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グルッペン・フューラー

……

トントン

あの……グルさん

グルッペン・フューラー

まだ、先輩の情報は無いのか

総統補佐、グルッペンは日頃から忙しいサクラに代わり国家代表として外交に出向いていた

今回もその外交で城の外にいたが、外交終了後、鬱の連絡に気付き急いで帰宅してきた

トントン

その……まだ一個も……

ここはグルッペンとトントンそして鬱だけが知る秘密部屋

ここで3人は時よりサクラの様子を報告し合っていた

役職柄、サクラと顔を合わせるのが多いからだろう

補佐として

書記長として

情報管理室室長として

上司であり憧れの存在である彼女の体調管理は彼らの仕事だ

グルッペン・フューラー

はぁ……

グルッペン・フューラー

先輩が居なくなって、どれぐらい経った

トントン

えっと……

ざっと5時間は過ぎとるよ

トントン

ちょ!鬱!

グルッペン・フューラー

お前の手でも、見つからないのか?鬱

僕かて必死や

でも、難航しとるのは事実や

もりこーお手製のGPSも当てにならんってなると……

僕らだけの力で先輩を見つけやんといかん

そうなれば、軍部はがら空きや

先輩を見つける前に、この場所が危なくなる

グルッペン・フューラー

そうか……

トントン

グルさん、先輩だけを求めんなよ

トントン

俺らはここに所属する人間の生活も握っとる

トントン

簡単にこの軍部を捨てれる立場やない

グルッペン・フューラー

なら、どうすればいいんだ

グルッペン・フューラー

私達に、何が出来る

グルッペン・フューラー

少しの違和感も持たずに、あれだけ先輩の近くにいた私達が気付かずに!

グルッペン・フューラー

この行為は……先代達と同罪じゃないか……

違うで、グルちゃん

それは違う

少なくとも、先代達は先輩を無視して傷付けて追い込んだ

僕らは遅かったかも知れんけど、先輩の異変に気付いた

そして、こうして先輩を探してる

それは先代達と同じにしたらアカン

(嫌やで、いくら何でも)

(先輩の個人情報を、全て消し去った【ダイ】上官と同罪は)

トントン

グルさん、あの人らは死んで当然の人らや

トントン

方法はどうであれな

トントン

(絶対嫌や、あの【アルト】書記長と同じなんて)

グルッペン・フューラー

そうだな……すまなかった

グルッペン・フューラー

(結局、あの日にエドワード上官から言われた言葉が解読出来ないままだな)

グルッペン・フューラー

(エドワード上官の言葉は……一体何だった)

グルッペン・フューラー

(故国語なのには間違いなのだが……)

グルッペン・フューラー

とりあえず、全精力を尽くして先輩を探せ

トントン

御意

りょーかい

各自特徴的な返事をして2人は部屋を後にした

残っている業務や当てのある場所等を探す手配をするのだろう

グルッペン・フューラー

……

1人、部屋に残るグルッペン

彼は一体どうするのか

彼は総統補佐

総統に緊急事態が起こると代役として立つのが彼だ

先代総統が亡くなった時も彼が全てを纏め指揮を高めた

それを不快に思ったのかはたまた違う原因が合ったのかは知らないが

先代幹部が続々と自殺を遂げた

その自殺が約4年に渡って続いた

その事件を彼は全て下に隠した

上層部招待の為、サクラは知っているがそれ以外の者達は勇退して隠居していると思っている

実際は自殺

第一発見者は全て現幹部のメンバー

そのお陰か隠蔽が簡単だっただろう

生憎、先代総統の死に関しては伏せれなかったが仕方ない

グルッペン・フューラー

しっかりしろ……俺は先輩にこの軍を任された立場だろ

グルッペン・フューラー

しっかりしないでどうする……俺は代役だ

グルッペン・フューラー

先輩が帰ってくるまで……俺が此処を守るんだ

グルッペン・フューラー

(俺は絶対に先輩を逃がさない)

グルッペン・フューラー

(もう……先輩に酷い思いをさせない)

グルッペン・フューラー

そろそろ日が暮れる

グルッペン・フューラー

それまでに、先輩を見つけないと

グルッペン・フューラー

(あの人、昔からサバイバルが大の苦手だからな)

ダイ 我々国14代目情報管理室室長 V年に室長を退任し上官へ

W年1月に雷雨の中、雨漏りしていた旧情報管理室にて電気を流し意図的感電死 齢23歳にて永眠

アルト 我々国14代目書記長 T年に勇退し人事担当として上官へ

V年2月、書記長室にて愛用していた剣で手首を切り舌を噛みちぎっての自殺

齢36歳にて永眠

ただ願っただけなのに

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