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気付けば空は暗く、日は沈んでいた

楠田 英介

皆さん聞いてください。
今後の方針が決まりました。

楠田さんがそう声を掛けると シンと沈黙が広がった

楠田 英介

とりあえず…
明日からは森の探索を
開始いたします。

楠田 英介

数名はここに残り、
雑務をして貰います。

楓季 穂架

なるほど、今日で言う
海岸沿いを調べたチームを
全て森に流す感じですね。

楠田 英介

その通りです。

鳳 千佳

まぁ、編成はまた変えるつもり

月西 雪

それで…寝床の話だけれど

月西 雪

女性グループはテントに、
男性グループは洞窟にという
形で大丈夫かしら?

夜桜 奏

男女で分けた意味は
あるんですか?

鳳 千佳

んー、洞窟は危険があるか
分からないから一応男って感じ

月西 雪

配慮ありがとうね。

楠田 英介

じゃ、食事は各自月西さんに
受け取って寝床まで解散!

梅雨瀬 目埜

はーい!

私達はテントを組み立て 全員が中に入る

鳳 千佳

じゃあ、なんかあったら
洞窟までお願いします。

楓季 穂架

私が道案内しますね。

月西 雪

分かったわぁ
鳳くんも気を付けて。

鳳さんが手を振りながら去って行った

如月 椛

わぁ〜!お泊まり会みた〜い!

宮木 七凪

ちょっと…暴れないでよ。
ただでさえ狭いんだから…

月西 雪

うふふ、みんな元気ねぇ。

月西 雪

…それで、提案なんだけれど
夜は1時間交代で見張りをしない?

夜桜 奏

見張りですか?

双美 瀬那

確かに…無人島だと
何が起こるか分からない。

如月 椛

でも時間とか分かんないよぉ?
何となくで大丈夫なのぉ?

月西 雪

それなら腕時計があるわ。

楓季 穂架

そんなのも流れ着いて
いたんですね…

宮木 七凪

…じゃあ、夜12時から
朝6時までの1時間交代で
良いんじゃない?

月西 雪

そうね…もう11時過ぎてるし
そのくらいが丁度良いかも。

如月 椛

じゃあパパッと決めちゃおー!

話し合いの結果 七凪さん→私→瀬那さん→月西さん →楓季さん→椛さんの順番になりました

宮木 七凪

じゃあさっそく始めるから

双美 瀬那

がんばって

月西 雪

じゃあ見張りの人に腕時計
渡していく感じでねぇ

如月 椛

はーい!

双美 瀬那

…最後の人に朝起こして
貰えば良いと思う。

楓季 穂架

良いですね。

夜桜 奏

それでは…椛さん
お願いします。

如月 椛

オケオケ〜

食事を摂った後 楓季さんと瀬那さんは 直ぐに眠ってしまいました

月西 雪

2人は寝ないの?

夜桜 奏

私は後1時間で順番なので
起きていようと思います。

如月 椛

雪ちゃんこそ早めに
寝た方が良いんじゃな〜い?

月西 雪

2人が起きてるなら
私が寝る訳にはいかないわ

如月 椛

うわぁまじめだねぇ〜

私達が早く寝れば良い話では?

月西 雪

…ねぇ、こんな状況だし
もし良かったらで良いのだけど

月西 雪

私…もっと皆の事が知りたい。

夜桜 奏

すいません…その…
私面白い話は出来ませんが…

月西 雪

あっ、そう言う意味じゃないの!

夜桜 奏

違うんですか?

月西 雪

いや違くはないんだけど…
えっと…なんて言ったら
伝わるのかしら…雰囲気?

夜桜 奏

雰囲気…ですか??

如月 椛

まじめ同士の会話って
疲れるね〜七凪ちゃん!

椛さんがテントから顔を出すと 七凪さんに「うるさい」と 言われながら押し戻される

如月 椛

きゃー

月西 雪

うーん…そうだ!
皆家族と一緒に居るの好き?

なるほど…質問形式ですか

夜桜 奏

…嫌いではないです。
ごく一般の家庭かと。

如月 椛

私はお母さん大好き!

月西 雪

そうなの?良かったぁ!

月西 雪

お母さんのどんな所が好き?

如月 椛

うーんと〜

如月 椛

月西 雪

夜桜 奏

あの…椛さん。

夜桜 奏

私は…空気が読めないと言うか
ズレた事を言ってしまうんです。

月西 雪

奏ちゃん?

夜桜 奏

質問…しても良いですか。

如月 椛

奏ちゃん…良いよ〜

夜桜 奏

椛さんの身体の"痣"は…
どうしてできたんですか。

月西 雪

え?痣?

如月 椛

あはは〜心配し過ぎ〜

夜桜 奏

……

如月 椛

お母さんに殴られちゃった
だけだってば。

月西 雪

え…?

如月 椛

ごめ〜ん
私眠くなっちゃった〜

月西 雪

えっと…椛ちゃん…

夜桜 奏

…ごめんなさい。
私また変なことを、

如月 椛

別に気にしないでよ〜
私はお母さん大好きだし〜
皆の事も大好きなの〜

月西 雪

…うん。

如月 椛

だから〜明日も仲良くしてねぇ
椛ちゃんとの約束だよ〜

夜桜 奏

…はい、勿論です。

如月 椛

じゃあおやすみ〜

月西 雪

おやすみなさい。
椛ちゃん。

夜桜 奏

私も少し寝ます。
おやすみなさい。

月西 雪

うん、奏ちゃんもおやすみ。
順番になったら起こすわね。

夜桜 奏

ありがとうございます。

月西 雪

七凪ちゃんは…
家族の事好き?

宮木 七凪

……

宮木 七凪

うちは幸せな方の家庭だったから
…悠兄も、両親も好き。

月西 雪

…そっか。

……て

起きて!!!

夜桜 奏

えっ…?

宮木 七凪

奏!!大変!!

夜桜 奏

な、にが…

どうしましょう。寝起きで頭が うまく働きません…

昨日は…あの後当番を終わらせて… …今何時でしょうか。

宮木 七凪

とにかく…こっちに来て!!
他の連中は後で良いから!!

夜桜 奏

はい…

七凪さんに腕を引っ張られ 目を擦りながら森の中に走り出す

…森?

夜桜 奏

あの…どこに…

宮木 七凪

いいから早くっ!!
雪さんも先に行ってる!!

何をそんなに急いでいるんですか?

私はなすがまま走り続けました

走って

走って…

走った…先には…

月西 雪

あっ…2人とも────

夜桜 奏

……

何だ?これは

夜桜 奏

ここはただの無人島

そこで私が見たものは

胸から血を流す

椛さんの姿でした

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10

コメント

25

ユーザー

ギャァァァァァァァァァァ((( …:(´;Д;`):←

ユーザー

椛さん、、? 雪ちゃんも家庭になんかあるからなあ、やっぱり気になるのね…

ユーザー

最初から、死人がぁぁぁあぁ…あらま←これで済まされることなのかよ…

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