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暁のヨナ

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暁のヨナ

2 - 僕達まだ現状把握してないんだけど、反戦派はタオちゃんの味方じゃないのかい?

♥

17

2024年01月07日

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ハク

ジェハ

僕達まだ現状把握してないんだけど、反戦派はタオちゃんの味方じゃないのかい?

ヴォルド

それが色々厄介なことが

キジャ

......(我々は既に深手を追っている、もしもミアが人質に取られていたら為す術はない。無事なのか?落ち着けぬ、ハクも重症)

シンア

.....

ゼノ

そんな力むなって、大丈夫だよ、なるようになるさ

ユン

うん、今は動くしかないし

ヨナ

ハク.....

ヨナ

ハクっ!

ヨナ

大丈夫?

ハク

ん...ちょっと寝てた

ヨナ

私におぶさって、運ぶから

ハク

ツブすぞ

ヨナ

大丈夫よこれでも私強くなったから

ハク

じゃあほい

ヨナ

ぎゃんっ

ユン

バカやってないで行くよ

ハク

...姫さん

ハク

これが終わったら...話があります

ヨナ

...え?うん

シンア

.....ゼノ?

ゼノ

何か嫌な空気、ちょっと前にも感じたことがある

ゼノ

戒帝国金州で敗残兵が押し寄せて来た時

ゼノ

たくさんの人間の、不安と憎悪が入り交じった...どす黒い感じ

ヴォルド

野営地が見えてきました、ヨタカを探しましょう

ハク

....何だ....?

ヒュンッ

ゼノ

青龍!?

シンア

っ!(体がまだ麻痺して...っ)

兵士

やっと捕まえたぞ!高華国の化け物....!

ヨナ

シンア!

ゼノ

青龍っ!

ゼノ

ぐっ、!

キジャ

シンアゼノ...っ!

ジェハ

なっ....!

ヨナ

キジャ!ジェハ!

ジェハ

ぐっ.....!

兵士

これが高華国の化け物....

ゴビ神官

成程鱗のある白い手...

キジャ

くっ....!

キジャ

(力が出ない.....っ)

ユン

何をするの!?

ヴォルド

これは一体...!

ゴビ神官

こらこらあんまり乱暴に扱ってはいけない

ゴビ神官

化け物とはいえ高華国のものなのだから

コウレン

ゴビ....

ゴビ神官

コウレン殿下まさかあなたから出てこられるとは

ゴビ神官

あなたがタオ姫を捕らえミザリを使って民を恐怖で押さえつけたので真国はボロボロですよ....

ゴビ神官

民の目を見てください、これがあなたが暴虐の限りを尽くした結果だ

コウレン

...四龍は....彼らは関わりない、放せ

ゴビ神官

関わりない!?ではなぜ捕らえた!?

ゴビ神官

この化け物の力を利用し!人質にして!高華国に対抗しようとしたのでは!?

兵士

わ...私は見ました、ヨタカ様がこの化け物達を捕らえたのを

ゴビ神官

ほら...暴力で押さえつけ従わせようとしたのでしょう、実にあなたらしい...

タオ

ゴビ神官、あなたこそ暴力を....っ

ゴビ神官

タオ姫!ご無事で....全てはあなたをお守りするため...

コウレン

ヨタカは何処だ?

ゴビ神官

ヨタカ?さぁ...我々もずっと探しているのですよ

コウレン

ならばミアは?

ゴビ神官

いやはや誰のことだか.....もしかして、殿下のご友人の、仮面の女の事を仰っているなら....

ゴビ神官

死にましたよ。闘いに巻き込まれて、お守りするつもりでお連れしたのですが色々トラブルがありまして....

ヨナ

!?

ハク

......!

ジェハ

は.......?

キジャ

な......に....を

シンア

信じ....ない...

ゼノ

嘘...だ....

ヴォルド

貴様、図に乗り過ぎだぞ!

コウレン

.......そんな(((ボソ

ゴビ神官

矢で心臓を一突き。鎧を来ていたわけでもないので即死だったでしょうな。これも全て殿下が招かれたこと....哀れなご友人よ....

コウレン

.........

ゴビ神官

なにせネグロもミザリも姿を消したという.....これは戦を前に怖気付いたのではと

コウレン

黙れ

コウレン

命を賭して闘った私の部下や友人ををこれ以上その口で汚すのならば、今すぐに。その首で贖ってもらう

コウレン

ふっ、張り切って傭兵を雇ったものだ、

ヨナ

待って!

ヨナ

双方武器を収めて!

ハク

姫さん!!

ジェハ

!

キジャ

!

シンア

!

ゼノ

!

ぐわっ

兵士

な...

ゴビ神官

こ.....これ.....これが...高華国の四体の龍......!

ゴビ神官

噂に聞いていたがこの世の者とは思えん.....

兵士

これは...っスウォン王の持ち物なのか!?

ユン

ちょっと....っ

ユン

シンア、ゼノ...っ、キジャ、ジェハ!

ユン

起きてよ.....っ

ユン

どうしよう雷獣っ

ユン

みんなが.....っ

兵士

おい....動かないぞ

ゴビ神官

何!?死んだのか!?

兵士

気絶している....

兵士

み、見せてくれ...神の力...

兵士

人の姿をしているのに....

ヨナ

やめて!!

ヨナ

四龍を放して!彼らはとても弱っているの!

兵士

...いやだ....

兵士

この力...何故高華国が独占する....?

兵士

そうだ

兵士

だいたい...この力が高華国のものと何故言える...?

兵士

高華国の建国神話だってどこまで本当か怪しいところだ

兵士

この力は高華国のような凶暴な国が持っていては危険だ....

ゴビ神官

その龍達を運びなさい、そしてあの龍神をまた目覚めさせるのです

ユン

だめっ!!!

兵士

このガキ....

兵士

引き剥がせ

ハク

......

ユン

雷獣っ

兵士

龍が....奪われるぞ...!

兵士

待て...渡さん...

兵士

早く隠せ

ヒュンッ

ゴビ神官

!?

ライ

動かねぇ方がいいぞ、ハク

ヨナ

ライ......っ

ハク

.....!

ハク

...ミアは?

ライ

お前らと一緒じゃないのか?

ハク

ヨナ

え.....

ユン

そんな.....奴らの話が本当だってこと......?

ライ

何言ってんのか知らねえが、あいつが手紙で支持を出してきた。

ヨナ

!支持....?

ライ

あいつが何をやっても知らん振りをしろ。だそうだ

ユン

知らないふり...?どういうこと...

コウレン

違う、死ぬわけない、ミアは死んでいない!

