竜胆
…て、ことがあったんだよ…
竜胆
あの怪我は…俺のせいだ
初めて聞いた仕事の話に驚いたが
つい、笑ってしまう
竜胆
…夢?
夢
いや、蘭ちゃんって本当に
夢
竜胆大好きだなーって思って。笑
夢
でも、私がその場に居たら…
夢
きっと蘭ちゃんと同じことするな
竜胆
いや、ダメだろ
竜胆
というか、お前は来るな
夢
…いきなり真剣にならないでよ
夢
もしもだからっ!
夢
でもさ、竜胆が蘭ちゃんの立場だったら…
夢
同じことするでしょ?
竜胆
当たり前だろ
夢
どうして?
竜胆
どうしてって…
竜胆
家族守るのに理由なんているかよ
夢
じゃあ、それが答えじゃない?
夢
蘭ちゃんは、ただ…
夢
大切な家族を守りたかっただけ
夢
それで、怪我しちゃったかもしれないけど…
竜胆
……
夢
その責任を感じてほしいなんて…
夢
全く思ってないよ
あの時、竜胆と蘭ちゃんが 助けてくれたように…
私だって、竜胆を…蘭ちゃんを…
守りたい。
直接、出来ることは 少ないかも知れないが…
大切な人を守りたい。
竜胆
…夢、さんきゅーな
夢
私は何もしてないよ
夢
…ただ大切な人には笑ってて欲しいからさ
竜胆
…大切な人か(ボソッ
夢
ん?なにか言った?
竜胆
いや、なんでも
竜胆
さっ!
竜胆
もう遅いし、寝るぞ
夢
はーい
夢
(うん、やっぱり竜胆は笑ってないとねっ)
そのまま、私たちは それぞれ眠りについた…
続く…