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元貴と軽い冗談を言えるようになった。
元貴が笑ってくれるようになった。
元貴自身、気付いてるか分からないけど、大分おれに心を開いてくれている気がする。
最初は、懐かない犬がどんどん懐いてくれるのが嬉しい、みたいな感覚だったのに、最近、なんかそれだけじゃない気がしている。
でも、それがなんなのかはまだ分からない。
大森
朝、交わす挨拶もおれ達の日常になった。
おれは、元貴と一緒に登校する為に朝少し早起きするようになり、大体リビングで元貴が起きてくるのを待っている。
若井
大森
寝起きの元貴は可愛い。
寝癖のついた髪も、 むにゃむにゃしながら眼鏡のしたから目を擦る仕草も、 まだ寝ぼけてるのかいつもよりも全部の仕草が子供っぽくて、自然と笑みがこぼれる。
おれは兄貴しか居ないから分からないけど、弟が居たらこんな感じなのかなと思う。
若井
大森
元貴は直してと、頭を差し出す。
若井
おれは、モトキ髪の毛に指を通す。
染めて傷んでしまっているおれの髪とは違って、染められていない元貴の髪の毛は、思った以上にふわふわでサラサラしていて、もっと触っていたくなる。
大森
若井
大森
…ふにゃっと笑う元貴にドキッとした。