シモンぬが飲まれてから3時間は立とうとしていた。 菊池師範は思う。拳に力を込めて打ち出してもそれは救いにはならないのでないかと。 ウサギを異世界のウサギを屠ることはできる。が、それは飲まれたものを救うことにはならないのではないかと そう思いながらウサギが出るまでの間1人自分と見つめ合う
ここは学校のようであり学校ではないのだ。全く知らない世界で当たり前が当たり前でなくなっている感覚が師範の感覚としてますわかる。 ハマっ子気質で洗い性格だった過去からの体験が師範の五感を鋭くさせていた。 なんどもループするように飲み込まれるシモンぬ。 最近体調崩してたんだなとか当たり前の掛け合いができなくなるのは寂しく。師範は助けたいのは自分ではないかと思う。誰もいないということは強さを持つ意味もない。しかしサーベルタイガーも絶滅したのだ。強さが残らないのも感じている。
阿部一族のところに行ってみるかと思う。 凄く嫌なやつなんだが、というより何がとしてみると子供なんである。成人のようには思えず子供の振る舞いをする民族。
しかし何かキーを持っている気がした。 元来ウサギは心の影なのだ異世界の自分たちの影なのだ。 シモンぬの影がウサギになり自分を飲み込む。そんな風に思えてならない。事実この変貌した世界に入っている時は影ができない。代わりにウサギがいる。なら実態を殺せば良い。そう思いながらそれはできない。 情のところでは自分の息子のように思っていた。実の息子は大きな何かに家ごと飲まれてしまったからである。 失踪した後表れたのがシモンぬだった。影を重ね合わせてしまうのだ。 殺せるわけなどない。 別の方法がないと言われてもきっと探すだろう。 この地球には人類の叡智がある。解決の1つは見つかるはずなのだ。 そして追い込まれるほど研ぎ澄ませる五感が阿部一族へと向かっていた。 何かある!と。強く。
4ー2の教室。ここは廃クラスだが阿部一族がまるごと買い取り住んでいる。この一族は色に目がなく屈強な身体とエロスを武器に商売し稼いだ金でクラスまるごと買い取ったのである。 色白で太い眉にロシア人形のような目 阿部一族のアベベがそれである。 他者を見下したり仲のいいものにもツンデレであるが少しばかりの人情はある。それと色に目がなかった。 菊池師範は考えた。顔の広い師範には風俗街の知り合いもいた。トリプルレッドカードというブス専門の風俗店が大阪にあったが同じような店舗がここ仙台にもある。 そこで連絡を取って女の子2人ほど拝借したのだ。 もちろん合意の上で。
アベベ
アベベ
菊池師範
アベベ
菊池師範
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!