あきら
え、なんでりょう私の昔の名前知ってんの?

あきら
本人に聞いてもな…起きてたのかって話だし…

あきら
もう少ししてから風呂入ろ、りょうと会ったら今は顔見れないし

あきら
よし、リビングにりょういない。

風呂場にいって着ていた服を脱いでふと鏡に映る自分を見た
足や体には昔の古傷が後になって残っていた。打撲の後、ナイフの切り傷など
あきら
あの頃は本当にやりすぎたな

あきら
今思えば少し…いや結構気になるんだよね。短パンとか履けないし学校はミニスカだからコンシーラーで隠して行くしかない、

あきら
ふぅー、風呂入ろ

あきら
はぁー暑い、水飲もう

谷口
水飲みに来たのか?

あきら
うん

谷口
俺つぐから座ってろ

あきら
ありがとう

椅子に座って谷口さんを見るとタンクトップの隙間から白蛇の刺青が肩から二の腕にかけて入れてあった
あきら
ねえ、前から気になってたんだけど…その刺青ってみんなつけてるの?

谷口
あーこれか白夜の総長ならみんなつけてるぜ

あきら
さっきはごめん私を心配してくれるのはわかったけどそれ以上に白夜の人達が心配だったんだよね?

あきら
学校に乗り込んで来ても私が目的でも他の人に暴力振るわないとは限らないからね

谷口
え、いや違わないわけじゃないけど…そういう事じゃなくて

あきら
大丈夫!もしもの時は私がみんなの守るから安心して

谷口
あきら、あのなぁ…

あきら
心の声(あれ?また間違ったこと言った?)

谷口
お前が強いのはわかる1人でも大丈夫なのかもしれない。でも俺は喧嘩とかもうして欲しくないんだよ

あきら
ありがとうございます…でも。もう遅い

あきら
昔からやってきたことは無かったことにはできない。自業自得、もう引き返せないところまできたの

あきら
別に気にしなくていいよ、今までやってきたことは許されるものじゃない。

谷口
でもお前は、途中でやめたじゃないか

あきら
でも、やったことには変わりない

谷口
俺の代の元白夜のメンバー呼ぶからもしもの時言え、助けに行くから

あきら
大丈夫。相手はヤクザだし軽い怪我じゃすまない

あきら
拳銃まで出るかもしれない

谷口
でも…

あきら
もしもの時は電話するから

谷口
…わかった。無理と思ったら電話しろよ

あきら
うん、そろそろ寝るね明日も学校だし

谷口
ああ、おやすみ

あきら
おやすみ

しおり
じゃああきら先輩学校行ってきますね

ほたる
また学校で会いましょね

あきら
行ってらっしゃい

谷口
りょう!バイト帰りに牛乳買ってきてくれ

りょう
ええーなんでー

ソファーでくつろいでいたりょうが顔をこっちに向けてる
谷口
今日シチューだけど牛乳たらなくて…

りょう
飯のことなら喜んで

あきら
食べ物のことになると単純だよね

りょう
そろそろバイト行くわあきらも一緒いこーぜ

あきら
うん!ちょっとまっててバック取ってくる

あきら
おまたせ

りょう
よし!行くか

谷口
おい二人とも、弁当

あきら
あ、ありがとう行ってきます

りょう
おお!サンキュー

あきら
心の声(昨日のこと何も無かったかのようにしてるから、普通に話してるんだけど)

人通りの少ない道を二人で通っていると耳障りの声が聞こえてきた
生徒1
おい、金出せよお坊っちゃま

清楚な生徒
え、む無理です

生徒2
その制服金持ちの学校の生徒だろ?

不良の生徒2人がすぐそこにある金持ち高校の生徒にかべに追いやって話していた
あきら
りょう、ちょっとまってて

りょう
まて、俺がいってくる

りょう
おい、なに、弱いものいじめしてんの?

生徒1
ああー?誰だかお前

りょう
バイトに向かうただの通りすがりです

あきら
心の声(あれ?よく見たらあの不良の2人うちの高校じゃん、なにしてんのよ)

生徒2
ああ?こっちは取り込み中だ引っ込んでろ

りょう
ごめーん!それは無理かな、痛い目に会う前に帰ってくんね?

生徒2
そっちこそ痛い目見たくないなら帰れよ!

生徒2
グハッ!

りょう
だから言ったのにー

生徒1
お前!

そう言ってまたりょうに殴りかかるが腹に1発2発と入れられて倒れ込んだ
あきら
心の声(改めてりょうって喧嘩強いって思った)

りょう
おい、大丈夫だったか?

清楚な生徒
はい、大丈夫ですありがとうございました。

りょう
じゃあ俺そろそろ行くわ

りょう
おまたせ!

あきら
お疲れ

りょう
じゃあ学校行こっか

あきら
うん

りょう
久しぶりに喧嘩したかも

あきら
てか、りょうって意外とケンカ強いよね

りょう
意外とってなんだよ

あきら
褒めてるんだけど

りょう
意外とってついた時点で嬉しくない

あきら
…りょうちゃん!すごいわねーよく出来ましたー

りょう
あーきーらぁ?

あきら
さ、さぁー行こうか…
