舞菜
(今日は特別な日だ)
舞菜
(私は家族、友達にバレないようにここに来ている)
舞菜
(別にバレてもいいことかもしれないけど…)
舞菜
(私と、二人きりにさせて欲しいから)
私はあるものの前に立つ
舞菜
久しぶり
舞菜
元気にしてた?
舞菜
(私は笑いかける)
舞菜
今日は入学式だったんだよ
舞菜
(真新しい制服に目を落として、その場でくるりと回ってみた)
舞菜
東高校に合格できたんだ!
舞菜
(そう言って笑った)
舞菜
へへ…。
舞菜
……ごめんね…
舞菜
受験終わってからすぐ会いたかったけど、
舞菜
春休みもずっとお母さんが家にいてさ…
舞菜
外出しにくくて…
舞菜
(へへっと笑ってみる)
冷たい風が私たちの間を通り過ぎた
舞菜
音(のん)…
舞菜
分かってるけどさ…
舞菜
っ……
舞菜
(涙がひとつぶこぼれた)
舞菜
何か言ってよ…!
舞菜
音の声が聞きたいよ……!
音
舞菜
(音は何も言わない)
舞菜
(当たり前だ)
舞菜
(それなのになんてことを言ってしまったんだろう)
舞菜
ごめん…音…
舞菜
そういえば。音の好きなお菓子沢山買ってきたんだよ
舞菜
それでも食べて話聞いて!
舞菜
(音の前にお菓子を置く)
舞菜
春休みの間にもいろいろあってさ〜………
私は話し始めた___






