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太宰くん

トコトコ

時刻は夕方頃、 太宰は夕日を背中に浴びながら 帰宅をしていた。

すると突然、 太宰の背後から声がした。

あれ、太宰さん!

彼の名は中島敦、 太宰と同じく高等部の1年であり、 太宰の後輩である。

太宰くん

、敦くん、、!

敦くん

奇遇ですね〜!

敦くん

今下校中ですか?

太宰くん

、うん

貴方がこの時間に下校は珍しい

太宰の下校時刻を指摘した 少女の名は泉鏡花、 2人と通う学校は同じだが、 彼女は中等部ということもあり、 太宰とは比較的関わりが薄い少女だ。

太宰くん

、ちょっとボーッとしてたら、
気がついたら下校時間が過ぎちゃったんだ

鏡花ちゃん

納得した

敦くん

あ、僕達今、鏡花ちゃんオススメの
飲食巡りの途中なんですけど、
太宰さんもどうですか?

太宰くん

、ごめんね、今日はもう遅いし、
今から寄り道したら
お母さんたちに心配かけちゃうから

敦くん

あ、すいません!

慌てて中島は太宰に頭を下げる。

太宰くん

ううん、!大丈夫

太宰くん

今度また、誘ってくれると嬉しい、かな

敦くん

パァァ!はい!

鏡花ちゃん

次は予め誘っておくキラン

2人はやる気満々だ。

太宰くん

、うん、ありがとう鏡花ちゃん

そんな中、1つの着信音が鳴った。

プルルルルルッ…プルルルルルッ…

太宰くん

、ぁ

太宰くん

、、ちょっとごめんね敦くん、鏡花ちゃん

太宰は着信先を確かめた途端、 冷や汗と恐怖にも思える不安が込み上げてきた。

敦くん

はい!

中島はその様子に全く 気がついていない。当然と言えば当然だ、 太宰は感情を隠すのが得意なのだ。

鏡花ちゃん

、、、、

ピッ

太宰くん

、、フゥ、、

太宰は母親に勘づかれないよう、 深呼吸をして必死に平常を保たせる。

太宰くん

もしもし、お母さん?

母親

"治?こんな時間に何処をほっつき回っているの?"

携帯電話からは、 女性の美声が聞こえた。 太宰の母親である。

母親

"何時もならとっくに下校してきてるはずよ"

母親

"もしかして寄り道でもしているの?"

太宰くん

、違うよ、お母さん

太宰くん

少しボーッとしていたら、
下校時間が過ぎちゃったの

その後も太宰は冷静に、 簡潔に、慎重に、 母親に遅れた理由を伝える。

母親

"あら、そうなの"

母親

"それなら、気をつけて帰ってきなさい、
集中出来るうちに勉強しておけば、
勉強も捗ると思うのよ"

太宰くん

、うん、分かった、すぐ帰るね

プ-ッ…プ-ッ…

太宰くん

、、ふぅぅぅ、、

ようやく母親とのやり取りが 終了し、太宰は少し気を楽にさせる。

鏡花ちゃん

平気?

太宰くん

、うん、ありがとう、鏡花ちゃん

敦くん

な、なんか、威圧感がありました、、

中島は、あんな太宰を初めて見た。

鏡花ちゃん

ガサゴソ…

鏡花は、自分のカバンをあさった。

敦くん

鏡花ちゃん?

太宰くん

、?

鏡花ちゃん

はい

鏡花が太宰に差し出したのは、 小さな貯古齢糖(チョコレヱト)だった。

太宰くん

、僕?

鏡花ちゃん

コクッ

鏡花ちゃん

貴方に効果的かは分からないけど、
チョコレヱトはストレス軽減の効果がある

鏡花は好きな物に関しては 好奇心旺盛なところがあり、 こういった豆知識もお手の物である。

敦くん

へー!そうなんだ〜

敦もそういった知識は覚えておいて 損は無いと思っているので、 鏡花の豆知識を毎度真剣に聞いている。

太宰くん

、いいの、?

鏡花ちゃん

コクッ行き場に困っていたところ

太宰くん

、そ、それじゃあ、1つ、だけ、、

太宰はおずおずとチョコレーヱトを 受け取るが、内心嬉しかった。 それはもう嬉しかった。

鏡花ちゃん

貴方も

敦くん

え!いいの?!ありがとう鏡花ちゃん!

鏡花ちゃん

うん

敦はチョコレヱトを受け取るなり、 優しい笑みで返す。それはもう 敦の周りに花が見える程に。

太宰くん

、それじゃあ、僕はもう帰らないとだから、

敦くん

そうですね!

敦くん

太宰さんまた明日〜!

鏡花ちゃん

フリフリ

敦くん

それじゃあ僕たちも行こうか!

鏡花ちゃん

うん

そうして2人と1人は、 それぞれ別々の目的地へと 足を運ばせていった。

中島敦 年齢︎ ⇝16歳 性格↓ 優しい ヘタレ 勇敢 好↓ 茶漬け 猫 幸せ 嫌↓ 孤児院 独り 物理的、精神的攻撃 設定↓ 高等部の1年生 元孤児で、お隣に住む似た境遇の 鏡花ちゃんとは特に仲がいい 1年前鏡花ちゃんが女子内で 虐めにあっていた時に いち早く気が付き堪忍袋の緒が 切れたことから、『ヘタレの白虎』 という異名が付けられた←イケメン

泉鏡花 年齢︎ ⇝14歳 性格↓ 無口 秀才 甘党 好↓ 湯豆腐 兎 敦 嫌↓ 私利私欲な人 雷 犬 設定↓ 中等部の2年生 両親とタヒ別し、親戚に引き取られる 秀才で、記憶力がいい為好成績だが、 それを気に入らない女子生徒達から 酷い虐めを一時期受けていたが、 幸いにもすぐ敦に気がついてもらい、 それ以来何かあった時は第一に敦を 頼るようになった(その為以来鏡花に ちょっかいをかける者はいなくなった) ←※付き合ってません

治くんは保健室登校らしいです

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コメント

2

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こーゆー系のママは悪役だから ほっとしたぜ

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