菜穂は市内に唯一ある遊園地の入口で、稜太を待っていた。
今日は遊園地でデートする約束をしていた。
稜太は仕事があるため、待ち合わせ時間は夜の7時だった。
10分遅れて、稜太はやってきた。
稜太
菜穂
菜穂
稜太
私たちは遊園地に入った。
夜になろうとしていたが、園内は人で賑わっている。
稜太
稜太は不思議そうな顔で私に尋ねた。
菜穂
私はそれに答えず、そう言った。
今日は色んなことを忘れて楽しもうと決めていた。
アトラクションに乗る前に、ソフトクリームを買った。
二人で分け合って食べようと思って、一つだけにした。
菜穂
私はソフトクリームを一口食べて、稜太に差し出した。
稜太
稜太が食べようとして口を開けた。
私はその瞬間に意地悪をして、持っていたソフトクリームをわざとずらした。
ソフトクリームが稜太の鼻についた。
稜太
稜太は驚いて叫んだ。
稜太
稜太は鼻にソフトクリームをつけた顔で、怒った。
それを見て、私は大笑いした。
稜太もつられて笑った。
菜穂
稜太
菜穂
稜太
菜穂
私がそう聞くと、稜太は恥ずかしそうにした。
菜穂
稜太
稜太
菜穂
菜穂
菜穂
菜穂
私はメリーゴーラウンドを指さした。
稜太
私たちはメリーゴーラウンドの場所へ行くと、隣り合った白馬に乗った。
音楽が鳴って、メリーゴーラウンドは回りだした。
稜太
稜太は少しビビった様子で、馬の首に掴まった。
私はそれを見て、クスッと笑った。
菜穂
私たちは緩やかに回るメリーゴーラウンドを楽しんだ。
その後、観覧車に乗った。
私たちは向かい合わせに座った。
ゴンドラが上昇するにつれて、遊園地が見渡せるようになった。
稜太はずっと窓の外ばかり眺めていた。
上の空というか、心ここにあらずというように見えた。
菜穂
菜穂
私がそう尋ねると、稜太はやっとこっちを見てくれた。
稜太
私は稜太の隣に座り直した。
稜太に体をくっつけると、首を傾けて頭を彼の肩に置いた。
稜太
菜穂
私たちは着くまで何も話さなかった。
でも、退屈ではなかった。
ゆったりとした、居心地の良い時間だった。
観覧車から降りた私たちは、イルミネーションで飾られたアーチの中に立って、周りを眺めていた。
菜穂
稜太
菜穂
稜太
稜太
菜穂
私は稜太を見つめた。
稜太
そう言って、稜太は私を抱きしめた。
イルミネーションの色とりどりの光が、私たちを照らしている。
菜穂
稜太は私の体から腕を離した。
私たちは顔を見合った。
稜太
稜太
稜太
稜太
稜太は不思議そうに尋ねた。
菜穂
菜穂
稜太
稜太
私は決意をして、言った。
菜穂
稜太
菜穂
稜太
稜太
菜穂
菜穂
稜太
菜穂
稜太
菜穂
稜太
菜穂
菜穂
菜穂
稜太
菜穂
それだけ言って、私は出口へ向かって走った。
稜太
呼び止める稜太を無視して、私は走って行った。
菜穂
私は振り返らずに走り続けた。
コメント
3件
えぇぇぇぇ!菜穂ちゃん!それでいいの…!? 続きがめちゃくちゃ気になりますっ!