砂糖と塩
※太乱
太宰
知っていましたか、乱歩さん。
さき程頼んだ珈琲の良い香りがする。
乱歩
んー?
そう云うと面倒くさそうにメロンソーダをストローでずうずう吸っている乱歩さん。
乗り気ではないのだろう。それを無視して私は話を続ける。
太宰
実はですね、砂糖と塩って溶かすと、砂糖が塩を包みながら砂糖から溶けていくらしいですよ。
そんな雑学を話してみた。まあ貴方にとってはこんな雑学必要ないですよね。
乱歩
…僕は痛いのは厭だと云ったけど?
と、断られてしまった。
太宰
そんなつもりはないのですが、そう聞こえましたか?
また貴方だけに判る見え透いた嘘をつく。
乱歩
はぁ…。僕、回りくどい云い方する奴は好きじゃないんだよね。
おや、バレましたか。
乱歩
当たり前だろ?
得意気に云われてしまった。
太宰
では、代わりに今夜してk…
乱歩
厭。
即答でした。
𝑒𝑛𝑑
GW中はちょいちょい出してこかな〜