)
…？
おじいさん
わしに育てさせておくれ
キッド(幼少期)
…ﾆｺｯ
キッド(幼少期)
もちろんです…
キッド(幼少期)
こんな私でよければ…
おじいさん
…！
おじいさん
ありがとうのぉ…
おじいさん
わしが立派に育ててやる
キッド(幼少期)
私の名前はキッドです
キッド(幼少期)
よろしくね…おじちゃん…！
おじいさん
そういえばキッド
キッド(幼少期)
ん？何？
おじいさん
お主やりたいことは無いのか？
キッド(幼少期)
…やりたいこと…
キッド(幼少期)
…
キッド(幼少期)
私は…
人を助けたい
何も無くなった私を
この思いを胸に
おじちゃんは
私を強くしてくれた
ここから離れたところに
巨人のいる世界があること
"調査兵団"があるということ
その仕事なら
私の願いが叶う
ということも教えてくれた
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作品ページ
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