ゴビ神官

だから死んだと言うのに、心臓に矢が刺さるのを見たんですよ、生きてるわけが無い

ゴビ神官

そんなことより早く四龍の回収を、、

ライ

させねぇよ

ライ

何だてめぇら。癪に障る爺共だな

ゴビ神官

何!?

ライ

俺らの仲間にそれ以上横暴してみろ、国がどうとかこの際関係ねぇ。俺らがこの国を滅ぼしてやる

ゴビ神官

なっ....!

ゴッ

アルギラ

....

ハク

アルギラ....

ヴォルド

......

兵士

ヴォ、ヴォルド様何を....!

ヴォルド

"何を"じゃない!

兵士

あの二人は殿下に反旗を翻したのでは.....!?

アルギラ

.....ありがとうハクにゃん

アルギラ

仲間が囚われても戦を避ける為に今までいっぱい我慢してくれてたのによ...

アルギラ

こいつらは俺が代わりにタコ殴りにしとく

ヴォルド

私達がやるなら単なるアホ身内の喧嘩で済みますからね

ゴビ神官

アルギラ!ヴォルド!お前達は反戦派だろう!?

アルギラ

うっせぇタコじじい!俺はタオ姫とにゃんこの幸せ守ってんだよ!!

アルギラ

そんでもってゼノにゃん達は命の恩人だ!

ヴォルド

ゴビ神官....ネグロの事、私は決して許せません

ゴビ神官

ネグロ?...何の話だ、知らんな

ヴォルド

.....ここにヨタカがいないのは、ヨタカにも何かしたんですか?

タオ

ゴビ神官。あなたは反戦派等ではありません。あなたは人々の心に"病"を植え付ける悪鬼....

ゴビ神官

.....お前の言葉など最初から届いておらんよタオ姫

ゴビ神官

ここに集まる民は誰一人としてお前が見えていない

ヨナ

タオ姫の想いは私が受け取った。必ず高華国へ繋いでみせる

ヨナ

間もなくスウォンがここにやって来る。コウレン姫が承諾すれば戦ではなく会談が開かれるわ。

ゴビ神官

ほう、しかしコウレン姫は承諾したのですか?コウレン姫ではなく私が会談に出席した方が、余程平和的解決が成されるというもの

ゴビ神官

だからコウレン姫にはこの国の平和のために死んでもらわねばならんのです!!

ヴォルド

コウレン姫!

コウレン

.....頭上に気をつけよ

ゴビ神官

は?

コウレン

奴は生まれつき慈悲など持ち合わせていないからな

ミザリ

....

兵士

ぎゃあっ!

ゴビ神官

ミザリ!!

兵士

うわぁぁあっ

兵士

ぎゃぁぁっ

コウレン

ミザリ....

ミザリ

コウレン様ぁ、どうして僕が来たって分かったです?

コウレン

お前の忍び足と殺気は独特なんだ。

ミザリ

遅くなってすみません、探してました

兵士

ミザリ....

兵士

ミザリだ...っ

ゴビ神官

ミザリ、生きておったか

コウレン

ミザリもう良い下がれ

ミザリ

コウレン様

ミザリ

コウレン様の敵はみんなやっつけるって、僕ネグロ先輩に誓ったです

ミザリ

御守りするために来たです

兵士

おのれ小僧が.....っ!

ミア

面白い事になっているではないか

ゴビ神官

コウレン

ミア!?

ヨナ

ミ....

ライ

バッ

ヨナ

...!

ゴビ神官

何故お前が....確かに殺したはず!

ミア

何を戯言を言っておる、それにしても愉快だなあ、こんなことになるとは

ゴビ神官

何を....殿下の仲間だ!殺せ!

ミア

はぁ?コウレンの仲間?仲間だと?

ミア

.....ふっ、

ミア

あははははは!!

コウレン

!?

ゴビ神官

!?

ヨナ

!?

ミア

いやはや...当時10歳で民の首が落とされるところを間近で見たのだ、心が弱くなっても仕方あるまい

兵士

...!

ミア

しかし漬け込むのは簡単だったな。少し慰めてやったら完全にこちらを信用して....ふふっ、

コウレン

な....にを....

ミア

どうだ?コウレン、あれだけ大切に思ってた民に刃を向けられる気分は!

ハク

......

コウレン

は....?

ミア

"私の支持"通り全て動いてくれて本当に助かったぞ!まさかこんなに面白くなるとは!

指示通り...?

コウレン様はあの女に操られていた....?

ミア

けれど、少し飽きてしまってな....新しい遊びを思いついたんだ

シュンッ

ゴビ神官

ひっ!

きゃ

ハク

ミア

.....ふふっ、あはは!神官の本性も見え始めたな...まさか同じ反戦派の民を盾にするとは実に愉快!

アルギラ

なんだよあいつ....!

タオ

待って下さい!

ヴォルド

タオ姫、どうして止めるのです

タオ

違う、、あの方には....!

タオ

何か考えがある筈なんです.....!

兵士

見たか?ゴビ神官が.....

兵士

あの娘を盾にしたぞ

ミア

ふーん、丁度良い

ガシッ

兵士

ひっ

ミア

コウレン、私はこれからこの者を、どうすると思う?

コウレン

な...何を...する気だ.....!

ミア

ふふっ、心配なのか?さっきまでこいつはお前に剣を向け攻め立てていた兵士の1人だぞ?

コウレン

ミア

それに1人くらい減ったって.....何も困らぬ

ミア

民の圧力に耐え続けて来た結果がこれだ!まだ成人にも満たぬ少女にあれだけ縋っていた醜い民が死ぬ!

ミア

喜ばしいことでは無いか!

アルギラ

っ......

コウレン

.......

ミア

王を支えない民衆など塵だ!国に必要ない!ここにいる反戦派の者全て殺して首を落としても文句はないな!?

ミア

なんせ、さっきまで自分が殺されそうだったもの!あははは!!

コウレン

......

兵士

コ、コウレン殿下.....っ!

コウレン

.......それ以上.....言うと...いくら友人でも許せぬぞ、ミア...!!

!!

ミア

ほお?自分に刃を向ける塵民衆を庇うと?何故?

コウレン

何をどうしようと、この者達は我が国の民!一人たりとも見捨てる訳には行かぬ!

兵士

コウレン

いくらお前でも私の民を侮辱し傷つけることは許さぬ!

コウレン

民が王を頼るのも当然の事!私はただ...っ、民の首が落ちるのを見たくないだけだ!!!!!

タオ

姉様.....っ!

アルギラ

コウレン姫...

ヴォルド

そういう事か......

殿下は...私達のことを思ってくれていただけではないのか?

我々のことをこんなに思ってくれていたなんて....

兵士

殿下.....っ

ミア

.....ふん、それが本心なら...

ヒュッ

ミア

(私を攻撃してみなさい)

ヴォルド

!やめなさい!

