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零円の告白

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零円の告白

6 - 予感は隣に

♥

145

2025年04月01日

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次の日

私はソワソワしながら学校へ向かった

○○

付き合ったんだよね

私と宮くん

恥ずかしすぎて顔見れない

私が下駄箱におでこをコツンとやると

何してるんですか?

○○

遥か…

○○

いやなんも無い

遥にバレたら

絶対に

お母様にもバレる

ダメだ…

おでこ赤くなりますよ

○○

うん

私がそう言うと

さっさと遥は教室に向かって行った

私が教室に入ると

既に宮くんは席に座っていた

いつも通り…いつも通り

そう思って通り過ぎようとすると

おはよ

○○

○○

あ…

普通の挨拶のはずなのに

めっちゃ…

ドキドキする

○○

うん

○○

おはよ

俺らって

付き合ってる訳やろ

なんの躊躇いもなく教室で言う

周りに人はいないから

聞こえてはいないっぽいけど

教室で話すのはやめようとか…言うべきかな

もしかしてあれ夢やったん

○○

え?

私が何も言わなかったから

夢かと思って焦ってる…らしい

可愛い

こんな人を絶対に傷つけたくない

私が…何とかしないと

○○

ううん

○○

そうだよね

うわ…やんな

まじで焦った

やからもっと

それっぽいことしよや

○○

…ん?

嫌な予感がした

ほら

カップルって朝とか

一緒に来るやん

○○

たまたま方向が同じだけだよ

朝迎えに行くわ

○○

え…いやいい

なんで?

○○

…恥ずかしいし

今更?

宮くんは笑いながら言う

私は椅子に座ってそっぽを向いた

この男…余裕すぎる

あれか…あれだな

元カノが沢山いるんだ

じゃ手とか繋ぐ?

○○

は…何言って

からかう言葉と同時に

宮くんの手は伸びてくる

え…まって

どうすればいいの

断るべき?

その時だった

角名

角名

昨日のバレーの試合見た?

角名くんが宮くんに話しかけた

あ?

あー…

見てへんわ

その瞬間宮くんはスっと手を引いた

角名

え、まじ?

角名

激アツだったよ

確かツムは見てたんちゃう

普通に会話に入ってる…

やっぱり…慣れてる

LINEを見ると

宮くんから「お昼屋上で食べよ」

と送られていた

隣にいるのに…変な感じ

昼休み屋上にいくと

来た

既に宮くんは座っていた

今日めっちゃ暑いわ

○○

だね

こっちの裏行こ

○○

え…なんで

ここじゃ脱げないだろ

○○

え、は?

○○

何するつもり…?

ん?

いやだって

タトゥー見えるから

脱げないんやろ?

○○

あ…

○○

なるほどね

勘違い…

えー○○何想像したん

悪いこと考えてたん?

○○

うるさい…

ここ座り

そう言いながら宮くんは自分の横を

ポンポン叩く

○○

うん

私たちは購買で買ったパンを

並んで食べた

え、これ美味い

○○

どれ?

なんかチョコチップ入ってる

○○

美味しそ

ばり美味い

食ってみ

○○

…うん

○○

美味しい

やろ?

昨日寝れた?

○○

え?

○○

うん…まぁ

嘘やろ

隈できてる

○○

え、嘘

うん嘘やけど

寝られへんかったんやろ

○○

なんで分かるの

俺も

寝られへんかったから

こういうことを…普通に言ってくる

なれるべきなんだけど

彼氏っていう存在に

あまり慣れてないから

○○

そっかー…

私が適当なことを返すと

急に顔面にセーターが投げられた

○○

は…ちょ何?

はよ着て

○○

え?

私が着ると

あ…ここにいたんですね

○○

あ…

なるほど

だからか

すると宮くんの方をちらっとみる

この方と食べてたんですね

○○

あー…うん

○○

そう

そーそー

そう言って宮くんは軽く手を振る

何しに来たん

はい?

いや…なんの用かなって

あー…

お願いだから…余計なこと

言わないで

という顔をすると

あー…いえ

少し気になって

○○のことは

俺が守るから心配せんでええよ

…はい?

