運転手
トンネル内を車で夜通ると、トンネル内に女性が立っている。
運転手
このトンネルは現在のトンネルの前に使用されていたトンネルなので現在の出来事ではないのだが…。
運転手
レンガ造りのそのトンネルは、夜間の照明設備は無く、車が1台通過するのがやっと位の幅なので、必然とその女性の前で車が停車。
運転手
すると女性は運転席に近づき『麓の町道まで乗せてくれ』と頼むのだそうだ。
運転手
戸惑いながらも可哀想と思ったドライバーが、その女性を後部座席に乗せて車は下り坂を降り始める。
運転手
少し走ったその先のカーブには道の脇に小さい沼があるのだが、必ずといって、その付近まで走ってその女性の様子を見ようとルームミラー越しに後部座席を伺うと、もうその女性の姿が消えて無くなっているそうだった。
運転手
慌てて車を停めて後部座席のドアを開けると、その女性が座っていたシートはぐっしょりと濡れていたと言う。
運転手
現在使用しているトンネルは、そのトンネルの老朽化に伴い、相互通行できる照明の付いた立派なトンネルとして旧トンネルの下に造られている。
運転手
現在も当時のトンネルでのエピソードが語り継がれているだけなのか、その後も新トンネル周辺で心霊現象が目撃、またはそう言った霊的な体験談が続いているかは未確認だが、心霊スポットとしての噂は絶えないようだ。
運転手
今でも時折私用で利用する道だが、昼間でも、新トンネルとは言えこの話は現場走行中に必ず思い出す。
このお話はノンフィクションです






