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すちはほとんど喋らなかった
休み時間には無言で本を読み、
昼休みにはそさくさと屋上へ逃げて行っててしまう
そのうち、その様子を見た一部のクラスの女子がすちをからかい始めた
また長袖じゃんw
陰キャすぎ
無視されてるの気づいてないのかなー?笑
明らかに聞こえるような声で笑う女子達
それでもすちは決して反応しなかった
いや、出来なかった──────
すちの安心できる場所は無いに等しかった
父親は酒癖が悪く、機嫌の悪い日にはものを投げる。
母は「刺激しないで」と言うだけ
自分を守るために、すちはいつも黙っていた
泣くことも反抗することも、すちはずっと前にやめてしまったのだ
ただひとつだけすちの安心できる場所があった
それは自分の部屋
すち
絵を描いている時だけは、すちはすちでいることができた
それさえも壊されてしまうことを、すち今はまだ知らない
5月────
すち
そこですちが見た光景は、見るに堪えない物だった
悪口で埋め尽くされた机
びしょびしょになった教科書たち
誰も手伝ったり、声をかけることはなかった
はずだった
みこと
みこと
すち
みこと
気にかける人も出てくる一方、学園内ではある噂が流れていた
学園のやーつ〜
学園のやーつ〜
学園のやーつ〜
学園のやーつ〜2
すち
遡ること1年前
すちは前の高校でも喋ることは滅多になかった
だが成績は学年1位
The優等生だった
それがいけなかったのだろう
頭の良いすちのことをよく思わない連中も現れるわけだ
いじめするやーつー
すち
いじめするやーつー
すち
いじめするやーつー
すち
いじめするやーつー
すち
すち
すち
テスト返却の時
てーちゃー
すち
てーちゃー
すち
すち