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晴れの日は大嫌いだ 。
そして気分は憂鬱だった 。
私に輝きを与える 。
日が当たったとき ジリジリと熱くなるのも嫌い 。
全部全部大嫌い 。
あと太陽みたいな奴も 嫌い 、苦手 。
輝きを押し付けて
無理に輝き 、恥をかく 。
其れで嘲笑う 意味も解らない 。
解り合いたくない 。
茉 陽
そんな事を思いながら 本当は違う事を思っていた 。
あの人 、あの子に 逢えないかなって思っていた 。
傘を差してくれたあの人に 。
なんて唯の願いでしか無い事を
足許の石にぶつけ 、 学校へと足を進める 。
茉 陽
ぎこち無い挨拶で 教室に右足を入れる 。
すると鼠並みに甲高い声を 持ち合わせた女子が走ってくる 。
私を引き立て役にしたがる 自称可愛い女のコ 。
別に親友や 家族のような存在
な訳は全く無く一方的な片想い だと私は思う 。
にこにこと可愛らしい笑顔も
輝くような性格も
私にはうざいとしか受け取れない 腐りきった思考は
脳が私を苛立たせる 。
窓際にある私の席は今日も 日に輝らされている 。
気持ち悪い
其れだけが私の身体を支配する 。
此の女も
此の席も
教室に存在する陽キャも
誰かの笑顔も
全部鬱陶しくて 、 気持ち悪い 。
私の顔を真似したかの ような顔を魅せる 。
何でこういう事をぺらぺらと 言えるのだろう 。
元々こういう顔なんですけど 。
こういうのは自分で 言うのが良い訳で 、
他人に言われると アンタも不機嫌を出すでしょう ?
茉 陽
貼り付けた笑みが面倒臭い 。
無駄な口角の筋力トレーニング としか思えない 。
嗚呼うざい
もう話したいなんて 思えなくて席に着き 、
したくもない教科の ノートに日付を記す 。
そして数式を書き始めた 。