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佐藤 思乃 17歳 高校は通ってない くらい貧乏！ 親は小さい頃 居なくなって一人で 過ごしてきたでも 学校行けないけどよく 本屋に行く
今日もいつもの本屋へ
世界本屋
思乃
思乃
おじいさん～
おじいさんはここの店長？ の人私が高校に通ってないのは 知っている
おじいさん
思乃ちゃんかーいらっしゃい！
私はここへ来ると 同じ本を読む その本は… 『princesstory』 (ﾌﾟﾘﾝｾｽｽﾄｰﾘ) 恋愛物語 一人の女の子を 六人の王子様が 取り合うお話
おじいさん
あの本は二階の奥の三段目にあるよー
思乃
ありがとー
二階 思乃は本を読み始めた
おじいさん
思乃ちゃん～
思乃
…
おじいさん
思乃ちゃん～
思乃
あっ！はい！
一階
おじいさん
お客さんだよ
思乃
？
男子
あの！
思乃
どちらさん？
男子
えーと○○高校の
来島港です
ここを通った時
あなたが見えて
一目惚れしました！
付き合ってください！
来島港です
ここを通った時
あなたが見えて
一目惚れしました！
付き合ってください！
思乃
え？
思乃
ごめん
男子
…わかった
男子は去った
おじいさん
思乃ちゃんモテモテだね
おじいさん
今日で16人目だ
思乃
数えないでよおじいさん
おじいさん
いいね青春だよ
思乃
学校行ってないのに
青春なんて言わんといてよー
青春なんて言わんといてよー
おじいさん
あははは
思乃
私は本の中の人がいいの
おじいさん
そうかねそうかね
思乃
じゃ、もどるね！
おじいさん
ごゆっくりね
思乃
うん！
二階
思乃
青春…ないない！
思乃
さっきの続き読まないと！
姫様は六人の王子様と 今日は会う日です あの扉を開けると 王子様が…
思乃
わっ！？
本が急に光った
思乃は本に吸い込まれた
残ったのは
思乃
本だけ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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