お互いに銃を向け合う 元上司と幼馴染
マイキー
直人
嶺
その真ん中には 自分がいた
簡単に言うと 二人の前に立ち阻かっている
マイキー
嶺
恐らく そのトリガーを引くだけで
自分の命は ジ・エンド
そんな状況の中 二人の事を必死で睨む
でも 威嚇にすらなってない
マイキー
二人は更に 殺気を膨らます
マイキー
直人
直人
嶺
嶺
年上二人に 口ごたえしながら
懐に忍ばせた “ 蒼花丸壱号 ”と“ 弐号 ”を取り出す
ちなみに蒼花丸零号は まだ鶴蝶に没収されている
嶺
嶺
淡々と冷淡に
ホンネ 自分の“ 心 ”を殺して 二人に言う
嶺
殺気を奮い立たせ さっきよりも鋭く睨む
マイキー
直人
流石にコレは効いたのか 二人は渋々銃を下ろした
その瞬間
一気に加速し 二人の背後を取り
トンッ
マイキー
直人
二人に手刀を喰らわせた
腑抜けた顔をして 倒れる二人
どさ、と言う音ともに
ガチャッ
慌てて様子で 灰谷蘭が入ってきた
蘭
顔色を変える灰谷蘭に
嶺
とりあえず 事実だけを伝えた
マイキーに駆け寄る灰谷蘭
その隙に 自分は橘さんを背負った
蘭
自分の名前を呼ぼうとした 灰谷蘭を遮り
嶺
嶺
殺気を抑え そう言い放った
何があったのか知らない彼は
眉に皺を寄せながらも 頷いてくれた
嶺
蘭
蘭
嶺
低く呟き 自分はしゅりょー室を後にした
嶺
嶺
誰にも聞こえないように 最後に呟いた
“ またね ”は 言わなかった
コツコツコツコツ
薄汚い夜に 警察官二人
橘さんを背負ったまま “ 警視庁 ”へ向かう
直人
嶺
沈黙の中
自分は
聞こえてない“ はず ”の 橘さんに話しかける
嶺
嶺
嶺
直人
直人
寝ているはずの橘さんは 私の問いかけに答えた
嶺
嶺
嶺
直人
直人
嶺
嶺
直人
薄汚い夜に 警察官二人
薄く口角を 上げていた
結論から言おう
自分は マイキー達を騙した
理由と言えば 簡単だ
自分が “ 警察官 ”だから
それ以上でも それ以下でもない
反社と警察の 化学反応...?
そんなモノ 起こるわけない
ただの任務だ
捜査の一環だ
それなのに
どうして...?
こんなに胸が 痛むのだろうか
数日後
嶺
嶺
堅苦しく敬礼した後
目の前に座る上司に 一連の報告をする
嶺
嶺
そう言って 上司の前に紙を出した
f i l e 梵天 b o n t e n
首領 佐野万次郎 No.2 三途春千夜 No.3 鶴蝶 幹部 灰谷蘭 灰谷竜胆 九井一 望月莞爾 相談役 明石武臣
名前 年齢 その他備考
事細かに書かれた書類に 上司は目を落とす
暫くすると 上司は顔を上げた
嫌という程 目が合った
上司
上から目線に 物を言う上司
上司
上司
別名で呼んでくる 上司が嫌いだ
自分がコレを あまり好きではない事ぐらい 知ってるはずなのに
嶺
嶺
ホンネを殺し ようやく出した声は
小さくて か弱いモノだった
それだけ言うと 自分はデスクに戻った
嶺
嶺
何処かの王子様が 掻っ攫ってくれないかな〜
そんな考えは 口に出さずに 心に仕舞った
NEXT1500
コメント
36件
ん?レイちゃん少し後悔してるんじゃ…? てか、レイちゃんが捕まった(?)のも捜査の作戦の内ってこと!?……ですか!? うわ~凄ぉ なんかこのストーリー力(ストーリー力ってなんだ)とか、語彙力とか、色々ほんとに凄いです! 尊敬します! ほんとに面白くて大好きです!💕
愛を知っちゃた系ですかな?