コウレン

よせ!!

コウレン

.....っ!

シュンッ

あの女に矢を射ったぞ....!

コウレン殿下....

兵士

殿下万歳!!

我々をあの女から救って下った....!

ゴビ神官

〜〜!殺せぇ!

コウレン

ヨナ姫。この弓を返そう。

コウレン

我が国のために色々ご苦労だった。

ミア

(....剣を取った)

ミア

(民の心はコウレンに向いている)

ミア

.....上出来ね

コウレン

ザッ

ゴビ神官

ええい手負いの女一人何故すぐ殺れん!?

ゴビ神官!今すぐコウレン殿下に剣を向けている者達を止めてください!

あまりに度を越している!

だいたいあいつらは何者だ?本当に真国の人間か!?

どこから連れてきた!!

ゴビ神官

お....落ち着きなさい

簡単に人を殺せなんて、あんた神官だろ!?

ゴビ神官

待ちなさいっ押すなっ

ゴビ神官

押すなぁぁあ!

ミア

ヨナ!

ヨナ

!ミア....!

ハク

.....白熱の演技だったな

ヨナ

......白熱すぎるわ

ユン

演技にも程があるよ!一瞬本当かと疑っちゃったじゃん.....!

ハク

途中までは信じてたわ、裏切られたってな

ミア

....

ハク

あんたが兵士をとっ捕まえて攻撃しようとした時気づいた。俺らが目で追えないくらいにはすぐ殺れるはずなのにあんたはそうしなかった。

ハク

すんげー手加減してたろ

ミア

.....御免なさいね、でも今は.....コウレンが優先よ

ミア

コウレンは私の性格を知らない、きっと私が心から言った言葉だと思っている

ヨナ

そんな....!誤解をとかなきゃ

ミア

いいのよ、そんなことは今重要じゃない

ミア

今は、コウレンの援護が先だ。あのままではコウレンがもたない、

ミア

それに、本当のことと思わせることでコウレンの本音を引き出すことが、民の心を取り戻すにはどうしても必要だった

ハク

...だからってあんたは悪者になっても良いと?

ミア

どうせ私のことなど誰も知らないもの。

ハク

!

ミア

ライ

ライ

あいよ

ライ

お前無茶しすぎ、ハラハラするわ

ミア

四龍達をお願い。手負いな上に緋龍城から遠い為回復が遅い。先程力を使い果たしたのでしばらく動けないはず

ライ

なるほどな、まあこいつらは安全な場所に運んどくわ

ライ

お前もあんま無理すんなよ

ミア

えぇ、頼んだわよ

ライ

りょーかい

ミア

ハク、私は傭兵共を蹴散らして来るわ。貴女の仕事はヨナ、タオ、コウレンを無事にスウォンの元へ届けること。

ハク

.....

ミア

貴方も、手負いで辛いだろうけど....傭兵はなるべく抑え込むから。

ミア

お願い、ハク

ハク

分かってますよ、ただ、あんた本当に無理すんなよ

ミア

.....行って来るわね

ヨナ

ミア....心配だわ

ハク

そりゃ俺も同じですよ、ただミアの言う通り今は会談が先だ。

ミア

殺し合いとは面白い.....私も混ぜよっ!

傭兵

何だこの女は....!

コウレン

コウレン

私の民に手を出したらお前でも許さないからな!

ミア

仕方がないから今日は傭兵で我慢してやる!

コウレン

(それにしても...)

傭兵

ぎゃぁあっ

傭兵

ぐわぁあっ

コウレン

(昔とは比べ物にならないほど強くなっている....女にあんな芸当が出来るものだろうか)

コウレン

(一体....何があったのだ....どうして、変わってしまったんだ!)

コウレン

っ.....フラ

ヨナ

コウレン姫!

ハク

ここは五星とアイツに任せよう。今は会談へ急ぐべきだ

コウレン

......っ、分かった

ミア

.....

ミア

(五星達もそろそろ危うい、1人でも多く助けねば)

ミア

フーッ、

サァーッ

ヨタカ

!?

ミザリ

!?

ゴビ神官

なっ...!

ゴビ神官

い、今...何が起きた...?

ゴビ神官

傭兵が....1人残らず死んでおる!

ミザリ

フラ

ミザリ

(あー。やっぱり、あの女、只者じゃないです)

ミザリ

(いいなあ、僕もあんな力が欲しかったです)

ミア

.....間に合うかは分からない、けど、一か八か.....っ

ミザリ

な.....ぜ....僕を...治療する...です?

ミア

...

ヨタカ

...そいつは...俺と共に四龍を捕らえた...四龍は...お前の仲間なのだろう?

ヨタカ

コウレン様の...民からの信頼を取り戻すために...あのような....

ミア

お前も治療するので黙っていろ。

ミア

それに...貴方達はもう前とは違う。

ミア

ミザリも...四龍達へ食料や毛布等を持ってきてくれたわ。

ミザリ

でも...それは.....四龍さん達で実験をしようと....

ミア

貴方はまだ幼かったから仕方ないのよ。コウレンを守りたかったが為だろう?

ミア

それに、誰がなんと言おうと貴方達は真国の民。死んだら、コウレンが悲しむぞ

ミザリ

よく....わからないです...

ミザリ

けど...コウレン様を悲しませるのは...いや...です....

ヨタカ

ヨタカ

ミザリ!

ミア

待て。貧血で意識を失っただけた。傷が傷なのでこの後も生きていられるかどうかは.....本人次第だ

ミア

とりあえず止血はした。血は止まったが傷は塞がっていない。一命は取り留めたが数時間後に亡くなる可能性もある。

ミア

覚悟は...していた方が良い。

ヨタカ

.....お前達は、皆敵を助けようとする

ミア

敵味方は関係ないと、ユンが言っていたでしょう。

ミア

闘いはもう終わった。貴方達は高華国の今を知り、前のような思想は無くなっている。

ミア

私は、人を守る為に闘う者を、見捨てたりしない。

ヨタカ

そうか.....

ヨタカ

感謝.....する....

ミア

.....会談、間に合ったかしら、

ミア

私はここでおさらばね

ミア

コウレンの前に顔を出すわけには行かないもの。

ミア

ライ

ライ

ん?

ミア

四龍達を運んだ場所まで案内してちょうだい

ライ

...お前、

ミア

彼らにも早急な手当が必要よ。

ライ

...分かった

ゼノ

.......

ミア

...ゼノでも目を覚まさないか

ミア

.........

ミア

...後は、ユンに任せましょう。

ミア

私はやり残した事がひとつある。会談の様子も見てくるわ。ライはもしもの時のためにここで四龍を守っていて。

ライ

.....分かった

ミア

ありがとう

ミア

(会談はもう始まっている...テウ達の話が少し聞こえた。ヨナ達に手を出すな、とは...中々やるな、タオ。)

ミア

.....あの神官は何処だ?

