ながつき
ひで
吐いてしまった。
人の目の前で。
血と宝石を。
宝石は意外と大きかった。
そして僕がひでさんの方を振り向こうとすると、
ながつき
まずい、まだ血が出てくる
あれ?でも、いつもこんなに血、吐いてたっけ…?
とりあえず、そんなことは無視してひでさんの方を向くと、
ぺたっ
という音が聞こえた。
ひで
ひでさんが青ざめ、冷や汗をかき、体育座りのような足に、手を後ろにして自分の体を支えていた。
多分この光景に脳の処理が追いつかなかったんだろう。
そりゃそうだよね。血はまだしも、宝石を吐くなんて。
KUN
あ、KUNさんも来た。もうだめだ。
KUN
嫌われちゃう。
もう吐きたくない。
そんなことを思った時、
ながつき
僕の思いとは裏腹に、また血と宝石を吐いてしまった。
ながつき
ながつき
視界がぐにゃぐにゃしてきた。
くらくらする。
ながつき
次の瞬間、僕は気を失ってしまった。
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