テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第1話 - 彼と同棲始めました

2025年03月24日

#意味がわかると怖い話

怖い話bot

私

私は今、二人暮らしをしている。

私

って言っても、その人とは別に恋人同士でもなんでもない。

私

私はその人に恋愛感情をもってないし、あっちも私にそんな感情をもってないだろう

私

まあ、もたれても困ってしまうんだけど。

私

とにかく、私が転がり込むようにして、二人暮らしの生活が始まった。

私

私たちの生活は平凡そのもので、毎日が同じように過ぎていく。

私

６時にアラームが鳴り始める。
もちろん
それは相手がセットしたアラームだ。

私

彼の朝は早いのだ

私

そのアラームの音で、上の部屋の私の方が先に起きてしまうのだけど、私がアラームを消したり、彼を起こしたりなんてことはしない。
それはルール違反だ。

私

だから、彼が起きてアラームを消してくれるのをジッと待つしかない

私

時々、彼がなかなか起きてくれなくて、イライラするけど、そこは我慢。

私は文句が言える立場ではないのだ。

私

なぜなら、私は家賃を払っていないから。
まあ、払えないといった方が正しいのだけれども。

私

とにかく、私は我儘が言える立場ではないので、我慢するところは我慢しないといけない。

私

部屋だって、私の方が随分と狭い。
人なんか呼べないほどだ。
……呼ぶ友達なんていないけどね。

私

彼が家を出たら、ようやく私の時間。
下へと降り、テレビを付け、掃除を始める。

私

あ、もちろん、軽くだよ。
あんまり綺麗にし過ぎてもマズいから。

私

よく、部屋が汚い人が言うでしょ。

私

汚く見えるけど、それは自分が使いやすいように配置してあるだけ、だって。

私

彼もそのタイプみたい

私

だから、気付かないところや、ずっと掃除していないところを重点的にやっていく。

私

いやー、この前、排水溝周りを見た時は、ビックリしたよね。

私

今までよく詰まらなかったな、って感じ。　

だから、ピカピカにしてあげたんだ。 ……彼は気づいてなかったけどね。

私

それが終わったら、朝食。
冷蔵庫を開けて、中を見る

私

それなりに物が入っているけど、彼はあまり、料理をしない。

私

いや、仕事が忙しくて出来ないって言った方がいいのかな。

私

料理自体は好きみたいで、休みの日には食材を買っている。

私

でも、それが使われることはあまりない。
ほとんどを腐らせてしまう始末だ。

私

本当は私が作ってあげればいいんだけど…。
そんなことをすれば、何を言われるかわからない。

私

男からしたら、好きでもない女に作ってもらうのは嫌だよね。

ホント、男って面倒くさい。

私

ササっと朝食を作って食べて、食器を洗って元に戻す。
うん。完璧

さてと、そろそろ、出かけようかな。

私

私は働いていないって言っても、ニートってわけじゃない。

私

日雇いのバイトとか、ちょっとしたお手伝いなんかをして、お金を稼いでいるのだ。
……まあ、自慢するほどの金額じゃないけれど。

私

そんなこんなで、今日も一日、平穏に過ぎていく。

私

こんな毎日がずっと続くのかなって思ってた矢先のことだった。

彼が引っ越しすることになったのだ。

私

急な転勤。
家じゃ、そんなこと言ってなかったのになあ。

私

なので、突然、彼とはお別れすることになった。

私

恋愛感情をもってなかったことが、不幸中の幸い。
とはいえ、寂しさはあるけどね。

私

彼がいなくなった部屋の中は、かなり広く感じる。
やっぱり寂しくもあるけど、開放感もある。　

私

なんか、部屋の主になったみたいで、結構嬉しい。
でも、今のままじゃ、ちょっと不便だなあ。

私

なーんて考えているときだった。
突如、部屋に人が入ってきた。

そして、私は警察に捕まった。

解説

主人公の女は侵入者

解説

部屋に住む男にバレないように、天井裏で息をひそめて暮らしていた

解説

ほら、最初に言ってたじゃない

解説

「上に住んでる私にもアラームが聞こえるけど、彼を起こしに行くわけにはいかないから、我慢する」

解説

ってね

解説

だから、掃除も食事もバレないようにしていた。

解説

最後は、部屋の中でくつろいでいたら、部屋を見に来た不動産の人と遭遇して、通報されてしまったのだ。

解説

それだけよ。にしても女は何がしたかったのかしらね

解説

わたしも、同棲してるくせに恋愛感情ないってどうゆう状況って思ったけど

解説

まさかそうゆうことだったなんて

解説

今回の話はこれでおわり。

解説

それではまた次回

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