梨香
美月…
美月
ん?
梨香
伝えれなかった…泣
梨香
気持ちを…泣
美月
え!?どうして!?
梨香
渉睦が来る前…
梨香
一気に不安が押し寄せてきて…
梨香
伝えたら、関係が壊れそうで…
梨香
…すごく、怖かったの…
美月
…そっか。
美月
その選択は、間違いじゃないと思うよ。
美月
私だって、梨香の立場になったら
美月
言えないと思う(笑)
梨香
美月…
美月
だから、そのまま歩めばいい
美月
後悔はしないほうがいい。
梨香
うん。
梨香
ありがとう、美月。
美月
いえいえ(笑)
美月
いつでも相談してね(笑)
美月
親友なんだから(笑)
梨香
うん(笑)
翌朝
美月
おはよう、梨香。
梨香
おはよう、美月。
美月
大丈夫?
梨香
…大丈夫だよ(笑)
美月
なら、いいけど…
キーンコーンカーンコーン
先生
皆、席につけ
先生
授業を始める。
梨香
(いつもと変わらない日々)
梨香
(変わらない日常)
先生
それじゃあ…高崎。最初から読んでくれ
梨香
はい。
梨香
(それでも君に伝えたかった想い。)
梨香
(届かなくても伝えたかった。)
梨香
(叶わない恋だったとしても。)
先生
よし。もういいぞ。
先生
それじゃあ次は…加藤
先生
読んでくれ。
美月
はい。
休憩時間
廊下
梨香
(あっ、渉睦だ。)
梨香
(彼女といる…)
そこには、楽しそうに話す渉睦の姿があった
梨香
(やっぱり…伝えた方が良かったのかな…)
渉睦
あっ、梨香ー!!
渉睦が手を振ってきた
梨香も手を振り返した
彼女は、少しヤキモチを焼いていた
梨香
(まぁ、それはそうだよね(苦笑))
梨香
(やっぱり…)
梨香
(渉睦が好き…)
梨香
(でも、この気持ちは届かない。)
梨香
(だから…)
梨香
(この気持ちを閉じ込めよう。)
梨香
(溢れ出す前に。)
梨香
(渉睦。今までありがとう。これからも、幼馴染として、よろしくね。(笑))
ありがとうございました。