○○

いや、あの

○○

違う!

○○

ただバレーの話してて

なるほど…それは

お邪魔しました

○○

はー…

なんで言わないん

○○

え?

宮くんの方を見ると

不機嫌そうな顔をしてた

付き合ってること

言えばええやろ

○○

いや…

○○

それは

俺は今すぐこの屋上から

○○は俺の彼女やって

叫びたいのに

○○はちゃうんやな

○○

違うそうじゃないんだけど

冗談

そろそろ中行こか

怒らせちゃったかな…

そりゃそうだよね

今日が夏休み前最後だし

後で謝らないと

放課後

私は宮くんを探した

○○

あれ…いない

○○

どこいったんだろ

○○

あ…

○○

角名くん

角名

お○○さん

角名

どうしたの

○○

治くん知ってる?

角名

治?

角名

あー…俺ら今から

角名

近くの高校に練習試合で

角名

もしかしたらもう行ったかも

○○

あー…

○○

そっか

遅かった…

角名

2駅先の東吉楽ってとこなんだけど

○○

え?

角名

誰でも入れるから

角名

来たらいいんじゃない?

角名

治も喜ぶし

○○

あ…うん

角名くんはそう言い残し

足早に去っていった

○○

東吉楽…

○○

行ってみようかな

やばーい!

稲荷崎イケメンいすぎ

えわかる

宮ツインズやばくない?

あれやばい

まじ侑くんと付き合いたい

ガチわかるわ

いやいや絶対沼は治君だよ

それもわかる

本物は角名君だよ

○○

ダメだった…

いや正確には確かにいたんだけど

人が多すぎて

見えないし

潰されそうだった

○○

強豪校だし…

○○

そりゃそっか

みんな集まるよね

正門で待ってたら来るかな

しばらく待つことした

数分後

ぞろぞろとバレー関係の人が

出てくるのがわかった

○○

あ…

もうすぐかな

LINEしとこうかな

あの

○○

え…

お前話しかけるん勇者やん!

うっさいお前

あの…

稲荷崎の子っすよね

○○

あ、はい

誰だろ

この学校の人かな

やっぱ稲荷崎クオリティ高いわ

ちょ…お前やめろって

ガチやんこいつ

4人ぐらいの男子に

私は囲まれた

インスタとか

やってます?

これは…

ナンパ?

いや勘違い早いか

○○

いや、あの

まじ一目惚れしたっす

付き合いたいです

○○

いや…

○○

インスタやってなくて…

これで引き下がって欲しい

んじゃLINEは?

○○

いや

今開いとんの

LINEやろ

宮くんに送ろうとして開いたままの

スマホを見てそういった

○○

いや…すみません

えーケチやな

ええやろそんくらい

お前まじやめろ

俺ガチなんすよ

一目惚れとかせんし

困った…

これは

困った

逃げ出したいけど

4人に囲われてるから

逃げようにも逃げられない

○○

あの…

するとその4人の後ろから

3つの巨大な影が見えた

○○

え…

ええ度胸やな

角名

怖がってるけど

○○

あ…

お前らなんやねん

別に関係ないやろ

俺は普通に…

それが関係あるんやわ

そういうと

治くんは私を引き寄せた

俺の彼女やから

○○

え…

え、まじ?

嘘やろ

それが嘘じゃないんよ

○○

あ…うん

○○

そうなんです

○○

よ…

こんな可愛い子が

君と付き合うわけ…

随分と

顔に自信があるんやな

は?なんやこいつ

そういう嘘ええから

嘘か…

お前らこそなんや

俺らがキスするとこ

見たいんかよ

○○

え?

治くんがそういうと大人しく男の子たちは

散っていった

○○

はー…

大丈夫か?

○○

あ、うん

すると急に侑くんが拍手をし始めた

○○

え?