ミア

(てっきり会談に口を挟むかと思ってここへ来たが.....もう逃げた後だったか)

ミア

遠くには行っていないはず。

ミア

(絶対に捕まえる)

テウ

....?

ヘンデ

どしたの?

テウ

いや、なんでもない

テウ

(懐かしい気配がしたような....)

テウ

(気のせいか)

――――――――――――――――

ゴビ神官

(くそっ、くそ!計画が全て台無しだ!)

ゴビ神官

(四龍も取られたし民はコウレンに心を向けた!全て高華国のやつらのせいで!)

ゴビ神官

(あの見知らぬ女も邪魔だった。心臓を間違いなく刺した所を見たはずなのに、何故あんなにピンピンしておる!)

ゴビ神官

くそ、くそぉ!

ミア

あら。

ゴビ神官

!?

ミア

まだ随分と元気そうじゃない、ゴビ神官。

ゴビ神官

なっ、何故お前が!

ミア

会談に介入出来なくて残念だったな。お前の汚らしい嘘で騙そうとしてもスウォンはそう簡単には騙されぬ。

ゴビ神官

なっ......!

ミア

それにしても...あれだけの騒ぎを起こしておいて逃げるなんて酷いじゃないか

ミア

罪を償う準備は...

ミア

出来ているんだろうな。

ゴビ神官

ひいっ!

ゴビ神官

やっ、やめろ!私は神官、私に手を出せば神が怒り狂うぞ!!

ミア

先に龍神という神達を激怒させたのはお前であろう?

ミア

それに....神官と言うには、胡散臭すぎるな

ゴビ神官

くそぉっ!

ミア

逃げても無駄だよ

ミア

お前のような爺には為す術がないであろう

ガッ

ゴビ神官

ぐぁっ

ミア

...お前が冒した多くの罪。必ず償って貰う。

ミア

うーん.....国境にでも縛り付けておくか

ミア

ミア

...会談も.....終わったようだな

―――――――――――――――――

コウレン

....タカ

ヨタカ

う....

コウレン

ヨタカ

コウレン

ヨタカ。

ヨタカ

殿下.....!

ヨタカ

......!?

コウレン

私だヨタカ

コウレン

服がボロボロになったので借りた

テトラ

まぁ差し上げますわコウレン姫

コウレン

上着を返せ、ヨタカが現状を把握出来ない

テトラ

あら残念

ヨタカ

.....そうですか....

ヨタカ

ネグロは死にましたか.....

ヨタカ

ヨタカ

ミザリは....ミザリはどこです!?

コウレン

違う天幕にいると聞いた。意識不明の重体で、いつ死んでもおかしくないと。

コウレン

何者かが応急手当をしてくれていたおかげで一命を取り留めているらしい。

ヨタカ

ヨタカ

あの女...ミアはどこです?

コウレン

.....さあな

コウレン

私にはあいつの考えていることが分からぬ。

コウレン

.....

ヨタカ

コウレン様っ、実は...

テウ

おっ、生きてた!

テウ

なんだ良かった

ヨタカ

風の部族の...

テウ

テウだよ

ヨタカ

ゴビの企てで深手を負った俺をこの者が助けてくれたのです

コウレン

...そうか

コウレン

わたしの部下が世話になった

テウ

大したことしてねーよ

テウ

でも助けたやつが死んでなくて安心した

テウ

薬膳もってきたから後で食えよ

ヨタカ

.....コウレン殿下...

ヨタカ

高華国に住んでいるのは悪鬼だけではなかったのですね....

ヨタカ

ネグロにも.....伝えたかった

コウレン

ヨタカ、ネグロとミザリを穹城へ連れ帰り、ネグロの埋葬をしようと思う。

コウレン

お前は怪我が治るまでここで養生させようと思ったが...

ヨタカ

...いえ....

ヨタカ

俺も...見届けます...

ヨタカ

お供させてください殿下

ヨタカ

それと.....あの者の事なのですが

コウレン

.......

コウレン

.....!?

コウレン

なっ...分かりずらいにも程がある.......

コウレン

.....

コウレン

生涯感謝する。我が友よ....

ヨナ

コウレン姫、タオ姫、もう行ってしまうの?

タオ

はい、軍を潸潸から引き上げ姉様と共に穹城へ帰ります

タオ

間に合わないかもしれませんが...父上にもお伝えしたいことがあります

ヨナ

そう....

タオ

ヨナ姫.....!

タオ

本当に、たくさんお世話になりました。あの方にもお礼を言いたかったのですが....

ヨナ

タオ姫、会えて良かったわ。

ヨナ

コウレン姫も

ヨナ

ミアには私達から伝えておくわ。

コウレン

スウォンとは話をつけたが民の中では反発する者もおろう

コウレン

暫くは過去など振り返る余暇もない、だから前に進んでみせよう

コウレン

お前や...あいつのようにな。

ヴォルド

私もまた高華国を訪れますのでいつかお会いしましょう

ヴォルド

ってアホギラ!!お前も挨拶せんかいっ!

アルギラ

だってよぉ...シンアにゃん達がよ...まだ起きねーんだもんよぉ

アルギラ

俺、シンアにゃん達やミアにゃんにもお礼言いてえのに

ヴォルド

ヴォルド

そういえばミア様はどこへ.....

ライ

まぁ民を信じ込ませる為とは言えあんな事したしな、お前らが帰るまでは姿表さないと思うぜ

アルギラ

そっか....

タオ

私からもお礼を伝えたかったです...

コウレン

私も、奴の白熱の演技にすっかり騙されていたようだな....部下に言われるまで気付かぬとは....

ライ

あいつ演技うめーからなー

コウレン

瀕死だったミザリを応急手当し、一命を取り留めてくれたのもミアらしい。

コウレン

最後に1度だけ....顔を合わせたかった

サァ......

アルギラ

ヴォルド

!コウレン姫、あそこ......

コウレン

....!

コウレン

ふっ.....遠いにも程がある...笑

コウレン

また会おう、我が友よ

アルギラ

ぶへっ

アルギラ

なんか飛んできた!

ヴォルド

立派に育ったな。お前の国は。 新しき王に祝福を。

コウレン

言葉足らずにも程があるぞ....

タオ

ミア様.....本当に、ありがとうございました....

ゼノ

...、

ゼノ

青龍達は疲れて寝てるだけだから、伝えとくから、

アルギラ

うぅぅゼノにゃんありがとうありがとうありがとうありがとう

アルギラ

じゃあな

シンア

...アルギラ....

シンア

またね....

