この作品はいかがでしたか?
222
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唯斗
空は雲が少なく
青く澄んでいた。
唯斗
太陽に照らされ
額から汗が流れているのが分かる。
唯斗
空はこれ以上ない程晴れている
でも
俺の心は、あの日からずっと雨のままだった。
俺は雨の日に傘を刺さない。
雨が降ったら、あの公園で雨宿りをする。
なぜなら
会いたい人がいたから。
どんなに追い掛けても
どんなに探しても
雨の日にしか会えない。
彼女に。
数年前のこと
唯斗
空は暗く、ぽつん、ぽつんと雨が降ってきた。
傘を持っていなかった俺は、近くの公園に雨宿りに行った
そこには
自分と同じくらいの年の女の子が1人。
唯斗
不思議に思い話しかけた。
凛
彼女はそう言って俯いていた。
凛
唯斗
少しぎこちないが、これが彼女と初めて会った時だった。
その日から
雨になると
傘を持たずに出かけるようになった
唯斗
凛
平日の真昼間から
雨宿りをしながら彼女と他愛のない話をした
唯斗
凛
唯斗
唯斗
凛
彼女は、色んな話をしてくれた。
気付けば、俺は彼女が好きになっていた。
だが
ある日を境に、彼女は姿を見せなくなった。
病気が悪化したのだろうか
俺は居なくなった原因を未だに知らない
でも
今でも彼女を待っている
雨の日に。
いつかまた会えると信じて。
唯斗
俺は誰にも聞こえない様な声でそう呟いた。
コメント
7件
感動した(´°̥̥̥ω°̥̥̥`) めっちゃいい話だ…
大丈夫じゃね()
これまたよき作品だぁぁあ!! って思ったけど私も今通り雨の時しか会えない少女の話書いてるからパクリにならないか心配だお(語尾が何故か「お」になってる