大谷
…ーとか、
大谷
お洋服と、靴…。
大谷
化粧品、香水とかも買ったよ!
大谷
後、やっぱり僕ら新婚だから食器とかも買っといた!
大谷
何か口に出して言ったら恥ずかしいなぁ…///
大谷
雅の為に画材一式と骨董品とかも用意したし、
大谷
喜んでくれる?
雅
えっと、
大谷
あ!、
大谷
ちょっとこっち来て!グイッ
雅
…、
ドレッサーの前へ雅を引っ張る
大谷
ほら、やっぱり似合う!
大谷
ちょっと派手かなって思ったけど雅なら着こなせそうで良かった!
大谷
こっちの服も良いなぁ
大谷
身体の小ささも相まって本当にお人形みたいだね。
大谷
アンティークドールみたいで可愛いや…。
大谷
今の短髪も良いけど、髪を伸ばしてボンネット着けるとかも良いね
雅
あの、
雅
私、人形じゃなッ
大谷
何?
雅
…なんでも、
雅
ない、です…。
大谷
今度ぬいぐるみ持ってくるね。大きめのやつ
大谷
きっと好きになるよ
鏡の前には可愛いモノに包まれた私が居る
まるで着せ替え人形
いや操り人形か
彼の望むように応える
逆らえない
逆らえるくらいの強い意志があれば良いのに
大谷
後、
大谷
そろそろ大谷選手呼び辞めにしない?
雅
ぇ、?
大谷
距離感あり過ぎだよ
大谷
翔平呼びでも良いし、
大谷
思い切ってダーリン♡とか?
雅
それは、ちょっと…
雅
せめて"翔平さん"で…
大谷
さん付けかぁ。
大谷
まぁ、苗字で呼ばれるよりはいっか
大谷
今日はもう疲れただろうし、寝よっか
大谷
あ、
大谷
ちょっと約束しておきたい事があるんだけど
雅
…?、はい。
大谷
1つ、外出は俺が許可した時のみ。
2つ、部屋から勝手に出ない。
3つ、外部との接触は避けること。
2つ、部屋から勝手に出ない。
3つ、外部との接触は避けること。
大谷
因みに部屋の鍵は俺が持ってる。外から鍵が閉めれるようになってるんだ!
大谷
浴槽とトイレは部屋に設置してあるから安心してね
大谷
俺、雅が良い子だって信じてるからね
大谷
分かった?
雅
はい…、
大谷
よし。
大谷
じゃあ、おやすみ。
雅
おやすみなさい…、
彼からは
逃げられない
僕には
可愛い可愛い
妻がいる
彼女は気づいてないけど、
僕ら初めましてじゃ無いんだ
あの日は偶々ロードワークをしてたんだ
大谷
ハッ、ハッ、
カサカサ
大谷
(誰かいるな)
何となく気になった
大谷
(ん、?)
大谷
…‼︎ッ
茂みの中には小さな女の子が居た
周りには小動物が集まっていて
静かに絵を描いていた
雅
…。
大谷
(凄い集中力…。)
大谷
(動物の方から近づいてるんだ、)
大谷
(にしても、)
美しい
見惚れていて時が止まったのかと錯覚した
大谷
(名前はなんて言うんだろう?)
大谷
(どこに住んでるの?)
大谷
(好きなものは?)
大谷
(年はいくつ?)
大谷
(知りたい)
大谷
(欲しい)
思えばこれは運命だったのかもしれない
今なら全部わかるよ
あの時君は15歳だった
君に恋心を抱いている奴も知ってる
邪魔されないように脅迫した
勿論、匿名でね
僕らの愛は引き裂けない
でも君はやっぱり俺の事を知らなかった
だからこれから知ってもらう
その為にも絶対に
逃がさない