アルギラ

!!

アルギラ

シンアにゃんキジャにゃんジェハにゃーん!!

ジェハ

ジェハ...にゃん......?

この数日後...ブシン王が崩御しコウレンが正式に真国王として即位することとなる。

ヨナ

良かった、皆が気がついて

ユン

本当だよ、一時はどうなる事かと

キジャ

申し訳ありません、ご心配をおかけして......

ジェハ

でもまだ体動かないんだよねー

ユン

一体なんだったのあれは...

ジェハ

分からない、無意識で....

ジェハ

ただヨナちゃんを守ろうと必死だったんだ

ゼノ

四龍はな、お前らが思ってる以上の力を秘めてんのよ

ユン

思ってる以上の....?

ゼノ

青龍は力を暴走させると全身麻痺になるだろ、今回のはそれに近い

ゼノ

感情のままに制御出来ない力を使ったから身体がそれについていかねーの

キジャ

ならばこれを制御出来るようになればもっと強くなれるのか?

ゼノ

あんまオススメしねえなあ

ゼノ

ゼノはともかくお前ら寿命縮めんぞ

ジェハ

成程

ヨナ

ありがとう、‎私を助けてくれて....でももうその力は使わないで

シンア

ヨナ....

ヨナ

しばらくゆっくり寝ていてね

ユン

そういえば雷獣は?

ユン

ミアとライもいないし

ジェハ

見かけないねぇ

ヨナ

私探してくる

ユン

あっ

ライ

.......

ユン

ライ、ってどうしたの!?顔真っ青だよ!?

ジェハ

何か...あったのかい?

ライ

っ、ふっ、はぁっ、はぁっ

ユン

ゼノ

様子がおかしい

ユン

過呼吸起こしてる....ライ、落ち着いて息を吸って、吐いて

ライ

っはっ、はぁっ。ふーっ、

ライ

っ.....

ユン

ライ、何があったの?

ライ

っ、ミアが、一向に帰ってこねえから.....っ、探してたんだ....

ユン

うん、それで?

ライ

森の奥で....っ、これっ、見つけて.....っ

ユン

!これミアの耳飾り!?

ライ

っはぁっ、で、そこに...大量の血が.....っ、血溜まりがあって....

ライ

ミアの姿もねぇし...っ、周りに痕跡も何一つなくて.....っ

ユン

それって、、ミアが.....連れ去られた?

ジェハ

いや、連れ去られたなら相当の手練でなければ少なくとも痕跡は残るはず。

キジャ

ならばミアが自分の意志で消えたというのか!?

ジェハ

正直...分からない、

ユン

でもっ、今更俺らから離れる必要ある!?ないよね?

ライ

っ.....

ライ

この耳飾り、ミアが今までずっと、1度も、肌身離さず持ってたんだ、相当大切なものだ

ユン

自分の意志で出ていったなら、少なくともそんなの落とすとは思えないね、

ジェハ

自分の状況を少しでも伝えたくて、無我夢中で思いついたのがこの耳飾りを落とすことだったんじゃないかな

ジェハ

ミアちゃんがそれをとても大切にしてると、ライ君が知ってるんだから、手掛かりを残したんだ

キジャ

それなら手練の者に攫われたということか.....!?

ジェハ

そうなるね、少なくとも今の状況ではそれしか考えられない

ライ

っ、ミアを狙いそうなやつで、相当な手練なら、心当たりがあるっ、

ゼノ

教えて、誰なの?

ライ

っ.....俺たちが、売られた場所の、主人......

ライ

俺たちを、ことごとく奴隷のように扱ってっ、特にミアはアイツのお気に入りだったから...っ、俺より酷い目に.....っ

ライ

それでも、今のミアの方が強いから簡単には捕まらないはずなんだ....っ

ジェハ

ミアちゃんは怪我をしていたみたいだし、重症だったんじゃないかな

ジェハ

その主人とやらに...捕まるくらいには

ユン

そんな.....

ライ

っ、俺、やっぱりもう一度探しに.....フラ

ユン

!大丈夫!?

ジェハ

君がそうなるくらい、トラウマなんだろう?無理はしない方がいいよ

ジェハ

僕も身体さえ動いたら...っこの足で直ぐに探しに行くのに

キジャ

こういう時に限って.....っ、!

キジャ

あの方を死なせる訳には.....!

ジェハ

.....

ジェハ

ともかく、あの子ならきっとまだ生きているさ。そう信じるしかない。

ユン

お、俺も探しに....

ライ

やめろ!

ライ

ユンも、その容姿なら売り物にされる.....っ

ライ

それに、あいつはかなりの腕、ハクとヨナちゃんが帰ってくるのを待て、俺が、探しに行く

ユン

でもトラウマなんでしょ?無理して行ったらどうなるか.....!

ライ

言っただろ、ミアはアイツの"お気に入り"なんだ、昔から俺より目をつけられていて、酷い仕打ちに.....っ

ライ

そんな所に.....っあいつを1人にさせる訳には行かねぇ.....っ!!

ヨナ

.....

ユン

、!ヨナ!

ユン

おかえり、あれ?

ユン

顔がめっさくらいよ

ヨナ

そんな事ないわ.....

ユン

あっ、それより雷獣は!?

ヨナ

...会わなかった

ハク

呼んだか?

ユン

雷獣!どこ行ってたの?

ハク

悪い、ちょっとな

ユン

雷獣聞いて...ミアが....

ハク

何?

ヨナ

そんな.....

ハク

俺も探しに行く

ライ

待て、それじゃあここを守る奴がいなくなる。俺が行くからお前はここにいろ

ライ

そもそも、まだアイツ自体見つけてないんだ.....まずはそれらしいのを見つけるところから

ライ

あいつの身なりや声を知ってるのは俺だけだ、俺に任せてくれ

ハク

.....分かった、無理すんなよ

ハク

何かあったら何かしら合図を出せ。すぐに向かう

ライ

分かった

ヨナ

.....

ハク

...?

ハク

どうしました?姫さん

ヨナ

...ハク、身体は?

ハク

問題ないですよ

ヨナ

はぁ.....

ハク

??

ヨナ

.......

ヨナ

!きゃ━━━!

ユン

どうしたの!?

キジャ

姫様っっ曲者ですかっ!?

ヨナ

何でもないのっ

ハク

姫さん?

ヨナ

ひゃ━━━━━!!

ヨナ

私寝るっ

ハク

何なんだ

―――――――――――――――――

ゼノ

体戻った〜〜

ヨナ

良かった!戻ったのね

ゼノ

ゼノは丈夫だから

キジャ

私はまだ動けん....っ

ジェハ

僕も....

