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秘密

3 - 波乱

♥

273

2023年09月15日

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注意喚起 ・この小説は、irxsのnmmnとなっております。この単語を知らない方、地雷な方はタップをお控えください。 ・青黒、赤桃、白水前提です。 ・捏造設定てんこ盛りです。

それでも良ければ、先にお進み下さい。

あにきと、連絡がつかない

Ifの言葉に、リビングの空気が一気に重くなった。

初兎

...っ!

hotoke

えっ…

りうら

あにき…?

確かに、いつも早めに来るあにきが来ないのはおかしい。

だけど、あにきの都合が悪かったのかもしれない、そう思っていた。

でも、連絡がつかないとなると話は変わる。緊急性が視野に入ってくるから。

ないこ

まろ、詳しく説明お願いできる?

こういう時はまず、現状把握。

If

昨日の夜、電話に出なかった。

ないこ

LINEは?

If

既読すら付かない。

If

今日になっても、何も反応無い。

りうら

…単純に寝てるとかは?

If

あにきはどっちかといったらショートスリーパーや。昨日の7時から今まで眠ってるって事は考えづらい。

hotoke

スマホの電源、切れてるとか。

初兎

いむくん、それは無いで。

初兎が反応する。

初兎

起きてたら悠くんは絶対スマホ確認するし、充電切らすことはないはず。

ないこ

これは、結構な大事かもしれない。

他のメンバーも言っている通り、あにきから反応が無いということがおかしい。

起きていてスマホがついているとすると、ますます違和感は募る。

あにきはメンバーのLINEの通知を全員ONにしているはずだし、まろの着信に気づかないわけが無い。

…着信音、変えてるらしいし。

ちなみにまろにきはお互いに着信音を変えている。前に聞いたから間違いない。日常的に惚気をくらう俺の身にもなって欲しい…

っと、話が脱線した。

hotoke

あにき、何かあったのかな…

りうら

りうらが立ち上がり、どこかに歩いていく。

まさか…

ないこ

りうら、どこ行くの?

りうら

…兄貴の家。

ないこ

えっ?!

薄々予想はしていたけど…

りうら

だって、あの兄貴だよ?!

りうら

もしかしたら、倒れてるかもしれない…

ないこ

んー…

確かに、りうらの言い分も一理ある。

だからといって、いきなり凸るのは如何なものか。

初兎

僕も行く。

hotoke

しょーちゃん?!

初兎も行くと言い出した。 まあ、当たり前と言えば当たり前だ。

あにきは初兎ちゃんの1番だし、あにきはあまり順位をつけたがらないけれど、初兎ちゃんはあにきの1番だ。

お互い大事に思いあっている人が、突然音信不通になったのだ。

そりゃ、心配もするし不安にもなるだろう。

If

…俺も行く。

If

…なんも手がかりがない状態で、あれこれ言っても仕方ないしな。

hotoke

僕も…

ないこ

…よし、みんな行くよ。

兄貴には申し訳ないけれど、手がかりが無さすぎる。

とりあえず、兄貴の家に行ってみることにする。

…重い。空気がくっそ重い。

俺の家から兄貴の家までは歩いて10分もかからないのに、もう1時間経ったんじゃないか、と思うくらいには。

初兎

…なあ、みんな。

何か言いたげな様子で、初兎が口を開く。

りうら

…何?

初兎

突然なんやけどさ、

そこから眉根をさらに寄せ、地面を見つめる初兎に、違和感を覚える。

言っちゃなんだが、兄貴が安否不明となったら1番取り乱すのは初兎ちゃんだと勝手に思っていたから。

この、取り乱すとは違う反応はなんだろう。

初兎

…悠くんの家って、行ったこと、ある?

つっかえつっかえ放たれた言葉に そういえば、と考える。

あにきの家に上がった記憶は…

hotoke

あれ、

ないこ

あっ…

りうら

…!

If

無い…?

初兎

...やっぱりみんな、無いんやね。

そうだ、兄貴の家に俺は行ったことが無い。

そして、初兎ちゃんが言った通り、反応からして他メンバーも行ったことがないんだろう。

よくよく考えると、少しおかしい。

単純に兄貴が家に人を上げない主義なのかと思ったけれど、あの兄貴が、

ほかのメンバーに自分の持てるもの全てを躊躇無く明け渡せる強さと脆さを兼ね備えた兄貴が、

家に人を上げないなんて、有り得るのだろうか。

初兎

まろちゃんは、どう?

部屋汚いのかな、でもそんなことで家に上げない兄貴じゃないよな、 なんて考えていた思考が、初兎ちゃんの言葉で打ち切られる。

そうだ、兄貴の恋人の、いふまろは?

If

…無いって言ったら、嘘になる。

ないこ

…!

有無を言わせぬ速度で言葉が続く。

If

でも、これ以上は言えん。

If

…ごめんな。

まろのただならぬ空気に、一瞬全員が押し黙る。

いふまろは、何かを知っている…?

兄貴に、俺たちには話せない何かがあるということなんだろうか。

…うーん、情報が少なすぎる。

何か、知っていそうなメンバー… いふまろは教えられる限り教えてくれたみたいだから、子供組の中で、

あっ。

ないこ

初兎ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど。

初兎

...何?

ないこ

兄貴から、何か聞いてる?

さっきの話で、引っかかるところがあった。

そう、たとえば。

ないこ

家に上げられない、理由とか。

初兎

…!

初兎

なんで…

ほんの些細な違和感。

『やっぱりみんな、無いんやね。』

ないこ

なんで、「やっぱり」って言ったのかな、って思って。

どうやら、何か確信があるみたいだったから、

初兎ちゃんは兄貴との交流も深いし、何か知っているのかも知れないと思った。

初兎

さすが、ないちゃん。

ないこ

どうも。…何か、知ってるんだね?

初兎

…知ってるって程のものでも無いけど。

ないこ

良いよ。

ないこ

…話して。
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