たばこ

川沿いの公園でフレデリカとロイは座っている

幼なじみの2人はよくこの公園にくる

ロイがタバコに火をつける

タバコからのぼる煙を見てフレデリカが呟いた

ロイはふだんほとんど口を開かない。開いたときはだいたいが悪口。

ロイは少し困った様子で目線を川に戻した

ロイは黙ってタバコを口にくわえる

フレデリカは笑った

そして、少し唇を噛み、両手の拳をギュっと握り言った。

ロイはまだ半分以上残っているタバコをくわえたままそう言った

フレデリカは涙を流している

ロイは驚いた様子でフレデリカを見つめた

ロイは少しニヤッして川に目線を戻しタバコを吸った

いつも帰るわというロイがたばこを捨ててそう言った

フレデリカは大粒の涙を流しながら立ち上がり笑った

公園には火の消えかけたとても短いタバコだけが残っていた