ヨナ

無理しないで、ゆっくりでいいから

ハク

なんだ白蛇、起こして欲しいのか(ぐいっ

キジャ

おお

ヨナ

ユン、ご飯の支度手伝うわ

キジャ

ううう...ここから動けん.....っ

ジェハ

ハク、僕も引っ張って

ユン

ゼノ動けるようになったんなら手伝って

ゼノ

おおお急に腰が....

ヨナ

ふふっ

ハク

姫さん

ヨナ

わっ私薪拾ってくる

ハク

姫さん

ヨナ

あっ薪は足りてたね、鳥捕ってくる

ハク

姫さ....

ヨナ

狩りしようと思ったけど矢を使い果たしてた、とりあえず水汲んでくるね!

ハク

.....

ハク

何で逃げるんですか!!

ヨナ

逃げてないもん!忙しいんだもん!

ハク

忙しいないだろ!どーみても今よーやくちょっと落ち着いたとこだろ!!

ヨナ

私にとっては毎日が生きるか死ぬかよ!

ハク

どんだけ生き急いでんだよつか足速ぇよ!

ハク

...何で急に避けるんです?

ヨナ

べ.....別に....

ハク

目ェ逸らすし

ヨナ

ハクの顔ジロジロ見る必要ないもの

ハク

......顔も見たくねーんなら...

ハク

オギの酒場で俺にしたアレは何だったのか

ヨナ

ヨナ

あっ、あっあれは....

ハク

何だ覚えてたんですね

ハク

あれは?

ヨナ

あれは....

ヨナ

挨拶!!!

ハク

.....は?

ハク

納得のいく説明をお願いします

ヨナ

....も...

ヨナ

もうしないから...ごめんなさい...

ハク

...謝られても...

ハク

...気にしてませんから、大丈夫ですよ

ヨナ

ハク、あの....話って何?

ハク

話?

ヨナ

ほら、真国で暗殺者から逃げてる時...

ハク

ああ、あれは...

ハク

........いや、何でもないです、忘れてください

ヨナ

....

ヨナ

...ハク、風の部族が帰り支度をしてるわ

ハク

...そーですか

ヨナ

行かなくていいの?

ハク

どうして?

ヨナ

皆はハクを待ってるんじゃないかな、今は空の部族もいないし....

ヨナ

何なら少しハクは風雅の都に戻っても....

ハク

戻りませんよ

ヨナ

私達なら大丈夫よ、キジャ達は徐々に回復してきてるし、ミアも、きっとすぐ見つかるわ

ハク

姫さん

ハク

....俺は必要ありませんか?

ヨナ

必要とか必要じゃないとかそんな話じゃなくて、ハクは風の部族を大事にしてるから....

ヨナ

...アヤメさんも

ハク

(何でそこでアヤメが出てくるんだ?)

ハク

そりゃ大事ですよ

ハク

でもだからこそ帰らな.....っあー、そうじゃなくて.....そうじゃなくて!

ハク

...俺、うぜえくらい離れませんって言いましたよね?

ヨナ

...わ、私...いつもハクに助けられてばかりだから、ハクが居なくても大丈夫って時が来たら、ハクに自由を返そうって思ってたの

ヨナ

だから、ハクも自由に...

ハク

それで?

ハク

今がその時ってわけですか?

ヨナ

え.....

ハク

それはお気遣いどうもありがとうございました

ハク

.....

ヨナ

(怒らせた、、、?)

ユン

みんな起き上がれるようになって良かったよ

ジェハ

まさかこの歳で介護が必要になるとはね....

シンア

....ハク、元気ない....?

ハク

....何が?

ハク

ユン、明日ちょっと用があるんだが、出ても平気か?

ユン

何しに?

ハク

....まあ、人に会いに

ユン

いいけど

ユン

でも待って、ヨナ明日は水浴びしたいよね?

ヨナ

えっ

ユン

ジェハ達まだ十分に体動かないし、あの二人もいないし...ヨナが水浴びしてる間はいてよ

ヨナ

あっ、いいの!

ヨナ

私は大丈夫だからハクは行きたいところに行ってきて!

ハク

....

ハク

...水浴びが終わるまではいますよ

ヨナ

(急がなきゃ)

ヨナ

(ハク出かけるんだから)
ばしゃばしゃ

ヨナ

(待たせちゃいけない)
どぼーん!

ゼノ

娘さんの水浴びは激しいな

ハク

毎日が生きるか死ぬからしいからな

ヨナ

(ハク、とても悲しそうな顔をしてた)

ヨナ

(どうしてか分からないけどそうさせてしまった)

ヨナ

(とにかくもう迷惑にならないようにしなきゃ)

ヨナ

お待たせ!

ゼノ

娘さん早すぎ、まだ濡れてるから

ヨナ

水が冷たかったから早く上がったの

ハク

風邪引きますよ

ヨナ

だっ、大丈夫!自分で拭くから、ハク用事あるんでしょ?もう行っていいよ

ハク

......そうですね

ハク

じゃ、何かあったら花火飛ばして

ユン

うん

ユン

人と会うって誰だろ

キジャ

風の部族ではないのか?

ジェハ

ヨナちゃん

ジェハ

おいで、こっち暖かいよ

ユン

はいゆず茶

ヨナ

わ、ありがとう

ヨナ

おいしい

ジェハ

ハクと何かあった?

ヨナ

えっ

ヨナ

何にもないよ別にっ

ジェハ

嘘が下手だねヨナちゃん

ジェハ

ハクも、暗い顔してるし

ヨナ

...私.....どうすれば良かったのか分からなくて....

ジェハ

ゆっくりでいいから、話して

ヨナ

...........ハクにね、許嫁がいたの

ジェハ

うん.....

ジェハ

ん?

ヨナ

それでね...

ジェハ

ちょちょちょゆっくりでいいって言ったのにいきなり爆弾落ちてきたよ?

キジャ

それは確かな話なのですか!?

ヨナ

うん、昨日ハクが風の部族と話してたの聞いて、ムンドクが決めたらしいんだけど

ユン

ムンドクってハクの育ての親だよね

ジェハ

ちょっ、シンア君ゼノ君寝てる場合じゃないよ!?

ユン

それでヨナは...?

ヨナ

風の部族の人達はハクの帰りを3年も待ってたし、許嫁もいるならハクは風雅の都に少し戻ったら?って言ったの...

ヨナ

そしたらハクが「俺は必要ありませんか?」って

ヨナ

そうじゃなくて私はいつもハクに助けられてばかりだから、ハクがいなくても大丈夫って時が来たら、

ヨナ

ハクに自由を返そうと思ってたって話を....あれ?

ユン

ヨナ...それは雷獣は必要ないって言ってるように聞こえるよ....?

ヨナ

えっ、いや私そんなつもりは....

