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幽くんの脳にいる子は誰なんだ、!? 次回は組織に凸るのかな…みんな無事であって欲しいよぉぉ( ; ; )
誰なんだろ? 続きが気になりすぎるッッッ!
幽君の脳に居るあの子は…!もしや○○○ちゃん?! 何だか面白くなってきたねぇ~…
ー真緒の家ー
寝室
幽(ゆう)
朔(さく)
ベットで静かに寝息を立てる幽を見て、朔は顔を顰めた。
朔(さく)
朔(さく)
麗華が暴れ始めた今、朔たちは幽を連れて逃げるしか無かった。
しかし、逃げる途中に幽が謎の頭痛で気絶。
医者にも見せたが、「問題ない、健康だ」と言われてしまった。
それなのに、幽は一向に目を覚まさない。
試しにネットで見た、『フライパンとお玉を叩いて起こす』というものを試してみたが、全く起きる気配も無かった。
真緒(まお)
朔(さく)
真緒(まお)
部屋に入ってきた真緒が悲しそうな表情をした。
それに朔は無言で床を見つめることしか出来なかった。
朔(さく)
真緒(まお)
朔(さく)
真緒(まお)
真緒(まお)
朔(さく)
真緒(まお)
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
穏やかな顔をして眠る幽からは想像出来ないが、幽は闇を抱えている。
姉を見る時、偶に苦しそうに顔を顰める幽を見たことある朔だから分かる。
朔(さく)
朔(さく)
真緒(まお)
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
真緒(まお)
真緒(まお)
朔(さく)
無理やりに笑顔を作った朔の顔は泣きそうで、笑っていた。
その顔は何かを悟ったようなーー諦めたような表情だった。
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
「俺が死ぬことになっても」
朔(さく)
朔(さく)
真緒(まお)
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
ー???ー
今よりかなり小柄なーー5歳ぐらいだろうか。
幼い幽が周りを見渡しながら、裸足で歩いている。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
床も天井も何も見えない、歪んだ空間。
誰もが恐怖を抱くはずの空間に放り込まれてもーー幽は無表情だった。
光の灯さない瞳は真っ直ぐ前を向いている。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
人も居ないはずの空間に可愛らしい声が響く。
それにも幽は興味無さげに俯く。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
霧が現れたかと思えば、少女が微笑みながら歩いてくる。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
屈んで少女は幽と目を合わせてクスクスと笑う。
なんとなくーー幽は彼女を知っている気がした。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
目を細めて彼女が低い声で話す。
今までと違い、幽の目が大きく見開かれた。
幽は視界が真っ白になる気分だった。
幽(ゆう)
「少しでも余裕無くさせないとね」
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
目を細めて彼女が幽の首を掴む。
突然のことに、幽はそのまま倒れ込む。
表情の抜け落ちた彼女が、ギリギリと幽の首を絞める。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
彼女が怖かった。
必死に体を捻って抵抗する。
このままーー彼女の言葉を聞けば……幽は自分が壊れてしまう気がした。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
いつの間にか、彼女は幽の首から手を離していた。
それでも、幽は涙を流して倒れたらままだった。
馬乗りになったまま、彼女は幽の肩の近くに両手をそれぞれ左右に置いて、幽を見つめる。
幽(ゆう)
彼女が片手で幽の頬に触れる。
幽は涙を流したまま、彼女を見つめた。
幽(ゆう)
幽は何も考えれなかった。
幽(ゆう)
そのまま、幽は目を閉じた。
ー真緒の家ー
リビング
零泉(れい)
結胡(ゆう)
リリア
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
鈴斗(りんと)
鈴斗(りんと)
朔(さく)
麒麟(きりん)
麒麟の言葉に周りが驚いて見る。
珍しく厳しい顔をした麒麟が腕を組んでいる。
麒麟(きりん)
麒麟(きりん)
麒麟(きりん)
麒麟(きりん)
真緒(まお)
真緒(まお)
朔(さく)
2人が手を挙げたが、そのまま気まずい空気が流れる。
朔(さく)
鈴斗(りんと)
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)
勢いよくリビングの扉が開けられる。
扉には肩で息をしながら人が1人、立っていた。
結胡(ゆう)
紫音(しおん)
紫音(しおん)
朔(さく)
麒麟(きりん)
リリア
朔(さく)
朔(さく)
朔(さく)