「正直に言うと、貴方が嫌いでした。」
「いつも誰かしらとつるみ大騒ぎする宮田さんが、真逆の僕にはどうしても理解出来なかった。」
「僕とは違う世界に住むくせに、カースト下位層にいる僕にも差別しない。すごく意識してしまうから嫌いでした。」
「そんな宮田さんが病気を持っていて小さい頃から欠席早退入退院を繰り返して、そんな自分に密かにコンプレックスを抱いている_______と知ってしまった。」
「自分に病気がなかったら、と涙を流す宮田さんの姿を目撃した日から、二人だけの秘密を共有した。あの瞬間が本当に楽しかった。」
「__と僕は思ってます。宮田さんがどう思っているかは分からない。モヤモヤするんです。だから、嫌いです。」
「僕にこんな一方通行な思いを抱かせる宮田さんがずっと前から、」
「す」
「_________続きは宮田さんが学校に来てから言います。明日の手術頑張ってください。」
そんな彼のボイスメッセージが、私の最大のお守りになったことを彼は知らない
コメント
4件
10タップだけで、これだけ主人公との関係性や女の子の境遇が分かるなんて…✨ 素敵な話でとても面白かったです
昨日twitterで「一人称が 僕 の男を創作で禁止されたら死亡する」と呟くと、書きたくなるんですねぇ(*^_^*)✏