ユン

ヨナにそんなつもりがないのは俺は分かるけど

ユン

その流れでそれを言うとさ、雷獣の立場がないってゆーか

ジェハ

(こういう時ミアちゃんがいたら....)

ヨナ

.....そういう事になります?

ジェハ

なりますねぇ(もっと上手く励ましてあげたんだろうな、2人とも)

ヨナ

私....あの時いっぱいいっぱいで....どうしてもっと....上手く言えなかったのかしら....

キジャ

上手く言う必要は無いと思います

キジャ

姫様の本当のお心を真っ直ぐにお伝えすれば、

ヨナ

本当の...?

キジャ

ハクは、分かってくれます

ジェハ

許嫁も何かの間違いかもしれないよ、ハクに聞いてみたら?

ヨナ

う....それは怖くて

ジェハ

怖い?どうして?

ジェハ

ハクに許嫁がいたら嫌?

ヨナ

.....嫌か嫌じゃないかで言うと....すごく嫌

ジェハ

はははっ

ジェハ

だと思った

ジェハ

じゃあそれも伝えるんだよ

ヨナ

それは無理....っ

ジェハ

無理?

ヨナ

だって今、もしかしたらアヤメさんと会ってるのかもしれないし

ヨナ

話があるって言ったのに話してくれなかったし、怒ってるんだと思う

ジェハ

話ねぇ

ジェハ

でも、ヨナちゃんが素直に伝えないと、ハクは話どころか誤解したままどこかへ行ってしまうかもしれないよ?

ヨナ

ジェハ

それでもいいの?

ヨナ

......フルフル

シンア

あ.....ハク...

ゼノ

兄ちゃんその荷物食いもん?

ハク

おー

ハク

商団から貰った

ユン

商団に会いに行ってたの?

ハク

この時期にこの辺通る知り合いの商団がいて

ヨナ

ハク、昨日はごめんなさい......!

ハク

....なんで謝るんです?

ヨナ

私の言い方が悪くて、ハクを傷つけて、ごめんなさい

ハク

.....

ヨナ

私昨日風の部族の人達とハクの会話聞いてて、私がずっと風の部族からハクを奪っていたんだって思って、

ヨナ

それに、ハクには...、ハクには許嫁もいて、だから.....っ

ハク

許嫁.....?

ハク

あぁ、アヤメの事か

ハク

成程....

ハク

だから俺に帰るのを促したり自由を返すとか言ってたんですか

ヨナ

そう....でも!

ヨナ

ハクが必要ないとかそんな事思ってない!ハクは、大切な人だからっ、だから....

ヨナ

一緒にいて......

ハク

...なんですかそれは...

ヨナ

ハク

俺....言いましたよね?

ハク

何度でも、離れねぇって!当たり前だろ!!

ハク

俺がそれを義務でやってる訳じゃねぇって、いい加減分かれよ!!

ハク

俺は!風の部族が大事で!あいつらに何かあったら必ず助けるって思ってるけど!!

ハク

帰る場所は、ここなんです!!

皆「!!!!」

ハク

私達は大丈夫だから風雅の都に戻ってなんて....余所者みたいに言わんでください

ヨナ

ごめ......

ハク

謝らなくていい

ハク

知って欲しいだけです、子供みてぇだけど

ハク

あとひとつ、自由を返すって言ってたけど、俺はイル陛下の命であんたに従ってるわけじゃないですから

ヨナ

え....

ハク

イル陛下は絶対服従を誓った主だ。あんたは自分にそれと同じ価値は無いと思ってるかもしれないけど

ハク

あんたについて行って、その強さに、熱に圧倒されて、あんたの為に生きようと思った

ハク

誰かに仕える誇りを、俺に教えてくれたのはあんたなんだよ!!

ヨナ

....ハク...私色々言っておいて呆れるかもしれないけどね、1ついい?

ハク

はい?

ヨナ

アヤメさんはどうするの.....?

ハク

........あのさ.....誤解されるのも嫌なんで言っときますけど、許嫁はジジイが勝手に決めただけだから

ヨナ

それって厳命なんじゃ....

ハク

アヤメには恋人いるから!

ヨナ

えっ待ってハク振られ.....

ハク

俺が好きなのあんただから!!

ヨナ

.......え?

ハク

え?じゃねーよ!!アヤメには相手がいて俺はあんたが好きなんで許嫁なんてあってないよーなもんなわけ!!

ハク

今日はもう疲れた!!お分かりいただけただろうか!?

ヨナ

..............はい

ハク

よーし

ハク

あースッキリした

ジェハ

ヨナちゃんおはよ

ヨナ

おはよう

ジェハ

よく眠れた?

ヨナ

.....ううん

ジェハ

だよねぇ

ヨナ

なんか....まだびっくりしてて...

ジェハ

昨日スッキリした人はご飯ばくばく食べて寝ちゃったしね

ジェハ

あ、ハク

ジェハ

おはよ

ハク

おー

ヨナ

お、はよ.....

ハク

.....おはよーございます

ハク

......

ヨナ

.......

ジェハ

ぎゅうっ)ハク、よく眠れた?

ハク

うん、久々にすげーぐっすり寝たわ

ジェハ

(からかおうとしたのに眉ひとつ動かさないとは)

ライ

...........

キジャ

ライ、ハク!

キジャ

見てくれ、シンアが作ったのだ

ハク

木製の矢尻か、良くできてる

シンア

ヨナが矢を使い果たしたって言ってたから

ハク

ありがとな、これで矢作ってみる

ライ

すげえなー

ライ

けど、お前らに謝んなきゃなんねえ事がある

キジャ

?どうしたのだ....?

ハク

.....まさか

ライ

ミアの痕跡を、何一つ見つけられなかった、

キジャ

ハク

.....そうか

ライ

もう3日以上経ってる....仮にアイツに捕まってたとしたらもう.....

ハク

珍しく弱気じゃねーか

ハク

いつもなら真っ先にミアは大丈夫とかいう癖に

キジャ

ライ

それは.....

ハク

お前がそんなんに成程ひでー奴なら、俺らがぶっ飛ばしてやるから。

ハク

だから、お前まで弱気になるな

キジャ

.....今日から、私も捜索に参加しよう

ライ

はっ、?でもまだ....

キジャ

もう身体なら十分動く。

ジェハ

僕も探すよ

ジェハ

ミアちゃんには色々助けられたし...いなくちゃ寂しいんだ

ジェハ

特に鋭いあのツッコミが無いと寂しい

ユン

分かる誰かさんの暴走止められるのミアしかいない

ジェハ

とにかく、捜索範囲を広げてみよう

ヨナ

皆で探せばきっと見つかるわ、ライ

ライ

お前ら.......っ、

ライ

ありがとう....!

