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時間軸は少し前に戻る。
バビルの本部に戻ってきたとき、
私は疲れて寝てしまったはず...
...何故……一面花畑の場所に...?
フユ
それに私は数年前の姿...、
足は、アイビーで固定されていて動けない。
手に触れる柔らかな感触、
手を見るとそこには、
スノードロップの花束。
国家警察の本部に置いてきた花と同じ...、
フユ
それを私は、笑顔で正面にいるエイト先輩に渡しました。
エイト先輩は、何も言わずにゆっくりと私を抱きしめる。
エイト先輩の声は震えていながらも、『ごめん、』と言う。
...何度も、何度も……
そこで記憶は途切れた。
...目を開くと、いつも通りの天井。
私はベットの中にいた。
夢...だったのか、
...手に残る気色の悪い植物の感覚に、少し鳥肌が立つ。
ユキ
ユキ
一時の感情に任せて、あの場を出たのが間違いだった。
行かなきゃ。
私は、あの人に、言わなきゃ。
あんな別れ方、絶対に...
ユキ
絶対に、許されないから。
ユキ
入間
入間
ユキ
ユキ
入間
私の、大好きな人だよ。
...確かここ、エイト先輩の帰路だ、
...いるかな、
ユキ
エイトせんぱッ...、
いや、ここは落ち着かないと、
そうして、私はエイト先輩の手を握り、人の目のつかないところまで走った。