サムお前賢いな

確かに彼氏いるって言うたら

諦めるよな

機転の利いた考えやわ

俺からの拍手を

プレゼントフォーユー

その後に少しの沈黙が訪れる

○○

あー…

もしかして

嘘だと思ってるのかな

というかまだ言ってないのかな

角名くんの方を見ると

めっちゃ侑くんを蔑んだ目でみてる

この反応からして

きっと角名くんは気づいてる

角名

うわー…

角名

ないわ

は?

いや…ツムあのな

治くんが報告すると

はぇーーーー!?!

うぇーーー!?!

うっさい

角名

侑まじか…

角名

鈍感もいいとこやな

ほんまにな

鈍感とか

その次元の話ちゃうやろ

え、○○ちゃん

○○

はい?

兄弟の俺やから言うけど

こいつでええの?

そう言いながら治くんのことを指さす

○○

あー…

○○

はい

○○

大丈夫です

○○

私が好きなので

○○

治くんのことが

角名

おー

ぎゃーーーー!

いややーーーー!!!!

と叫ぶと瞬時に角名くんが口を塞ぐ

角名

マジでうるさい

角名くんは

「こいつもうダメだ」

みたいな顔をしてため息をついてる

治くんの方を見ると…

○○

あれ…

○○

なんか

○○

照れてる?

ちゃうわ

照れてへんわ

うわ…きもー

うわなにそれ

きもー…

見せつけやん

だるー…

侑くんが面白くて

私が少し笑うと

もう付き合ったのはええわ

おめでとさん

○○

あ…うん

ほな○○ちゃん

お義兄さんと呼んでくれ

○○

え?

○○

おにい…

私がそこまで言うと

次は治くんが私の口を塞ぐ

ツムお前ほんま嫌やわ

口塞がれた…

○○も言わんでええよ

てかこいつと関わらんで

なんやとごらぁ!

お前誰のおかげで

打ててると思っとるんや

スパイク

あー…はいはい

角名

もー侑帰ろ

角名

お前うるさい

は…ちょ!

そう言われ角名くんに引きずられ退場をして行った

○○

あ…

○○

行っちゃったけど

○○

行かなくていいの?

うん

○○

あ…とりあえず

○○

お疲れ様

ありがと

すると急に私の肩に

頭をコツンとする

○○

あ…え?

○○

なに?

疲れた…

○○

ちょここ学校の前

○○

しかも他校の

んー分かってる

○○

ちょっと

○○

分かったから

○○

もっと人通りがないとこ…

さっきの…なんだったんだろ

可愛かった…

なんで来たの?

○○

え?

○○

嫌だった?

いやちゃうけど

知ってたら更に頑張った

○○

角名くんに教えて貰って

○○

来ちゃった…

なんやそれ…

可愛すぎる

どうやった俺のプレー

○○

いや…あのそれが

○○

人多すぎて

○○

見えなかった

あー確かに

人多かったよな

○○

うん

○○

だからまた今度…誘って

当たり前や

はー…まじで

○○

なに?

いや

キスしてええ?

○○

は…?!

○○

なんで?

可愛すぎるのが悪いわ

○○

○○

いや…可愛くないよ

○○

あ…そうだ

ん?

○○

今日来たのはね

○○

見たかったのもあったけど

○○

謝りたくて

謝る?

何を

○○

今日の昼

○○

付き合ってるって言わなかった事

あー…そのことか

○○

それで私…

謝らんくてええわ

○○悪ないし

俺が焦っただけや

○○

焦る?

おー

今日みたいに

○○は言い寄られるかもやし

ちょい焦った

でもなんか

今の会話で安心したわ

だから

俺らは俺らのペースで

まだ付き合って1日目の私たち

でも何か

たくさんの事が築かれてる気がする

○○

うん

○○

ありがとう

私たちは

私たちのペースで

この作品はいかがでしたか?

145

コメント

5

ユーザー

ねぇかわいい!!!初々しいって感じがすごい!!つむとりんくんすごくイケメンと幼い子って感じすごい!大好き!1日1話最高だよ!?もはや1日に100本出してくれていいくらい!

ユーザー

こんにちは!きんにくまんです 少し気になったんだけど 1日1話のペースってみんな的にはどう????

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