翌日

ハク

おかしいな.....こんなに探しても見つからねぇとは

ジェハ

うん.....もう遠くへ行ってしまったのか.....?

キジャ

くっ.....私がもっと早く回復していれば.....

ユン

それは仕方ないよ、とても動ける状態じゃなかったし

ゼノ

.....まだ、生きてる....

ユン

え?

ゼノ

場所は分からないけど.....お嬢さんはまだ生きてる。そんな感じがする。

ハク

.....

ハク

ゼノの勘はよく当たる。俺は信じるぞ

ヨナ

...わたしも....ミアはまだ生きていると思う。

ライ

っ.......早く、見つけなきゃ...

ヨナ

ライ、きっと大丈夫だから落ち着いて....

ライ

そう言って何日も見つからない!!

ライ

俺だって落ち着いていたい、けど出来ない!

ライ

あいつが居なきゃ....俺はとっくにこの世にいないかもしれないのに....

ユン

ジェハ

命を助けられたってこと?

ライ

.....そうだ、ミアは確かにアイツのお気に入りだった。だから、"お仕置"も"実験"も、、俺が限界な時、ミアが代わりに....いつもそうだった、

ライ

ミアだって限界なはずなのに.....それでも俺の為に耐え抜くから....っ!それで更に気に入られて......っ

ハク

........

ヨナ

.....っ、許せないわ.....まだ幼かった貴方達をそんな目に.....

ジェハ

これは.....急がないと行けないね

ユン

けど手掛かりがないんじゃどうにも.....

シンア

何か...いる

ユン

え?

シンア

気配が....する.....木の...後ろ....

ヨナ

もしかして....

ハク

待て!ミアとは限らない、攫った本人かもしれねぇし、山賊かもしれねぇ

ハク

俺が行く、下がってろ

キジャ

私も行く

ジェハ

僕も行くよ

ハク

.....そこにいるの。バレてんぞ、出てこい

ジェハ

ハクが優しいうちに出て来た方が見の為だよー?

キジャ

ここにいるものに危害を加えようものなら容赦せぬぞ!

ドサッ

ジェハ

え?

キジャ

倒れた...のか?

ハク

シンア、麻痺使ったか?

シンア

シンア

使ってない!

ハク

.....とりあえず姿を見てからだな

ハク

行くぞ、せーのっ

ばっ

ジェハ

っ.!!!

キジャ

........っ!

ハク

何だよ.......これ......

キジャ

ミア!!.

ユン

え?ミアがいたの!?

ヨナ

ミア.....!

ハク

姫さん来るな!!

ジェハ

見ては行けない。

ヨナ

え.....?

ユン

っ!

ばっ

ユン

ひっ......!!

ユン

酷い.....っ!

ユン

っ、脈は...ある。生きてる!!

ライ

よ.....良かっ......た.....バタン

ヨナ

ライ!

ハク

姫さんはライ連れて天幕に!ユン、治療を急ごう

ユン

うん.....!

ゼノ

誰が.....こんな事........!

ミア

.........

キジャ

それにしても、どうしてここに....今まで全く見つからなかったのに

ジェハ

.....彼女が目を覚ましたら話を聞こう、辛くても、話してもらわないと困る。

ハク

.....あぁ

ハク

どうだ?

ユン

とりあえず、落ち着いた.....怪我も、痣とかだったから、そのうち治ると思う、

ユン

ただ、注射痕がたくさんあって....前とは違う、新しいの。何を身体に入れられたのか.....本人から聞かないと分からない

ユン

だから、それに関しては為す術が.....

ライ

っ多分、猛毒か麻薬だ......っ

ユン

え.....

キジャ

猛毒だと!?

ジェハ

麻薬.....って、どういうこと?

ハク

こいつの身に、何があった

ライ

捕まってたのは、やっぱり、例のアイツで間違い無さそうだ.....っ、あいつは色んな子供捕まえて実験しててっ....

ライ

毒や麻薬を大量に摂取させて、、、っ、耐えられなかった子供が沢山死んだ....!

ヨナ

っ......!!

ライ

ミアは....摂取していくうちに毒への耐性がついて...俺の分まで"お仕置"を受けてたから。ずっと毒と麻薬に耐えてたから.....っ

ライ

だから、余計気に入られて、気に入られた子供はっ、尋常じゃない量摂取させられて.......!

ライ

だから、ミアは毒や麻薬に強いんだ。きっと、また毒を........っっ、

ユン

.....当時、何歳って言ってたっけ?

ライ

.........売り飛ばされてから実験をさせられてたのは、俺が10で、ミアが7の頃だ......、

ライ

ミアは、攫われてから直ぐに売り手がついたから.......そこから6年間、そんな日々に耐えてきた.....

ユン

.....たった7歳の女の子が、、たった10歳の男の子が!毒や麻薬に耐えてたんだ!

ユン

いつ死んでもおかしくない!それが毒だ!なのに実験と称してたくさんの子供を殺した!

ジェハ

ユン君.....

ユン

俺、悔しいよ.....こんなに強いミアが、そんな仕打ちにあってて.....妙に痛みに強いのも納得だし、

ユン

子供の頃じゃ飽き足りず、またミアを攫って....っ、しかも、怪我も酷いのに、毒を無理やり摂取させて......

ハク

.....野放しにしておく訳には行かねぇな

キジャ

...奇遇では無いか、私もそう思っていたところだ。

ジェハ

じや、居場所特定してそこ、潰そっか

ライ

お前ら........

ヨナ

ミア.....ライ....貴方達、辛い思いを.....っ、してきたのね、

ヨナ

お願い、ミア。どうか、目を覚まして......っ!

ハク

っ.......

ジェハ

ミアちゃんがこんなになるまで、僕は何も出来なかった....

キジャ

目を、覚ましてください......っ、

ゼノ

おうさま........

シンア

ミア......

スッ…

ヨナ

ミア

泣....かない...で.....

ミア

皆.....私...の...宝物....

ハク

っ!

ジェハ

ミア

巻き...こまないように.....と...思っていたけれど......

ミア

気がついたら....ここに....いた

ジェハ

無理に喋らなくていい、今はゆっくり寝て

ゼノ

俺らは元気だから、お嬢さんに、早く元気になって欲しいから

ユン

もっ、なんでこんなになるまで......っ、早く元気になってよね..っ

ミア

..............ぁ........ぅ

ハク

ハク

眠った...

ジェハ

.......やはり、詳しく事情を聞く必要がありそうだね

キジャ

ミア様をここまで傷付けた者を.....私は許さぬ.....!!!

この作品はいかがでしたか?

17

コメント

1

ユーザー

誰がミアちゃんをこんな目に合わせたのかな????よし、突撃じゃあああ

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