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哲人が敗北した少し前

カルマ

どうしましたか?

カルマ

先程までの威勢は?

メル

……はぁ

メル

やっぱり頭おかしいくらい強いわねあんた

カルマ

(なるほど?)

カルマ

(自身の炎に包まれてなお平然でいられるとは…)

カルマ

(彼女…伊達に戦乙女の名を冠してないわけだ)

メル

私はもう引退した身…

メル

だから弱小ギルドの受付嬢なんてやってるんだ

メル

にもかかわらずこうして戦場に駆り出されるのは

メル

……時代なんだろうね

メル

せっかくの制服が台無しになっちゃったわ

カルマ

引退した身、ですか

カルマ

その割には現役の私とこうして互角の戦闘をして

カルマ

更には先程の青年を助けている

カルマ

私との戦闘の中でね?

カルマ

なにより貴女は戦闘を心から楽しんでる

カルマ

私の一つ一つの策に苦戦しながらも

カルマ

貴女は思考を辞めずこちらの動きを見て次に備える

カルマ

そしてその時の貴女は…

カルマ

常に笑みを浮かべている

カルマ

ギルドの制服を燃やしてしまったのは申し訳ない

カルマ

お気に入りでしたでしょうけども

カルマ

反面この戦闘が楽しいからこそ機動力が確保出来たとも思ってる

メル

……

カルマ

私の口からは言いたくは無いですが

カルマ

貴女はまだ『戦場』に囚われてるんです

カルマ

だから貴女は『ギルドの受付嬢』という職種を選んだ

カルマ

それは無意識下の行動でしょう?

カルマ

貴女とその御友人である『天才魔術師エル』さん

カルマ

お二人は未だに戦場からは抜け出せていない

カルマ

おっと、天才魔術師というのは他の人が付けた名ですね

カルマ

ご本人は『普通の魔法使い』を名乗ってましたからね

メル

………あんたの狙いはなんなの?

カルマ

(ほぉ?あの大剣一振で自身にまとわりついた焔をかき消すとは)

メル

私やエルちゃんを煽って何がしたいの?

メル

本当に戦場に私たちを帰したいの?

カルマ

…そうですねぇ

カルマ

私よりも上の地位の方々はどちらかと言えばそのまま隠居してて欲しいでしょうけど

カルマ

私個人としては貴女方二人にはまた戦場に帰ってきて欲しいですかね

メル

…それはあなたの相手をするため、そういう事?

カルマ

当たらずも遠からずってところですかね

カルマ

私はおふたりに見ていただきたい

カルマ

天賦の才で戦乙女の称号を得た貴女と

カルマ

魔法の才能がなくともただがむしゃらに前を見て走った魔法の生みの親…秀才エルさんに

カルマ

今この世界で起きている異常事態を

カルマ

彼女が捨てたこの国の全てと貴女が見たくないと蓋をしたギルドの腐敗を

メル

あなたは…

メル

あなたは何処の誰なの?

メル

魔王軍の旗の元に立つあなたは一体何なの?

カルマ

世界の在り方を変えようと思案する魔王様を慕うただのファンです

メル

……気持ち悪いヤツね

カルマ

ですねぇ

カルマ

私も自分でそう思います

カルマ

しかし、世の中こういう気持ち悪いヤツが世界に変革をもたらすのも事実

カルマ

それがどちらに転ぶかは本人次第とも言えますし

カルマ

それを受け入れる世界次第とも言えますかね

カルマ

では、私の時間稼ぎはこれでおしまいです

カルマ

彼の元にいる私の可愛い部下は引き上げさせます

カルマ

その他有象無象は撤退命令を聞かないでしょう

カルマ

なので、後始末お願いしますね

カルマ

そして早く終わらせて北門に向かってあげて下さい

カルマ

私達も魔王軍も人の国と同じように一枚岩では無いんでね

そうして彼は闇に消えた

メル

あいつは一体何を考えて…

メル

いや、今はそれよりも早くあの四人の元に向かわないと

メル

ギルド員の証なんて今はどうでもいい

メル

彼女が…エルが北門にいるんなら向かわないと!

〜???〜

カルマ

少し焚き付け過ぎたかもしれませんね

カルマ

しかしまぁ私としてもあの国やギルドは邪魔です

カルマ

消えて欲しいと言えばそうですが力技で落とすのは私の好みでは無い

カルマ

存在そのものが消えるよりはそうですねぇ

カルマ

トップと言われる部類が消えるなり変わるなりすれば私や魔王様が動きやすくなる

カルマ

もっと欲を言えば…そう

カルマ

あの国を手駒にすること

カルマ

どこかしらの国ひとつでも手に入れれば

カルマ

人間とのパイプが出来上がり容易に情報を得られる

カルマ

仮にその国が怪しまれても簡単に切れる

カルマ

トカゲのしっぽ並みの価値しか基本ないんです

カルマ

私や他の幹部程度に怖気付いて国を献上する判断を下した王というのは

カルマ

だからこそあの国が欲しかったのですが…

カルマ

戦乙女のメルさんに自称普通の魔法使いエルさん

カルマ

この御二方がこの国に居てしかも気になる人物

カルマ

あの青年の存在…

カルマ

恐らく彼らが台風の目となり暴れてくれるなら私が手を下す必要もない…

カルマ

見ものですねぇ……

カルマ

私腹を肥やす堕落した上位層かぽっと出の不思議な青年たちか

カルマ

どちらに女神は微笑むのでしょうかねぇ?
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