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これいつものシーンすごくおもろくて何気に楽しみにしてますww
主
さつき(マッマ)
さつき(マッマ)
さつき(マッマ)
主
さつき(マッマ)
稲荷 渚
そう呟きながら雨の中一人歩く。
溜め息が出る毎日。 つまらなくて退屈な毎日。
「期待外れだな。」
脳裏に蘇って悔しくなる。 …でも、もう、現状維持でいいや、 となっている自分もいて。
稲荷 渚
そう、これはきっと雨のせいだ。
雨のせい。
稲荷 渚
「…灯籠の導きに従いなさい」
瞬間、聞こえる不思議な声。
稲荷 渚
周りを見渡すと、さっきまで 歩いていたはずの人々が消えていて
その道には、私しかいなかった。
稲荷 渚
目の前の灯籠は、雨にも関わらず光り続け、 私を導くように浮いていて
不気味な光景のはずなのに、 なぜか優しく感じる温かさ。
すると、灯籠は私を誘うように動き出した。
稲荷 渚
稲荷 渚
気の迷いなのかなんなのか
兎に追いかけるアリスのように、 私は灯籠を走って追いかけた。
ある所まで来て、灯籠はぴたりと止まる。
稲荷 渚
稲荷 渚
そこには、海に佇む鳥居があった。なんだか妖美で、幻想的な目の前の光景を凝視する。 灯籠は少しすると鳥居に飛び込んで、
稲荷 渚
私は何もわからないまま取り憑かれたように 灯籠を追いかけ、鳥居へと走っていった。
稲荷 渚
息を整えながら周りを見渡す。
光が差している海底。そこかしこにいる魚。 そして朱色の綺麗な神社。
夢かと疑う程の幻想的な光景に ほう、とため息をついた。
朱。
ぼーっと神社を見つめていた所に声がかかる。
稲荷 渚
稲荷 渚
我ながら曖昧すぎる返事だなぁ、。
朱。
朱。
元気にそう言った彼女は、 巻物を出して私に説明をし始めた。
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稲荷 渚
稲荷 渚
朱。
あとから合流した茶柱さんも含め、 2人は頷いた。
茶柱
稲荷 渚
茶柱
朱。
まだ曖昧にしか分からないが、きっと習うより慣れろって事なんだろう、と勝手に解釈し本殿に向かう。
稲荷 渚
5円玉を投げ入れて、願い事をする。
…何か、変わりますように。
稲荷 渚
2人に向き直ると、朱。さんが 泣きそうな顔をしていて
稲荷 渚
茶柱
茶柱さんがそう言いかけた所で 朱。さんは私を急に抱き締めてきた。
稲荷 渚
混乱していると、朱。さんが一言 こう言った。
朱。
稲荷 渚
この瞬間。軽く全てを理解した。 きっと、この人達に私の思いが伝わっていたのだろう。
…物理的に。
瞬間、
「お主の思い、しかと受け取った。」
と、聞こえる私を導いたであろう声。
「妾は灯紋明神の名を持つ神である。」
「お主の願いを叶えてやろう。」
「コイツらが。」
稲荷 渚
茶柱
……はい、なんか察してました、とか そんな事を思っていると、
朱。
と、我に返ったように朱。さんが離れた。
稲荷 渚
稲荷 渚
朱。
朱。
私の手を包みこんで、 ふわっと朱。さんは笑った。
稲荷 渚
朱。
朱。
稲荷 渚
朱。さんは嬉しそうに笑い、私の手を引いて歩き出す。 その手が温かくて、安心して身を任せた。
ここはそういう効果でもあるんだろうか?
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茶柱
茶柱
「あぁ、そうだ。」
茶柱
茶柱
「…それくらいなら可能だ。」
茶柱
朱。
稲荷 渚
朱。
朱。
稲荷 渚
朱。さんはその場から少し離れて 一人で何か喋っている。
稲荷 渚
朱。
朱。
稲荷 渚
朱。
朱。
稲荷 渚
それから、朱。さんは少し語り口調で話を始めた。
さつき(マッマ)
主
さつき(マッマ)
さつき(マッマ)