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笑真ちゃーん!

鳳 笑真

はい?

バスケ部の子

今度ね!大会出て欲しいの!

鳳 笑真

えーっと

鳳 笑真

私が出たら、スタメンの子1人──

バスケ部の子

いいの!

鳳 笑真

え?

バスケ部の子

勝つためならどんな手段だって───

鳳 笑真

それっておかしいじゃん

バスケ部の子

なんで?

鳳 笑真

一生懸命練習してきてさ

鳳 笑真

こんな関係ない私が入ったら

バスケ部の子

いつもは、はいってくれるじゃん

鳳 笑真

本当はうんざりなんだよ!

バスケ部の子

どうしてそんなこと言うの?

鳳 笑真

初めは、メンバーが休んでてとか

鳳 笑真

埋め合わせで入ってたよ

鳳 笑真

でも、勝つために私の事入れてるよね

バスケ部の子

そんなの、勝ちたいからッ

鳳 笑真

1回、皆の意見聞いたら?

バスケ部の子

...そ、そうだ!

バスケ部の子

笑真がバスケ部入ってよ

バスケ部の子

そしたら関係、なくなるじゃん?

鳳 笑真

...私に選ぶ権利は?

バスケ部の子

ないよ!皆のためだと思って!

鳳 笑真

皆のため?

鳳 笑真

それって貴方のためだけじゃん

バスケ部の子

ッ!!

鳳 笑真

何?

バスケ部の子

あんたは、悪魔よ!

バスケ部の子

私が必要としてるのにッ

鳳 笑真

キャプテンだけじゃダメだって──

バスケ部の子

皆、勝つためならって

鳳 笑真

勝つためなら?

鳳 笑真

じゃあ、私も自分のために

バスケ部に協力しない!

鳳 笑真

じゃ

鳳 笑真

なんで私ばっかり

鳳 笑真

本当は、音楽やPV作りたい

鳳 笑真

もっと、曲と共に生きていたいよ

鳳 笑真

こんなことならッ

私なんかいなかったら

バスケ部はああならなかったかな

鳳 笑真

私がこの世から

消えてしまえばッ

ピカッ(スマホが光った)

鳳 笑真

ここは?

初音 ミク

ここは、和のセカイ

初音 ミク

セカイの片隅だよ

鳳 笑真

なんで私がここに?

初音 ミク

消えたいと念じたから

鳳 笑真

え、私はッ

初音 ミク

この世から消えたいって

初音 ミク

想ったんでしょ?

鳳 笑真

、、うん(泣)

初音 ミク

大丈夫

初音 ミク

このセカイはそんな貴方たちの味方

鳳 笑真

貴方たち?

初音 ミク

ここには、あと3人いるの

初音 ミク

皆、救いの手を求めてる

鳳 笑真

...私も、救って貰えるの?

初音 ミク

もちろん

初音 ミク

音楽はみーんなを救う

鳳 笑真

私は音楽は出来な───

初音 ミク

ううん、貴方は必要なの

鳳 笑真

必要?私が...

初音 ミク

そうだよ

鳳 笑真

頑張ってみるね

初音 ミク

もうすぐ帰った方がいいよ

鳳 笑真

あ、そうする

ピカッ(スマホが光った)

鳳 笑真

...もうこんな時間!

鳳 笑真

早く帰らなきゃ

ドンッ

鳳 笑真

あ、ごめんなさい!

東雲 咿啞

こっちこそ前見てなくて

東雲 咿啞

すみません!

鳳 笑真

急いでてそれでは!

東雲 咿啞

はい

セカイの片隅には──

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